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家の中に現れる焦げ茶色の蜘蛛の種類と特徴
ご自宅でよく見かける焦げ茶色の蜘蛛は、種類によって発生源や巣の場所が異なります。 日本の住宅でよく見られる焦げ茶色の蜘蛛として、まず考えられるのはアシダカグモです。大型で、体長は2~3cmほどにもなります。脚を広げると10cm以上になることも。見た目は恐ろしいですが、ゴキブリなどを食べてくれる益虫として知られています。巣は作らず、徘徊しながら獲物を探します。
他に考えられるのは、チャスジハエトリグモです。アシダカグモよりはるかに小さく、体長は5~8mm程度。茶色と黒の縞模様が特徴です。こちらも巣は作らず、徘徊性です。家の中にいる虫を捕食します。
その他、種類によっては巣を作るものもいます。例えば、ジョロウグモの幼体や、コガネグモの仲間などは、家の中に巣を作る可能性があります。しかし、これらのクモは通常、焦げ茶色というよりは、黄色や白、黒などの模様が目立つことが多いです。
質問にある「閉め切った部屋によくいる」という点から考えると、アシダカグモやチャスジハエトリグモの可能性が高いと言えるでしょう。これらのクモは、家の中に侵入しやすい隙間から入ってきます。
焦げ茶色の蜘蛛の発生源はどこ?
焦げ茶色の蜘蛛、特にアシダカグモやチャスジハエトリグモは、外から侵入してきます。具体的には、以下の場所から侵入する可能性が高いです。
- 窓やドアの隙間:建物の隙間から入り込むことがよくあります。特に古い家や、窓枠の隙間が大きい場合は侵入しやすくなります。
- 換気扇:換気扇の排気口や吸気口から侵入します。特に、フィルターが汚れていたり、隙間が空いている場合は要注意です。
- 排水溝:排水管から侵入することもあります。特に、湿気が多く、虫が多い場所ではクモも集まりやすいです。
- 壁の亀裂:家の壁に小さな亀裂があれば、そこから侵入する可能性があります。
また、これらのクモは餌となる昆虫を求めて家の中に入ってくるため、家の中にゴキブリやハエなどの害虫が多いと、クモの発生源となる可能性があります。
家の中の蜘蛛の巣はどこにある?
アシダカグモやチャスジハエトリグモは巣を作りません。そのため、巣を見つけることはできません。もし、巣のようなものを見つけた場合は、他の種類のクモの可能性があります。その場合は、巣の場所を確認し、種類を特定する必要があります。
蜘蛛の侵入を防ぐための具体的な対策
蜘蛛の侵入を防ぐためには、以下の対策が有効です。
1. 侵入経路を遮断する
- 窓やドアの隙間を塞ぐ:パッキンを交換したり、隙間テープを貼ることで、侵入を防ぎます。ホームセンターなどで簡単に購入できます。
- 換気扇のフィルターを定期的に清掃する:フィルターにゴミが溜まると、隙間ができ、クモが侵入しやすくなります。定期的に清掃し、清潔に保ちましょう。
- 排水溝の清掃:排水溝にゴミが溜まると、虫が繁殖し、クモを引き寄せます。定期的に清掃し、排水口に網などを設置しましょう。
- 壁の亀裂を補修する:壁に亀裂があれば、専門業者に依頼して補修しましょう。
2. 餌となる昆虫を減らす
- 家の中の清掃:こまめな掃除で、ゴキブリやハエなどの発生を防ぎます。特に、食べこぼしやゴミはすぐに片付けましょう。
- 食品の適切な保管:食品はしっかりと密封して保管し、虫が寄り付かないようにしましょう。
- 害虫駆除:ゴキブリやハエなどの害虫駆除剤を使用するのも効果的です。
3. 蜘蛛を発見したら
アシダカグモは益虫なので、見つけても殺さずに、優しく外に逃がしてあげましょう。チャスジハエトリグモも同様に、害はありません。どうしても気になる場合は、優しく捕獲して外に逃がすか、掃除機で吸い取るようにしましょう。殺虫剤を使用する必要はありません。
専門家のアドバイス
害虫駆除のプロに相談することで、より効果的な対策を立てることができます。特に、蜘蛛の大量発生や、特定の種類の蜘蛛が大量発生している場合は、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
まとめ
家の中に現れる焦げ茶色の蜘蛛は、多くの場合、アシダカグモやチャスジハエトリグモなどの益虫です。侵入経路を遮断し、餌となる昆虫を減らすことで、発生を防ぐことができます。殺虫剤を使用する必要はなく、優しく外に逃がしてあげましょう。それでも気になる場合は、専門家に相談することをおすすめします。