孤独死後のアパート片付けと遺産放棄:ゴミ屋敷と借金問題への対処法

父が亡くなっていたのがわかりました。いわゆる『孤独死』です。父と母は離婚しており、相続権があるのは私と弟だけです。しかし、未確認ですが借金が100万ちょっとあり、アパートは死後一ヶ月解らなかった為に死臭が・・・。さらに、ゴミ屋敷状態になっていて。この場合、遺産放棄の手続きをしたらどこまでが放棄できるのでしょうか?こちらとしては、遺骨は引き取るがそれ以外は不要で捨てるつもりです。また、弟はアパートの連帯保証人になっています。アパートは引き払うのにはゴミ屋敷を元に戻さないと引き払えないでしょうか?また、放棄するつもりでも最低限やらなければならない手続きは?全くの無知なのでなるべく簡単に解りやすく教えてください。宜しくお願いします。補足また、遺産放棄の手続きをするつもりだと、室内の物も勝手に処分できないのでしょうか?

孤独死後の現実と遺産放棄の範囲

ご愁傷様です。突然の訃報と、それに伴う様々な問題、大変お辛い状況かと存じます。孤独死後の手続きは、感情的な負担に加え、法律や手続きに関する知識も必要となる複雑なものです。まずは落ち着いて、一つずつ問題を解決していきましょう。

ご質問にある「遺産放棄の手続きをしたらどこまでが放棄できるのか」ですが、遺産放棄は、相続開始を知った時点から3ヶ月以内に行う必要があります。そして、遺産放棄は、相続財産全体を放棄するもので、一部だけを選択して放棄することはできません。借金を含む全ての財産(プラスの財産とマイナスの財産)を放棄することになります。

つまり、アパート、家財道具、借金、全てを放棄する意思表示をすることになります。遺骨は相続財産には含まれませんので、別途、引き取る手続きが必要となります。

アパート解約とゴミ屋敷の片付け

アパートの解約については、弟さんが連帯保証人になっている点が重要です。まずは、不動産会社に状況を説明し、解約の相談をする必要があります。ゴミ屋敷状態であることは、解約を困難にする可能性がありますが、孤独死による特殊な事情を説明することで、理解を得られる可能性があります

しかし、必ずしも現状回復義務がないとは限りません。契約内容や不動産会社の判断によって、ある程度の片付けが必要になるケースもあります。完全に元の状態に戻す必要はないかもしれませんが、最低限、危険物や悪臭の除去、衛生的な状態にする必要があるかもしれません

この場合、専門の遺品整理業者に依頼することをお勧めします。遺品整理業者は、ゴミ屋敷の片付け、特殊清掃(死臭除去など)、解約手続きのサポートなど、幅広いサービスを提供しています。費用は状況によって異なりますが、見積もりを取ってから判断しましょう。

遺産放棄の手続きと最低限必要なこと

遺産放棄には、家庭裁判所への申述が必要です。「相続放棄申述書」を作成し、必要書類とともに提出します。この手続きには、専門家のサポートを受けることを強くお勧めします。弁護士や司法書士に依頼することで、スムーズな手続きを進めることができます。

遺産放棄の手続きをする場合、勝手に室内の物を処分することはできません。これは、相続財産を勝手に処分することは、相続人としての権利・義務を放棄したとみなされない可能性があるためです。遺産放棄の手続きが完了するまでは、現状維持が原則です。

遺産放棄の手続きの流れ(概要)

1. **相続開始を知った時点からの3ヶ月以内に家庭裁判所に申述する**
2. **相続放棄申述書の作成と提出(必要書類:戸籍謄本、相続関係説明図など)**
3. **裁判所の審判により相続放棄が認められる**

専門家への相談

遺産放棄は複雑な手続きであり、ミスがあると後々大きな問題になる可能性があります。弁護士や司法書士に相談し、適切なアドバイスを受けることを強くお勧めします。特に、借金の問題やアパートの解約問題など、複数の問題を抱えている場合は、専門家のサポートが不可欠です。

具体的なアドバイスと注意点

* **速やかに専門家(弁護士、司法書士、遺品整理業者)に相談する**:状況を説明し、適切なアドバイスとサポートを受けることが重要です。
* **弟さんとの連携を密にする**:連帯保証人である弟さんとの間で、状況を共有し、協力して問題解決に取り組む必要があります。
* **証拠をきちんと残す**:写真や動画でアパートの現状を記録しておきましょう。これは、不動産会社との交渉や、遺品整理業者とのやり取りに役立ちます。
* **感情的にならず、冷静に対処する**:辛い状況ではありますが、冷静に状況を把握し、一つずつ問題を解決していくことが大切です。
* **公的機関への相談も検討する**:必要に応じて、市区町村の相談窓口や、社会福祉協議会などに相談してみましょう。

まとめ

孤独死後の手続きは、想像以上に複雑で困難なものです。しかし、専門家の力を借りながら、一つずつ問題を解決していくことで、必ず乗り越えることができます。まずは、落ち着いて、専門家への相談から始めましょう。

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