実家のマンション相続:後妻との遺産分割と円満な解決策

昨年度、実父が他界し父の後妻ともめています。父が残した僅かな預貯金と後妻と住んでいたマンション一部屋です。預貯金は、葬儀に消え。残る不動産を法定相続人の後妻と実子2名の計3名で遺産分割する事になりますが 後妻は…75歳位で遺族年金暮しで仕事はなし。マンションを自分の名義にしてくれと言い。私は…マンション名義を子供2人の名義とし、定期借家権を後妻と子供で契約。【後妻のみ一人で住む事、亡くなった時に契約が消滅する事を条件】こんな私の提案は、世の中で通用しないのでしょうか?補足haku_nxtさん へ お答え頂き感謝。私の案ですがhaku_nxtさんの仰る通り使用貸借契約になります。後妻に家賃を請求しません。名義人となる私が固定資産税を支払い。マンション管理費は後妻が支払い。住宅維持費用(エアコンが壊れたとか。配電盤が壊れたとか。室内水道管が壊れたとか)は住んでいる後妻が負担。兄弟間では法定相続分を支払う事とします。この発想は元々私も住んでいた実家(夫婦共働きでローン完済していた。)が有り、実母が他界した後に、父が再婚し住んでいた実家を売却し、その資金で小さなマンションを購入したもので、後妻は購入資金の一円も負担していない。一部の方がかわいそうでしょ?とありましたが後妻は高齢でマンションを売却して幾分かの現金を手に入れても借りられる家は無いと思いますし、法定相続割合で登記した時に子に家賃を支払いできないと思います。後妻は全部自分の名義にしてと言い放ちますがそれはむしが良すぎると検討した結果です。とりあえず住む場所と遺族年金があれば何とか暮らしていけると思いますし後妻には実子が3人もいます。が同居してくれる子が無い。私の提案が問題ないように進められる補足等お願い致します。

高齢の後妻と円満な遺産分割:実家のマンション相続問題

ご実家のマンション相続問題、そして後妻の方との難しい交渉、心よりお悔やみ申し上げますと共に、大変お辛い状況にあることと思います。ご提案されている「マンション名義を子供2人の名義とし、後妻と定期借家契約を結ぶ」という案は、状況を鑑みると一定の妥当性がありますが、いくつかの注意点と改善点があります。 後妻の方の心情や、法的なリスクを考慮した上で、より円満な解決策を探る必要があります。

現在の提案の問題点とリスク

ご提案の「定期借家契約」は、後妻が亡くなった時点で契約が終了するという点では有効ですが、いくつかの問題点があります。

使用貸借契約の可能性と法的リスク

ご自身もご指摘の通り、家賃を請求しない場合、これは使用貸借契約に該当する可能性が高いです。使用貸借契約は、民法上の契約であり、定期借家契約とは異なります。定期借家契約には、更新がないという明確な期限がありますが、使用貸借契約には明確な期限がありません。そのため、後妻が亡くなった後も、契約を解除するには、相当の理由が必要となる可能性があります。

固定資産税、管理費、修繕費の負担

固定資産税をあなたが負担し、管理費を後妻、修繕費を後妻が負担するという分担は、明確な契約書で取り決める必要があります。口約束ではトラブルの元になります。修繕費の範囲も具体的に明記し、高額な修繕が発生した場合の対応についても事前に合意しておきましょう。

後妻の同意と合意形成

最も重要なのは、後妻の方との合意形成です。現状では、後妻の方はマンションを自分の名義にしてほしいと主張しており、あなたの提案に納得していない可能性が高いです。まずは、後妻の方とじっくり話し合い、あなたの提案のメリット(住み続けられること、生活の安定)を丁寧に説明する必要があります。

より円満な解決策のための提案

より円満で、法的リスクの少ない解決策として、以下の点を検討することをお勧めします。

1. 専門家への相談:弁護士・司法書士

相続問題は複雑で、専門知識が不可欠です。まずは、弁護士または司法書士に相談し、法的リスクや最適な解決策についてアドバイスを求めることを強くお勧めします。専門家の意見を聞くことで、より安心安全な手続きを進めることができます。

2. 具体的な契約書の作成:

定期借家契約ではなく、使用貸借契約を前提とした契約書を作成しましょう。この契約書には、以下の点を明確に記載する必要があります。

  • 契約期間:明確な期限を設ける(例:後妻の生存期間)
  • 使用目的:居住目的であることを明記
  • 費用負担:固定資産税、管理費、修繕費などの負担割合を明確に記載
  • 解約条件:後妻の死亡、またはその他の特別な理由による解約条件を明確に記載
  • 修繕費用の範囲:具体的な金額や範囲を定める
  • 争議解決方法:万一のトラブル発生時の解決方法を記載

契約書は、弁護士や司法書士に作成してもらうことをお勧めします。

3. 相続協議書の作成:

遺産分割協議書を作成し、相続人全員で署名・捺印します。この協議書には、マンションの所有権の移転、定期借家契約の内容、固定資産税や管理費などの負担割合、兄弟間の相続分精算などが明確に記載される必要があります。

4. 後妻への配慮:

後妻の方の高齢や経済状況を考慮し、可能な範囲での配慮が必要です。例えば、一時金として一定の金額を支払う、または、生活費の補助を行うなどの方法も考えられます。

5. メディエーションの活用:

話し合いが難航する場合は、メディエーション(調停)という方法も有効です。中立的な第三者を介して話し合いを進めることで、合意形成を促進することができます。

まとめ:円満な相続を目指して

相続問題は、感情的な問題が絡みやすく、非常にデリケートな問題です。今回のケースでは、後妻の方の心情を理解し、可能な範囲で配慮しながら、法的なリスクを最小限に抑えた解決策を見つけることが重要です。専門家の助言を得ながら、冷静に、そして丁寧に協議を進めていくことが、円満な相続を実現するための鍵となります。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)