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暖房18度でも配管凍結…その原因を探る
冬期に最低気温-10度にもなる地域で、室内温度18度を維持しているにも関わらず、キッチンの水道管が凍結するという深刻な問題ですね。 設備業者も戸惑う状況とのことですが、ご心配されている通り、断熱材の施工不良が最も疑わしい原因です。
考えられる原因と可能性
* 断熱材の欠落または不足: ご指摘の通り、配管周りの断熱材が部分的に欠落していたり、厚みが不足している可能性が非常に高いです。特に、1階と2階の間を通る配管、キッチンの壁内を通る配管は、外気の影響を受けやすく、断熱が不十分だと凍結リスクが高まります。 壁内の配管は、施工時に断熱材が適切に充填されなかったり、経年劣化で断熱性能が低下している可能性も考えられます。
* 配管の経路と露出部分: 配管が壁内を通る際、どうしても断熱材と配管の間に隙間が生じることがあります。その隙間から冷気が侵入し、配管を冷却してしまう可能性があります。また、配管の一部が壁や床から露出している箇所があれば、そこから冷気が直接配管に当たり、凍結を招く可能性があります。
* 配管の材質と保温材: 配管の材質や保温材の種類、施工方法も影響します。古い配管や保温材が劣化している場合、断熱性能が低下し、凍結しやすくなります。
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* その他要因: 極めて稀ではありますが、配管内の水の流れが悪くなっている、配管に小さな穴が開いていてそこから冷気が侵入しているなどの可能性も考えられます。
専門家の視点:建築士と設備業者への相談
現状では、素人判断で原因を特定するのは困難です。まずは、建築士または経験豊富な設備業者に状況を詳しく説明し、専門家の目による調査を依頼することを強くお勧めします。
専門家は、赤外線サーモグラフィーなどの機器を用いて、配管周りの温度分布を測定し、凍結リスクの高い箇所を特定することができます。これにより、断熱材の施工不良箇所を正確に特定し、適切な対策を講じることが可能になります。
具体的な調査と対策
専門家による調査後、具体的な対策として以下のことが考えられます。
* 断熱材の追加または交換: 断熱材が不足している箇所には、適切な厚みと種類の断熱材を追加または交換します。グラスウール、ロックウール、発泡ウレタンなど、様々な断熱材がありますが、専門家のアドバイスに従って最適なものを選びましょう。配管の周囲だけでなく、壁全体や床下の断熱状況も確認し、必要に応じて改善する必要があります。
* 配管の保温: 配管自体に保温材を巻き付けることで、凍結を防ぐことができます。保温材には、発泡ポリウレタンやグラスウールなどが使われます。特に、壁内や床下を通る配管は、しっかりと保温する必要があります。
* ヒートケーブルの設置: 凍結が頻繁に発生する箇所には、ヒートケーブルを設置することで、配管の温度を維持することができます。ヒートケーブルは、低温でも配管を凍結させないための効果的な対策です。
* 配管のルート変更: もし、配管のルートがどうしても凍結しやすい場所を通っている場合は、ルート変更を検討する必要があるかもしれません。しかし、これは大規模な工事となるため、費用や手間がかかります。
交渉のポイント:瑕疵担保責任
新築住宅でこのような問題が発生している場合、瑕疵担保責任を主張できる可能性があります。瑕疵担保責任とは、売主が建物の瑕疵(欠陥)について責任を負う制度です。 断熱材の施工不良が原因であれば、売主に対して、断熱材の補修や交換などの費用負担を求めることができます。
交渉にあたっては、専門家による調査結果を証拠として提示することが重要です。 また、住宅瑕疵担保責任保険に加入している場合は、保険会社にも相談してみましょう。
まとめ:早期の専門家への相談が重要
キッチンの水道管凍結は、生活に大きな支障をきたす深刻な問題です。 暖房を付けているにも関わらず凍結するということは、住宅の断熱性能に問題がある可能性が高いです。 そのため、早急に建築士や設備業者に相談し、専門的な調査と適切な対策を行うことが重要です。 専門家のアドバイスを基に、断熱材の補修や配管の保温などを行い、快適な生活を取り戻しましょう。 そして、瑕疵担保責任についても、積極的に検討することをお勧めします。