室内で育てる「びっくりいちご」の栽培相談:花が茶色く、ランナーが出ない原因と対策

いちごの栽培について。いま部屋の日が当たる場所でいちごを栽培しています。品種の名前は「びっくりいちご」、実が大きくなるのが特徴です。いまのところ花が20個ほど咲きました。けれど花の先の方(実になる所)が茶色くなってきました…これって大丈夫でしょうか?それから、ランナーも出てきません…大丈夫でしょうか?また、これから気をつける事はありますか?

室内栽培の「びっくりいちご」:花が茶色くなる原因と対策

「びっくりいちご」の栽培、楽しみですね!花が20個も咲いているのは素晴らしい成果です。しかし、花の先端が茶色くなるのは、残念ながら受粉不良や生理障害の可能性が高いです。室内栽培では、自然な受粉が難しいことが原因の一つです。

受粉不良の可能性

いちごの花は、自家不和合性を持つ品種とそうでない品種があります。「びっくりいちご」の品種特性が不明なため断定はできませんが、自家不和合性の場合、自身の花粉では受粉できないため、他の株の花粉が必要になります。室内栽培では、受粉を助けるハチなどの昆虫がいないため、受粉がうまくいかない可能性が高いです。

解決策:人工授粉を試みましょう

人工授粉は、綿棒などで他の花から花粉を採取し、茶色くなった花のめしべに優しくつける方法です。複数のいちごの花から花粉を集め、複数のいちごの花に受粉させることで成功率が上がります。午前中、花粉がしっかり乾いている時間帯に行うのがおすすめです。毎日、開花した花をチェックし、こまめな人工授粉を心がけましょう。

生理障害の可能性

温度や湿度、日照不足なども、花が茶色くなる原因となります。

* 温度:いちごは比較的低温を好む植物です。室内が高温すぎる場合、花が傷んで茶色くなることがあります。エアコンなどで室温を調整し、20℃前後を保つようにしましょう。
* 湿度:乾燥しすぎると、花が萎れて茶色くなります。加湿器を使用したり、霧吹きで葉に水をかけたりして、湿度を保ちましょう。ただし、葉が濡れたままの状態が続くと病気を招く可能性があるので、風通しの良い場所に置きましょう。
* 日照:日当たりの良い場所とはいえ、室内では日光が不足している可能性があります。窓際でも、カーテンなどで遮光されている場合は、十分な光が当たらないことがあります。日光浴をさせるために、窓際に移動したり、植物育成ライトを使用するのも有効です。

解決策:環境を見直しましょう

上記を参考に、室温、湿度、日照量を調整し、最適な環境を整えてあげましょう。

ランナーが出ない原因と対策

ランナーが出ない原因も、いくつか考えられます。

栄養不足

いちごはランナーを伸ばすために、十分な栄養が必要です。鉢植えの場合は、土の養分が不足している可能性があります。

解決策:肥料を与えましょう

緩効性肥料を規定量与えましょう。生育期には、液肥を定期的に与えることで、より効果的です。肥料の種類や与え方については、パッケージの指示をよく読んでください。

ストレス

温度や湿度、日照などの環境ストレスも、ランナーの発生に影響します。

解決策:環境を見直しましょう

上記で述べた、温度、湿度、日照の管理を徹底しましょう。

品種特性

「びっくりいちご」という品種が、そもそもランナーの出にくい品種である可能性もあります。品種によってランナーの発生頻度が異なるため、品種特性を理解することが重要です。

これからの栽培で気をつけること

* 病気や害虫への対策:室内栽培でも、病気や害虫が発生する可能性があります。定期的に株の状態をチェックし、異常を発見したらすぐに対応しましょう。
* 水やり:土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをしましょう。ただし、根腐れを防ぐために、鉢底から水が流れ出るまで水やりし、鉢皿に溜まった水は捨てましょう。
* 収穫:いちごが赤く色づいたら、優しく収穫しましょう。収穫後も、適切な管理を続けることで、次の収穫にも繋がります。

専門家のアドバイス

農業関係の専門家によると、「室内でのいちご栽培は、屋外栽培に比べて難易度が高いです。特に受粉は困難なため、人工授粉は必須です。また、環境管理を徹底し、植物のストレスを軽減することが重要です。」とのことです。

まとめ

室内でいちごを栽培することは、多くの工夫と努力が必要です。「びっくりいちご」の花が茶色くなったり、ランナーが出なかったりする原因は、受粉不良、環境ストレス、品種特性など、複数の要因が考えられます。人工授粉、環境管理の改善、適切な肥料の施用などを試み、植物の生育状況を丁寧に観察することで、より多くの実をつけ、ランナーも伸ばせる可能性が高まります。諦めずに、いちご栽培を楽しんでください!

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