寝たきりになった配偶者と二人暮らしの介護:自宅療養と施設入居の選択

老夫婦二人暮らし。どちらも要介護。一人が急に寝たきりに。娘の嫁ぎ先は遠方。 二人とも、自分の事だけならなんとか出来るという老夫婦の二人暮らしで、妻が倒れ、救急病院で心臓の手術を受けました。 でも、倒れた時の圧迫骨折が原因だったのか??手術&術後の入院中になぜかどんどん動けなくなり、寝たきり状態になってしまいました。 心臓の手術をした病院は出なくてはならなくなり、転院は決まりましたが、2週間の期限付きです。 その後は、施設か、自宅で介護しかないようです。 娘は、遠方の為、毎日通う訳には行きません。 夫は、自分で歩くのが精一杯で、妻を支えたりできる余裕はありません。 その場合は、どんな風に相談をして、どのようにしたらいいのでしょう? その様な状況でも、自宅での療養は可能でしょうか? また、施設には入居可能なものでしょうか? 全くどうしたらいいのかわかりません。施設の場合、費用の事も知りたいです。 インターネットで自分なりには見てみたのですが、どこをどう調べていいのかもよくわからず、全くの無知で申し訳ないのですが、 アドバイスをぜひ宜しくお願い致します。

突然の寝たきり、まずは冷静に状況把握と相談窓口

ご心配なことと思います。まず、落ち着いて、段階的に問題解決に取り組んでいきましょう。奥様の寝たきりという状況は、ご本人だけでなく、ご主人にとっても大きな負担です。しかし、適切な情報とサポートを得ることで、自宅での療養も施設入居も選択肢として検討できます。

1. 関係機関への相談

まずは、以下の機関に相談することをお勧めします。

  • 地域包括支援センター:お住まいの地域にある地域包括支援センターは、介護に関する相談窓口として非常に重要です。介護サービスの利用方法、介護保険制度の説明、在宅介護の支援、施設入居の相談など、幅広いサポートを受けられます。まずは、センターに連絡し、状況を説明しましょう。担当のケアマネージャーが、あなたの状況を丁寧に聞き取り、適切なアドバイスやサービス利用の計画を立ててくれます。
  • 市町村の介護保険課:介護保険に関する具体的な手続きや給付金の支給など、介護保険制度に関する疑問点があれば、市町村の介護保険課に相談しましょう。介護保険の申請方法や必要な書類、手続きの流れなどを丁寧に教えてくれます。
  • 主治医:奥様の主治医は、奥様の病状や介護の必要性について最も詳しい専門家です。自宅での介護が可能かどうか、施設入居が必要かどうか、具体的なアドバイスをもらえるでしょう。また、転院先についても相談しましょう。
  • ケアマネージャー:地域包括支援センターを通じて、ケアマネージャーを紹介してもらうことができます。ケアマネージャーは、介護サービスの利用計画作成、サービス事業者との調整、介護に関する相談など、多岐にわたるサポートをしてくれます。介護サービスの利用を検討する際には、ケアマネージャーとの連携が不可欠です。

これらの機関に相談することで、ご自身の状況に合わせた適切な情報やサポートを得ることができます。一人で抱え込まず、積極的に相談しましょう。

自宅療養の可能性と必要な準備

奥様の状態やご主人の体力、ご家族の状況を考慮すると、自宅での療養は困難な可能性が高いです。しかし、いくつかの工夫によって、自宅療養を検討できるケースもあります。

1. 在宅介護サービスの活用

  • 訪問介護:介護職員が自宅に訪問し、身体介護(食事、排泄、入浴介助など)、生活援助(掃除、洗濯、買い物など)を行います。頻度や時間帯は、ご自身の状況に合わせて調整できます。
  • 訪問看護:看護師が自宅に訪問し、医療的なケアを提供します。点滴や注射、褥瘡(床ずれ)の処置など、専門的な看護が必要な場合に利用できます。
  • デイサービス:日中、デイサービスセンターに通い、介護やリハビリ、レクリエーションなどのサービスを受けられます。ご主人が少しの時間、休息をとることもできます。
  • ホームヘルパー:家事援助や身体介護を専門に行うヘルパーです。訪問介護と同様に、ご自身の状況に合わせて利用できます。

