小さな水槽で始める金魚飼育:選び方から飼育方法まで徹底解説

金魚を買おうと考えています。そこでいくつか質問があります。部屋が狭いのであまり大きな水槽を置くことができません。そのため一辺30センチ程度の水槽を買おうと考えています。質問1:金魚であまり大きくならい種類はなんというものがありますか?なるべく安いものでお願いします。2:ホームセンターに下見に行ったところ水槽キットというものがあり、(正確に何が入っていたか覚えていませんが)必要最低限の物を詰め込んで1000円というものがありました。しかし金魚鉢のように空気を入れたり浄水器を入れたりする必要がないという話も聞いたことがあります。金魚を飼う上では水槽・砂(砂利?)・水草があれば十分ですか?3:大きさ的に熱帯魚も視野に入れているのですが手間暇や値段を考えると金魚のほうがお手頃でしょうか?4:どのくらいの水槽なら何匹入れるという目安はありますか?質問が長くなってしまいましたがわかる所だけでもいいので回答お願いします。

1.小さな水槽に合う金魚の種類と選び方

一辺30cm程度の水槽では、小型の金魚を選ぶことが重要です。大型種は成長と共に水槽が狭くなり、ストレスや病気の原因となります。おすすめは、以下の種類です。

  • 琉金(りゅうきん):比較的コンパクトに育ち、様々な体色バリエーションがあります。初心者にも飼いやすい品種です。
  • コメット:細長い体型で、活発に泳ぎ回ります。比較的安価で入手しやすいです。
  • ピンポンパール:丸い体型が特徴的で、愛らしい姿が人気です。ただし、他の金魚と比べてやや高価な場合があります。

価格については、個体差や販売店によって大きく異なりますが、一般的にコメットが最も安価です。ただし、健康状態や体格を確認し、元気に泳いでいる個体を選びましょう。安価な個体の中には、病気にかかっている可能性もあるため注意が必要です。

2.水槽キットと必要な飼育用品

ホームセンターで販売されている1000円程度の水槽キットは、水槽本体、フィルター、砂利などが含まれていることが多いです。しかし、金魚飼育にはそれだけでは不十分です。

金魚鉢と違い、水槽飼育ではフィルターによる水質管理が不可欠です。1000円のキットに含まれるフィルターは、小型水槽にはパワー不足の可能性が高いです。そのため、別途、適切なフィルターを購入することを強くお勧めします。

最低限必要なものは以下の通りです。

  • 水槽:30cm水槽(一辺30cmの立方体水槽がおすすめ)
  • フィルター:水槽のサイズに合った外部式フィルターまたは内部式フィルター
  • 底砂:砂利やソイルなど。底砂は水質の安定に役立ちます。
  • 水草(人工でも可):隠れ家となり、金魚のストレス軽減に繋がります。
  • ヒーター(冬場):金魚は低温にもある程度耐えますが、冬場はヒーターの使用をおすすめします。水温は18~22℃程度を維持しましょう。
  • 水質調整剤:水道水には金魚に有害な成分が含まれている場合があるため、必ず水質調整剤を使用しましょう。

空気入れは、通常の水槽飼育では必要ありません。フィルターが適切に機能していれば、十分な酸素供給が可能です。ただし、フィルターの故障など、緊急時の備えとして、エアレーション機能付きのフィルターを選ぶのも良いでしょう。

3.金魚と熱帯魚、どちらがお手頃?

初期費用と維持費の観点から比較すると、金魚の方が熱帯魚よりもお手頃です。熱帯魚は、水槽の保温や特殊な餌が必要な場合が多く、ランニングコストが高くなる傾向があります。金魚は比較的丈夫で、飼育が容易なため、初心者にもおすすめです。

しかし、金魚の飼育も、適切な環境を維持しなければ病気になりやすく、治療費がかかる可能性があります。安価な金魚を選んだとしても、長期的な視点で飼育費用を考慮することが重要です。

4.水槽サイズと飼育匹数の目安

一辺30cm程度の小さな水槽では、金魚は1匹のみの飼育が理想です。2匹以上飼育すると、水質悪化や縄張り争いによるストレスが大きくなり、病気や死亡につながるリスクが高まります。水槽が小さいほど、水質の変化に敏感になります。

水槽サイズと飼育匹数の目安は以下の通りですが、これはあくまでも目安であり、水槽の形状やフィルターの性能によっても変わってきます。小さすぎる水槽で複数飼育するのは避けるべきです。

  • 30cm水槽:金魚1匹
  • 45cm水槽:金魚2~3匹
  • 60cm水槽:金魚4~6匹

金魚の飼育は、適切な環境と管理が不可欠です。小さな水槽で飼育する場合、特に水質管理に注意し、こまめな水換えを行う必要があります。金魚の健康状態を常に観察し、異常が見られた場合はすぐに対応しましょう。

専門家からのアドバイス

アクアリスト歴15年の経験を持つ、ペットショップ「アクアライフ」の店長、山田さんにアドバイスをいただきました。

「小さな水槽で金魚を飼う場合は、水質管理が非常に重要です。こまめな水換えと、適切なフィルターの使用は必須です。また、金魚の種類や個体数にも注意し、水槽のサイズに合った飼育を心がけてください。金魚は繊細な生き物なので、日々の観察と丁寧なケアが長生きの秘訣です。」

まとめ

小さな水槽でも、適切な知識と準備があれば、金魚を飼育することは可能です。しかし、水槽のサイズが小さいほど、飼育の難易度が高まります。本記事を参考に、金魚と楽しく暮らせるよう、準備を万全にしてから飼育を始めましょう。

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