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完成済みマンションの内覧会は存在する?その目的と流れ
結論から言うと、完成済みマンションでも「内覧会」と言えるような機会は存在します。ただし、新築マンションのそれとは少し異なり、規模や内容も異なります。新築マンションの内覧会は、建築中の段階で不具合がないか確認する機会ですが、完成済みマンションの場合、既に居住者がいる、もしくは入居間近の状態であることがほとんどです。そのため、内覧会というよりは、「物件確認」といった方が正確でしょう。
完成済みマンションの物件確認:どのような場面で行われるのか?
完成済みマンションの物件確認は、主に以下のケースで行われます。
- 購入前:中古マンションを購入する場合、契約前に物件の状態を確認する機会が設けられることがあります。これは、売主や不動産会社が用意するもので、新築マンションの内覧会と同様に、設備や構造に不具合がないかを確認する機会となります。
- リフォーム前:リフォームを行う前に、現状の状態を正確に把握するために、専門業者と共に物件を確認することがあります。これは、リフォーム計画を立てる上で非常に重要です。
- 入居前(まれ):稀なケースですが、新築マンションであっても、竣工後に不具合が見つかり、入居前に再度確認を行う場合があります。これは、建築会社側の責任において行われます。
物件確認の流れと注意点
物件確認の流れは、確認する目的によって異なりますが、一般的には以下の流れになります。
1. 日時調整:売主または不動産会社と確認日時を調整します。
2. 物件確認:事前に用意されたチェックリストを用いて、設備や構造、内装などを丁寧に確認します。写真や動画で記録を残しておくことが重要です。
3. 問題点の指摘:不具合や気になる点があれば、その場で指摘します。
4. 記録と対応:指摘事項は記録され、売主または不動産会社から対応策が提示されます。
重要なのは、問題点を明確に指摘し、記録に残すことです。曖昧な表現は避け、具体的な場所や状態を写真や動画で証拠として残しておきましょう。
建築士への依頼は必要?メリットとデメリット
完成済みマンションの物件確認に建築士を依頼するかどうかは、状況によって判断が必要です。
建築士に依頼するメリット
- 専門的な視点:建築士は専門知識を持つため、素人が気づかないような不具合や潜在的な問題点を見つけることができます。特に、構造的な問題や将来的な修繕費用に関わる問題点の発見に役立ちます。
- 客観的な判断:感情的な判断に左右されず、客観的に物件の状態を評価してくれます。売主や不動産会社との交渉においても有利に働きます。
- 交渉のサポート:必要に応じて、売主や不動産会社との交渉をサポートしてくれます。
- 安心感:専門家のサポートを受けることで、安心して物件確認を進めることができます。
建築士に依頼するデメリット
- 費用:建築士への依頼には費用がかかります。依頼前に費用を確認しておきましょう。
- 時間:建築士のスケジュール調整が必要となるため、物件確認の日程調整に時間がかかる可能性があります。
建築士への依頼はいつ必要?
特に、以下のような場合は建築士への依頼を検討しましょう。
- 築年数の古いマンション:老朽化による問題点を見つけるために専門家の知識が不可欠です。
- 大規模修繕履歴が不明瞭なマンション:過去の修繕状況が不明な場合、専門家の判断が必要となります。
- 複雑な構造のマンション:構造に問題がないかを確認するために、専門家の知識が必要となります。
- 高額なマンション:高額な物件ほど、専門家の目で確認することが重要です。少しでも不安があれば、専門家に相談しましょう。
まとめ:安心安全なマンション購入のために
完成済みマンションの購入は、新築と比べて様々なリスクが伴います。物件確認は、安全で快適な住まいを手に入れるために非常に重要なステップです。状況に応じて、建築士への依頼も検討し、後悔のないマンション選びをしてください。 専門家の意見を参考に、自分自身でもしっかりと物件の状態を確認し、納得のいく選択をすることが大切です。