室内で育てるパキラの葉から出るベタベタした液体について

部屋でパキラ(観葉植物)を育てています。2m以上に背丈が伸びました。ひとつ疑問があります。部屋でパキラ(観葉植物)を育てています。2m以上に背丈が伸びました。ひとつ疑問があります。樹液?なのかな・・・ベトっとしたものが葉から出てきます。たまに床にまで垂れてしまいます。知人宅でも小さめのパキラがありますが、そのようなものは出てきません。御存知の方、教えてください。

パキラの葉から出るベタベタした液体の正体

室内で育てているパキラの葉からベタベタした液体が分泌されるのは、「蜜」である可能性が高いです。 これは、パキラが生理現象として出すもので、必ずしも病気や害虫の被害とは限りません。 ただし、その原因や対処法を理解することで、より快適な室内環境とパキラの生育を保つことができます。

蜜の分泌原因:パキラの生育状況と環境

パキラから蜜が出る原因はいくつか考えられます。

  • 光合成の活発化:十分な日光を浴びて光合成が盛んに行われている場合、余剰の糖分を蜜として排出することがあります。特に、室内で育てているパキラは、窓際など日当たりの良い場所に置いて育てていることが多く、光合成が活発になりやすい環境です。
  • ストレス:急激な温度変化、水やりの不足、過剰な肥料、害虫の被害など、パキラがストレスを感じている場合にも蜜が出る場合があります。 2m以上に成長しているということは、環境に適応し成長している反面、大きな株になったことで、根からの養分吸収に負担がかかっている可能性も考えられます。
  • 害虫の排泄物:まれに、アブラムシなどの害虫がパキラに寄生し、その排泄物がベタベタした蜜に見える場合があります。この場合は、葉の裏などをよく確認し、害虫の有無を確認する必要があります。

ベタベタした液体の対処法

まず、害虫の有無を確認しましょう。葉の裏や茎をよく観察し、アブラムシやカイガラムシなどの害虫がいないかを確認します。害虫がいる場合は、適切な殺虫剤を使用するか、流水で洗い流すなどの対処が必要です。害虫がいない場合は、以下の対策を試してみましょう。

1. 液体の拭き取り

葉や茎についた蜜は、柔らかい布で優しく拭き取ります。床に垂れた蜜は、すぐに拭き取ると、汚れがこびりつくのを防ぎます。拭き取りの際には、中性洗剤を薄めた水を使うと、より効果的に汚れを落とすことができます。

2. 環境の見直し

パキラの生育環境を見直してみましょう。特に、日光の当たり具合水やりに注意が必要です。

  • 日光:直射日光は葉焼けの原因となるため避け、明るい日陰で育てましょう。カーテン越しの光などが適しています。もし、窓際で育てている場合は、レースカーテンなどで直射日光を遮る工夫をしましょう。
  • 水やり:土の表面が乾いてから、たっぷりと水やりをします。鉢底から水が流れ出るまでしっかり与え、その後は鉢皿に溜まった水を捨てましょう。水やりの頻度は、季節や気温、鉢の大きさによって異なりますので、土の状態をよく確認しながら調整しましょう。 根腐れを防ぐため、水のやりすぎには注意が必要です。
  • 肥料:成長期(春~秋)には、観葉植物用の肥料を適量与えましょう。肥料を与えすぎると、逆に植物にストレスを与えてしまうため、パッケージの指示をよく読んでから与えるようにしましょう。
  • 温度と湿度:パキラは高温多湿を好みますが、エアコンの風が直接当たる場所や、極端に乾燥した場所では生育不良を起こす可能性があります。温度と湿度を調整し、快適な環境を保ちましょう。

3. 専門家への相談

上記の方法を試しても改善が見られない場合、園芸店や植物専門家に相談することをおすすめします。 写真などを提示することで、より的確なアドバイスを受けることができます。

パキラの剪定と誘引

2m以上に成長したパキラは、剪定と誘引を行うことで、樹形を整え、生育を促進することができます。剪定は、伸びすぎた枝や枯れた枝を切り取ることで、植物全体のバランスを整え、生育を促進する効果があります。また、誘引は、支柱などを用いて、パキラの枝を適切な方向に誘導することで、美しい樹形を作ることができます。 剪定や誘引を行う際には、清潔なハサミやナイフを使用し、切り口には癒合剤を塗布することで、病害虫の侵入を防ぎます。

インテリアとの調和

大きなパキラは、インテリアの主役にもなります。 高さのあるパキラは、お部屋の空間に立体感を与え、緑の癒し効果も期待できます。 しかし、蜜の分泌を考慮し、床や家具に直接触れないように配置する工夫が必要です。 また、パキラの周囲には、掃除がしやすい空間を確保しておきましょう。 例えば、パキラの足元にマットを敷いたり、掃除機をかけやすいようにスペースを確保したりするなど、工夫することで、より快適な空間を保つことができます。

まとめ

パキラの葉から出るベタベタした液体は、多くの場合、植物の生理現象による蜜です。 しかし、害虫の被害の可能性も否定できません。 まずは害虫の有無を確認し、環境を見直すことで、問題を解決できる可能性があります。 それでも改善が見られない場合は、専門家への相談も検討しましょう。 適切な管理を行うことで、大きなパキラを健康に育て、お部屋の素敵なアクセントとして楽しんでください。

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