家の中の放射性物質除去:掃除機使用の安全性と効果的な掃除方法

家の中に入り込んだ放射性物質の掃除について これまでに福島原発から降り積もった放射性物質は、生活していれば 嫌でも家に入り込んでいると思いますが、 この除去法としては、水拭きが有効だということで、主に水拭きを 念入りに行っていますが、掃除機は、排気が無い掃除機ということで 購入している機種であっても、舞い上げたうえに、特殊な物質ゆえ 部屋中に撒き散らすということになってしまうのでしょうか? また、どこの地域であっても、 一度使用したら掃除機ごと捨てたほうが良いのでしょうか? 水拭きを何度も終えたあとの家であっても、 現在、ペットの毛を掃除する意味で 掃除機を使うことは危険なのでしょうか? 掃除機のメーカーさんに問い合わせればよいと 思いましたが、こちらでも質問させていただきます。 よろしくお願いします。

放射性物質と家庭内清掃:掃除機使用に関する疑問

ご心配されているように、福島第一原子力発電所事故以降、放射性物質の家庭内への侵入と除去は重要な関心事です。特に、掃除機を使用することによる二次汚染のリスクについては、多くの家庭で懸念されています。水拭きを徹底的に行っているとのことですが、掃除機の使用についても、安全に配慮した方法を理解することで、より効果的な清掃を実現できます。

掃除機による放射性物質の拡散リスク

結論から言うと、排気のない掃除機であっても、放射性物質を完全に拡散させないとは言い切れません。 確かに、排気式掃除機に比べて拡散リスクは低減できますが、掃除機をかける行為自体が、付着した放射性物質を舞い上げ、空気中に拡散させる可能性があります。特に、粒子が細かい放射性物質は、空気の流れに乗って部屋中に広がりやすいのです。

これは、掃除機の吸引力やフィルターの性能、そして掃除機の使用方法にも依存します。高性能フィルターを搭載した掃除機であっても、完全に放射性物質を捕捉できるとは限りません。また、掃除機の吸引力が強すぎると、かえって物質を舞い上げてしまう可能性があります。

掃除機の処分について:地域差と現実的な対応

「一度使用したら掃除機ごと捨てたほうが良いのか」というご質問ですが、これは地域によって放射性物質の濃度が異なるため、一概にイエスとは言えません。 高濃度地域では、使用済みの掃除機を処分することが推奨される場合もあります。しかし、低濃度地域で、高性能フィルター付きの掃除機を適切に使用し、メンテナンスをしっかり行っていれば、必ずしも廃棄する必要はありません。

現実的な対応としては、以下の点を考慮しましょう。

  • 居住地域の放射線量を把握する: 環境省のウェブサイトや自治体の発表などを参考に、ご自身の居住地域の放射線量を確認しましょう。
  • 掃除機のフィルターの性能を確認する: HEPAフィルターなど、高性能フィルターを搭載した掃除機を選びましょう。また、フィルターの交換頻度を守り、定期的に交換することが重要です。
  • 掃除機の使用方法に注意する: 吸引力を弱めに設定し、ゆっくりと丁寧に掃除機をかけましょう。一度に広い範囲を掃除するのではなく、こまめに掃除機を空にすることで、フィルターへの負担を軽減できます。
  • 掃除後、部屋の換気を十分に行う: 掃除機使用後は、窓を開けて十分な換気を行い、舞い上がった塵や放射性物質を排出しましょう。
  • 専門家への相談: 不安な場合は、自治体の環境保健センターや専門機関に相談することをお勧めします。

水拭き後の掃除機使用:ペットの毛の掃除について

水拭きを何度も行った後であっても、ペットの毛の掃除に掃除機を使用することは、完全に安全とは言えません。 水拭きによって、放射性物質の一部は除去されている可能性がありますが、完全に除去されているとは限りません。ペットの毛に付着した放射性物質が舞い上がる可能性も考慮する必要があります。

ペットの毛の掃除を行う場合は、上記の対策をさらに徹底し、吸引力を弱め、こまめにフィルターを掃除するなど、細心の注意を払う必要があります。

専門家の視点:放射性物質除去の最善策

環境問題に詳しい専門家によると、放射性物質の除去においては、「舞い上げない」「拡散させない」ことが最も重要です。水拭きは、比較的安全で効果的な方法ですが、完全に除去するには限界があります。掃除機を使用する場合は、高性能フィルター付きの機種を選び、適切な使用方法を心がけることが不可欠です。

また、定期的な清掃に加え、空気清浄機の使用も有効です。空気清浄機は、空気中の放射性物質を捕捉するのに役立ちます。ただし、空気清浄機のフィルターも定期的に交換する必要があります。

まとめ:安全で効果的な放射性物質除去

家の中の放射性物質除去は、継続的な努力が必要です。掃除機を使用する際には、排気式ではない機種を選ぶ、高性能フィルターを使用する、吸引力を弱める、こまめにフィルターを清掃する、掃除後は換気を十分に行うなどの対策を講じることが重要です。

不安な場合は、専門機関に相談し、適切なアドバイスを受けることをお勧めします。 ご自身の状況と居住地域の放射線量を考慮し、安全で効果的な清掃方法を選択してください。

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