家庭用火災報知器の設置基準と選び方|安心安全なインテリアを実現するガイド

地域の消防団員の奥さんから「おたくでは火災報知器つけました?」と問われたのですが・・・ 現在義務づけられている、家庭用の火災報知機の設置基準として どの部屋に付ければよいのでしょうか?

火災報知器設置の法律と基準

消防法では、住宅用火災警報器の設置が義務付けられています。具体的には、平成23年6月1日以降に建築確認申請がされた住宅については、すべての居室(寝室、子供部屋、客間など)と、階段、廊下などに設置することが義務付けられています。平成23年6月1日以前に建築確認申請がされた住宅については、設置義務の対象となるのは、寝室と階段、廊下のみです。ただし、平成31年5月31日までに、寝室と階段、廊下への設置が完了する必要があります。

設置義務のある部屋以外にも、火災の危険性が高い場所(キッチン、リビングなど)には、設置することを強く推奨します。 設置場所や種類によっては、補助金制度を利用できる場合がありますので、お住まいの自治体に確認してみましょう。

各部屋への設置と具体的なアドバイス

では、具体的な部屋別の設置方法について見ていきましょう。

寝室

寝室は人が就寝している時間帯に火災が発生した場合、被害が大きくなる可能性が高い場所です。そのため、寝室への設置は最重要です。天井面に取り付けるタイプが一般的ですが、壁面に取り付けるタイプもあります。寝具などが近くにある場合は、煙が感知しにくい可能性があるため、設置場所には注意が必要です。

子供部屋

子供部屋にも、寝室と同様に必ず設置しましょう。子供だけでいる時間帯も多いので、火災発生時の早期発見が非常に重要です。また、子供にも火災報知器の役割を理解させ、非常時の行動を事前に練習しておくことも大切です。

キッチン

キッチンは、調理中の油火災など、火災発生リスクが高い場所です。熱感知器と煙感知器の両方、もしくは熱感知器と煙感知器の組み合わせを設置することで、より安全性を高めることができます。熱感知器は火災の初期段階で感知し、煙感知器は煙を感知します。それぞれの特性を理解した上で、最適な組み合わせを選びましょう。

リビング

リビングは家族が集まる場所であり、火災発生時の避難経路にもなるため、設置が望ましいです。ただし、義務付けられていないため、他の部屋への設置を優先した上で検討しましょう。

階段と廊下

階段と廊下は、避難経路となるため、必ず設置しましょう。煙が充満しやすい場所でもあるため、早期発見に繋がります。

火災報知器の種類と選び方

火災報知器には、大きく分けて煙式熱式の2種類があります。

煙式

煙の発生を感知するタイプで、初期段階の火災に有効です。ほとんどの住宅で設置されているのはこのタイプです。

熱式

温度の上昇を感知するタイプで、油火災など、煙の出にくい火災に有効です。キッチンなど、油を使用する場所には、煙式と併用するのがおすすめです。

光電式とイオン式

煙式には、光電式とイオン式の2種類があります。

* 光電式:光を遮る煙を感知するタイプで、くすぶるような煙にも反応しやすいです。
* イオン式:空気中のイオンの変化を感知するタイプで、燃え盛るような火災に反応しやすいです。

多くの家庭では光電式が選ばれています。

インテリアに配慮した設置方法

火災報知器は、安全性を確保するだけでなく、インテリアの一部として調和させることも大切です。

* 設置場所の検討:目立たない場所に設置する、またはインテリアに合わせた色のものを選ぶことで、生活空間への違和感を軽減できます。
* デザイン性の高い製品を選ぶ:近年は、デザイン性に優れた火災報知器も販売されています。インテリアのスタイルに合わせた製品を選ぶことで、より自然な空間を演出できます。
* 設置後のメンテナンス:定期的な点検・清掃を行うことで、火災報知器の機能を維持し、安全性を確保できます。

専門家の意見

消防士の方や、住宅設備の専門家に相談することで、最適な設置方法や製品選びのアドバイスを受けることができます。自治体によっては、火災予防に関する相談窓口も設置されている場合があります。

まとめ

家庭用火災報知器の設置は、家族の安全を守る上で非常に重要です。法律で定められた設置場所だけでなく、火災リスクの高い場所にも設置することで、より安心安全な住まいを実現しましょう。インテリアに配慮した設置方法も検討し、安全とデザイン性を両立させた空間づくりを目指しましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)