実家の高齢者問題:認知症の祖母と、理解しない母への対応

理解してもらえない 実家は祖母と母(祖母の娘)の二人暮しです。数年前に同居を始めました。 それまでは市内には住んでいるものの、お互い一人暮らしでした(両方とも若いころに離婚しています)。私は県外で嫁いでいますが、車で3時間の場所に住んでいます。 最近ですが、祖母に認知症の症状が強く出てきました。 ・同じ事を何回も繰り返す(数分ごと) ・健忘 ・同じ物を何個も買う ・自分の部屋に生ゴミが散乱している ・買い物依存 前置きが長くなりました。 私は認知症だとは思っているのですが、母が絶対に認めず、祖母に対して対応があまりにも酷く、改善されないので、こちらに書き込みをさせて頂きました。 母は祖母の事を昔からこんな性格だったと思い込んでいます。確かに買い物も好きですし、そんなにキレイ好きではなかったのかもしれません。ですが、数年前までは部屋に生ゴミが散乱していたり、同じ事を繰り返すような事は絶対にありませんでした。 母は昔から神経質で几帳面、我がとても強く、自分の主張を伝えないと気が済まない、ヒステリックな性格なので、祖母も少し怖がっています。忘れっぽくなった母に対して「そんなに忘れるなら、メモを取るように」とまで言うような母です。 祖母は料理を完璧に作ったり、交通機関を使って毎週習い事に行っているので、何も知識のない母からしてみれば認知症と判断できないし、自分の親なので認めたくはないのかもしれません。 (「認知症が家事できるわけがない」←この程度の知識です。) 地域包括支援センターや市に相談した事もありますが、「習い事をしている」という理由から何処も認めてはくれませんでした。 母も私も介護の支援を受けたい訳ではありませんし、足腰の弱くなっている祖母に対して、変わりに掃除をしたり、世話をする事に母も現時点では全く不満や苦もないそうです。 私はヘルパーの資格を取ったり、講習会があれば参加し、資料も母に送って理解してもらおうと様々な努力をしてきました。何故、認知症の方が家事が出来るのか、私がグループホームなどで実際に体験した事を伝えても、私の説明の仕方が悪いのか、何しても理解してくれませんでした。 (母の性格を知っているので、私もしつこくは言っていません。祖母の事で相談があれば、こちらからアドバイスをする程度です) 昨日も祖母から「娘にきつく怒られた」と電話がありました。相談出来る人も身内も私たちにはいません。宜しくお願い致します。

認知症のサインと、家族への対応

ご状況、大変お辛いですね。祖母様の症状は、認知症の可能性が高いと思われます。同じことを繰り返す、健忘、衝動的な買い物、不潔など、複数の症状が出ていることは深刻なサインです。 母様が認知症を認めようとしないのは、親への否定、介護の負担、自身の不安など、様々な感情が絡み合っているからでしょう。「認知症=家事ができない」という誤解も、理解を妨げています。

認知症の理解を深める

まず、認知症について、母様と改めて共有することが大切です。認知症は、脳の病気であり、本人の意思とは関係なく症状が現れることを理解してもらう必要があります。 以下の点を丁寧に説明してみましょう。

  • 認知症の種類と症状:アルツハイマー型、血管性など、様々な種類があり、症状も人それぞれ。祖母様の症状は、認知症の中でも比較的初期段階の可能性があります。初期段階でも、日常生活に支障をきたす症状が現れることは珍しくありません。
  • 認知症と家事能力:認知症だからといって、必ずしも家事が全くできないわけではありません。初期段階では、家事もできる場合が多いです。しかし、症状が進行すると、安全に家事をこなすことが難しくなり、危険な状態になる可能性があります。生ゴミの放置などは、その危険性のサインです。
  • 感情の起伏:認知症の人は、感情の起伏が激しくなることがあります。祖母様が母様に怒られるのは、認知機能の低下によって感情のコントロールが難しくなっている可能性があります。

