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900mmの通路幅、使い勝手は?シンクと冷蔵庫の配置と動線
対面I型キッチンで、シンクと冷蔵庫の間に900mmの通路幅を確保する設計とのこと、ご心配ですね。 完成済みの状態での使い勝手を確かめたいというお気持ち、よく分かります。 この通路幅で、シンクで洗い物をしながら別の人が冷蔵庫を横から開けられるかどうかは、冷蔵庫のタイプや、利用者の体型、動きのスムーズさなど、いくつかの要素に依存します。結論から言うと、やや狭く感じる可能性が高いです。
冷蔵庫のタイプと開き方
観音開き冷蔵庫は、左右どちらからも開閉できるため、通路幅が狭くても使いやすそうに思えますが、実際は両開き扉が同時に開くと、通路をほぼ完全に塞いでしまいます。900mmの通路幅では、片方の扉を開ける際に、もう片方の扉とぶつからないように注意深く開ける必要があります。 片開き冷蔵庫の方が、通路幅が狭くても使い勝手が良いと言えるでしょう。
通路幅と動線の関係
900mmの通路幅は、一般的なキッチン通路幅と比較するとやや狭めです。 一般的に、キッチン通路は1200mm以上が推奨されています。 冷蔵庫の奥行きが700mmと比較的大きいため、通路幅が狭く感じられるのは当然です。 シンクで洗い物をしながら、別の人が冷蔵庫にアクセスする際には、お互いの動きに配慮が必要になります。 一人ずつ交互に動けば問題ないかもしれませんが、同時に動こうとするとぶつかる可能性が高いです。
具体的なシミュレーション
実際にシンクで洗い物をしながら、別の人に冷蔵庫を開けてもらうシミュレーションをしてみましょう。 シンクの前に立って、洗い物をしている状態を想像してください。 その状態で、冷蔵庫の横から扉を開けるには、どの程度のスペースが必要でしょうか? 冷蔵庫の扉の開き角度、人の体格、洗い物の際の動作範囲などを考慮すると、900mmの通路幅では、スムーズな動線が確保できない可能性が高いです。
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冷蔵庫選びのポイント:奥行きとタイプ
冷蔵庫を選ぶ際には、通路幅だけでなく、以下の点を考慮する必要があります。
奥行きの検討
冷蔵庫の奥行きは、通路幅に大きく影響します。 700mmは一般的な冷蔵庫の奥行きですが、600mm程度の奥行きが狭い通路でも使いやすいでしょう。 設置スペースに合わせて、奥行きを調整できる冷蔵庫を選ぶことも可能です。
タイプの選択
冷蔵庫のタイプは、大きく分けて以下の3種類があります。
- フレンチドアタイプ:上下2段の冷凍庫と大きな冷蔵室を備えたタイプ。収納力が高い一方、奥行きが大きくなりがちです。
- サイドバイサイドタイプ:冷凍庫と冷蔵室が左右に並んだタイプ。ドアの開閉スペースが大きいため、通路幅を広く取る必要があります。
- 2ドアタイプ:シンプルな構造で、奥行きがコンパクトなモデルが多いです。通路幅が狭いキッチンには最適です。
通路幅が900mmしかない場合は、2ドアタイプや、奥行きの浅いモデルを選ぶことを強くお勧めします。
専門家の視点:空間設計の重要性
インテリアコーディネーターの視点から見ると、キッチン空間の設計において、動線は非常に重要です。 900mmの通路幅は、特に冷蔵庫が観音開きであることを考慮すると、やや狭く感じる可能性があります。 設計段階で、より広い通路幅を確保することが理想的です。 しかし、現状では変更が難しいのであれば、冷蔵庫のタイプや奥行きを工夫することで、使い勝手を改善することができます。
改善策と具体的なアドバイス
現状の状況を改善するためには、以下の対策が考えられます。
- 冷蔵庫の買い替え:奥行きの浅い冷蔵庫に買い替えることで、通路幅を確保できます。 省スペースタイプの冷蔵庫を選ぶと、より快適な空間になります。
- 収納の見直し:冷蔵庫内の収納を見直し、必要なものだけを冷蔵庫に収納するように心がけましょう。 不要なものを減らすことで、冷蔵庫の奥行きを有効活用できます。
- 動線の工夫:冷蔵庫の開閉時に、シンクで作業している人とぶつからないように、動線を工夫しましょう。 例えば、冷蔵庫を開ける前に、シンクから離れるなど。
- 家具の配置変更:もし可能であれば、カップボードやその他の家具の配置を見直すことで、通路幅を広く確保できるかもしれません。
まとめ:快適なキッチン空間のために
900mmの通路幅は、対面I型キッチンでシンクと冷蔵庫の間に確保するにはやや狭く、使い勝手の面で課題が残る可能性があります。 冷蔵庫のタイプや奥行き、そして動線の工夫によって、使い勝手を改善できる余地はあります。 今回ご紹介したアドバイスを参考に、快適なキッチン空間を実現してください。 より広い通路幅を確保できるよう、設計を見直せる場合は、検討することをお勧めします。