これらのサービスを組み合わせることで、ご主人の負担を軽減し、自宅での介護を継続できる可能性があります。しかし、ご主人の体力や健康状態、奥様の介護度によっては、十分な介護ができない可能性も考慮する必要があります。

施設入居の検討:種類と費用

自宅での介護が困難な場合は、施設入居を検討する必要があります。施設には様々な種類があり、それぞれ特徴や費用が異なります。

1. 施設の種類と特徴

  • 特別養護老人ホーム(特養):要介護度が重度の方を対象とした施設で、介護度に応じて費用が異なります。入居には、審査が必要で、待機期間が長い場合もあります。
  • 介護老人保健施設(老健):医療と介護を組み合わせたサービスを提供する施設です。リハビリテーションに力を入れており、在宅復帰を目指す場合に適しています。短期入所も可能です。
  • 有料老人ホーム:様々なサービスレベルと料金体系の施設があります。サービス内容や設備、立地によって費用が大きく異なります。比較的自由に選択できますが、費用が高額な場合もあります。
  • サービス付き高齢者向け住宅:高齢者向けに設計された住宅で、介護サービスの利用が可能です。比較的自由に生活できますが、介護度の進行に合わせて、より高度な介護が必要になった場合は、他の施設への転居が必要になる可能性があります。

2. 施設の費用

施設の費用は、施設の種類、サービス内容、居住地域によって大きく異なります。介護保険の給付額を差し引いた自己負担額は、月額数万円から数十万円に及びます。収入や資産状況によっては、公費による支援を受けることも可能です。

インテリアの観点からのアドバイス:安全で快適な空間づくり

介護が必要な方が暮らす空間は、安全で快適であることが重要です。インテリアの面からも、いくつか工夫できる点があります。

1. 転倒防止

  • 滑りにくい床材:廊下や浴室など、水回りには滑りにくい床材を使用しましょう。マットを敷く場合も、滑り止め付きのものを選びましょう。
  • 手すりの設置:廊下や階段、トイレ、浴室などに手すりを設置することで、転倒を防止できます。高さや位置を適切に調整することが重要です。
  • 家具の配置:家具は、通路を広くとり、転倒しにくいように配置しましょう。角のある家具は、クッションなどで保護しましょう。
  • 照明:十分な明るさを確保し、影ができないようにしましょう。夜間は、足元灯などを活用しましょう。

2. 寝たきり介護のための工夫

  • ベッドの高さ:ベッドの高さを調整することで、介護する側の負担を軽減できます。車椅子からの乗り移りもスムーズになります。
  • 床ずれ防止:床ずれを防ぐために、体圧分散マットレスを使用しましょう。定期的に体位変換を行うことも重要です。
  • 介護しやすい家具:高さの調整が可能なテーブルや椅子など、介護しやすい家具を選びましょう。
  • 収納:必要なものをすぐに取り出せるように、収納を工夫しましょう。手の届く範囲に、必要なものを収納すると便利です。

3. 色の選び方

落ち着いたベージュ系のカラーは、リラックス効果があり、心身ともに穏やかな空間を演出します。ただし、明るすぎると落ち着かないため、適切な明るさのベージュを選ぶことが重要です。また、視覚的な刺激を少なくするために、単色で統一したり、淡い色を組み合わせるのも効果的です。

まとめ

奥様の寝たきりという状況は、ご家族にとって大きな負担ですが、適切な情報とサポートを得ることで、乗り越えることができます。まずは、関係機関に相談し、状況を説明しましょう。自宅での介護と施設入居、それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、ご家族にとって最適な選択をしてください。インテリアの面からも、安全で快適な空間づくりを心がけましょう。

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