具体的な事例として、認知症の専門医の意見や、信頼できるウェブサイト(厚生労働省のサイトなど)の情報を提示することも有効です。

母様へのアプローチ

母様は、几帳面で我が強く、自分の主張を通したい性格とのこと。正面から反論するのではなく、共感と協調を重視したアプローチが効果的です。

  • 母の不安を理解する:介護の負担、経済的な不安、自身の将来への不安など、母様の気持ちを丁寧に聞き取りましょう。「大変だよね」「不安だよね」と共感することで、心を開いてくれる可能性があります。
  • 具体的な事例を示す:抽象的な説明ではなく、具体的な事例を示すことで、理解を深めることができます。「この前、祖母が同じ物を3つ買ってしまっていた」「生ゴミが放置されていたために、ハエが湧いていた」など、具体的な事実を淡々と伝えましょう。
  • 小さな成功体験を積み重ねる:いきなり大きな変化を求めるのではなく、小さなことから始めて、成功体験を積み重ねることが重要です。「今日は一緒に買い物に行こう」「今日は一緒に祖母の部屋を少し片付けよう」など、具体的な行動を提案します。
  • 専門家の力を借りる:地域包括支援センターやケアマネージャーに相談し、専門家の力を借りましょう。「習い事をしているから認知症ではない」という判断に納得できない場合は、別の機関に相談することも検討しましょう。専門家の客観的な意見は、母様の理解を促す助けになります。

祖母様への対応

祖母様への対応も重要です。認知症の人は、感情の起伏が激しく、混乱しやすい状態にあります。

  • 優しく、穏やかに接する:大声で叱ったり、急な要求をしたりせず、優しく、穏やかに接することが大切です。同じことを繰り返す場合は、優しく繰り返す内容を修正したり、話題を変えるなど対応しましょう。
  • 簡単な言葉を使う:複雑な言葉や指示は避け、簡単な言葉で、ゆっくりと話すようにしましょう。
  • 視覚的な支援:メモや写真、絵などを活用し、視覚的に情報を伝えることで、理解を助けることができます。例えば、買い物リストを作成するなど。
  • 安全な環境を作る:生ゴミの放置など、危険な状態にならないように、環境を整えることが重要です。部屋の整理整頓、危険物の撤去などを行いましょう。

インテリアと認知症ケア

認知症の進行に伴い、生活空間の工夫も重要になります。インテリアの観点からも、安全で安心できる環境づくりを心がけましょう。

安全性の確保

  • 滑りにくい床材:転倒防止のため、滑りにくい床材を選ぶことが重要です。バリアフリー設計も検討しましょう。
  • 手すりの設置:階段や浴室などに手すりを設置することで、転倒リスクを軽減できます。
  • 照明の確保:十分な明るさを確保し、影を作らないようにしましょう。認知症の人は、暗い場所での転倒リスクが高まります。
  • 家具の配置:家具の配置は、動線を考慮し、安全に移動できるよう工夫しましょう。ぶつかりやすい家具は避け、スペースを広く確保しましょう。

安心できる空間づくり

  • 落ち着いた色調:刺激の少ない、落ち着いた色調のインテリアを選ぶことが重要です。紫や青などの落ち着いた色は、リラックス効果があります。
  • 自然光を取り入れる:自然光は、心身のリラックス効果があります。カーテンやブラインドなどで光を調整し、快適な空間を作りましょう。
  • 見やすい家具:収納は、中身が見やすいように工夫しましょう。認知症の人は、物忘れが激しいため、どこに何があるのか分からなくなることがあります。
  • 思い出の品を飾る:思い出の品を飾ることで、安心感を与え、心の安定を促すことができます。

専門機関への相談

最後に、専門機関への相談を改めて強くお勧めします。地域包括支援センター、ケアマネージャー、精神科医など、様々な専門機関が支援を行っています。一人で抱え込まず、専門家の力を借りましょう。

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