寝かせたワイン、飲めますか?長期間保存したワインの品質と状態チェック方法

常温の部屋で棚に寝かせて十数年保存?放置?したワインが数本あります。普段生活している部屋ですので年間の温度差はかなりなものだと思いますが実際飲めますか?

長期間保存したワイン、飲めるかどうかは状態次第

十数年も常温で保存されたワイン、気になりますよね。結論から言うと、飲めるかどうかはワインの状態次第です。 普段生活する部屋での保存では、温度変化や直射日光、湿度など、ワインにとって好ましくない条件がいくつも考えられます。そのため、残念ながら全てのワインが飲める状態とは限りません。

ワインの状態をチェックする方法

まずは、ワインの状態を丁寧に確認することが大切です。以下の手順でチェックしてみましょう。

1. 外観チェック:ボトルの状態と液体の様子

* ボトルの外観:ボトルにひび割れや凹み、ラベルの剥がれがないか確認します。ボトルに損傷があれば、中身の品質にも影響している可能性があります。
* 液体の色と濁り:ボトルを傾けて液体の色を確認します。本来の色と比べて著しく変化していたり、濁っていたり沈殿物が多い場合は、品質劣化の可能性が高いです。特に、褐色や茶色に変色している場合は、酸化が進んでいる可能性があります。
* 液面の高さ:コルクが劣化して液漏れしている場合、液面が下がっていることがあります。これは、ワインの酸化につながるため、注意が必要です。

2. 香りのチェック:コルクを抜かずに香りで判断

コルクを抜く前に、ボトルを軽く振って香りを確認します。

* 良い香り:熟成による複雑で芳醇な香りがすれば、期待が持てます。フルーツやスパイス、ナッツなどの香りが感じられるかもしれません。
* 嫌な香り:酢酸のような酸っぱい香り、腐敗臭、カビ臭などがする場合は、残念ながら飲むのは避けた方が良いでしょう。これは、ワインが腐敗している可能性が高いことを示しています。

3. 味のチェック:少量を飲んで確認

ここまで問題なければ、少量をテイスティングしてみましょう。

* 味と質感:まず一口飲んで、味と舌触りを確認します。酸味、渋み、甘みのバランス、そして口に含んだ時の滑らかさなどをチェックします。
* 異臭や異味:酸っぱい味、苦味、腐敗臭など、異臭や異味を感じたら、飲むのをやめましょう。

温度変化の影響と対策

常温保存による温度変化は、ワインの品質に大きな影響を与えます。特に、直射日光が当たる場所や暖房器具の近くは避けるべきです。理想的なワインの保存温度は13℃前後と言われています。

温度変化による影響

* 酸化促進:高温は酸化を促進し、ワインの風味を損ないます。
* コルクの劣化:温度変化はコルクを乾燥させ、劣化を早めます。
* 熟成の不均一:温度変化は熟成を不均一にし、本来の風味を引き出せません。

温度管理の重要性と対策

ワインセラーの購入が理想的ですが、予算的に難しい場合は、以下の対策を検討してみましょう。

* 直射日光を避ける:ワインを置く場所は、直射日光が当たらない場所を選びましょう。
* 温度変化の少ない場所:なるべく温度変化が少ない場所を選びましょう。地下室やクローゼットなどが適しています。
* 温度計の使用:ワインの保存場所の温度を常に確認するために、温度計を設置しましょう。

専門家の意見:ソムリエのアドバイス

熟成ワインの専門家であるソムリエに相談することも有効です。ソムリエは、ワインの状態を的確に判断し、飲めるかどうか、またどのように楽しむべきかアドバイスしてくれます。ワインショップやレストランなどに相談してみましょう。

まとめ:安全を第一に、状態を確認してから飲む

長期間保存したワインは、状態によっては飲める可能性があります。しかし、安全を第一に考え、上記のチェック方法を丁寧に実施し、少しでも不安があれば飲むのは控えましょう。 ワインは楽しむためのものです。無理に飲む必要はありません。状態の良いワインを美味しくいただくことが大切です。

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