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1. ゲージに入らない子猫への対処法
保護されたばかりの子猫がゲージを嫌がるのは、新しい環境への不安や、ゲージを閉じ込められる場所と認識しているためです。いきなりゲージに入れるのではなく、段階的に慣れさせていくことが重要です。
ゲージへの慣れさせ方
- ゲージを快適な空間に:ゲージの中に猫ベッド、おもちゃ、お気に入りのブランケットなどを入れ、安全で居心地の良い場所だと認識させましょう。おやつやご飯もゲージ内で与えることで、良いイメージを結びつけることができます。
- 扉を開けておく:最初はゲージの扉を開けたまま、猫が自由に出し入れできるようにします。猫が自らゲージの中に入るようになれば、徐々に扉を閉める時間を長くしていきましょう。決して無理強いはしないでください。
- 遊びで誘導:お気に入りのオモチャを使って、ゲージの中まで誘導してみましょう。猫がゲージの中に入ったら、褒めてご褒美を与えましょう。
- フェロモン製品の活用:猫のフェロモンを模倣したスプレーやディフューザーを使用することで、猫の安心感を高めることができます。獣医さんに相談の上、適切な製品を選びましょう。
- 時間をかける:猫がゲージに慣れるには時間がかかります。焦らず、猫のペースに合わせてゆっくりと進めていきましょう。数日、場合によっては数週間かかることもあります。
2. トイレトレーニング
野良猫だった子猫は、トイレの場所や方法を理解していない可能性があります。トイレトレーニングには、適切なトイレ選びと、猫がトイレを使うよう促す工夫が必要です。
トイレトレーニングの方法
- 適切なトイレ選び:大きすぎず小さすぎない、猫が入りやすいタイプのトイレを選びましょう。囲いのあるトイレが怖いようであれば、オープンタイプのトイレを試してみましょう。トイレの素材や高さも、猫の好みによって変わるため、いくつか試してみるのも良いでしょう。
- トイレの位置:トイレは静かで落ち着ける場所に置きましょう。餌場や寝床から離れた場所に設置することが重要です。また、アクセスしやすい場所に置くことも大切です。
- トイレ砂の種類:猫砂の種類も重要です。猫砂の粒の大きさ、香り、吸収性など、猫の好みによって適切な猫砂は異なります。いくつかの種類を試して、猫が好む猫砂を見つけることが大切です。
- トイレの清掃:トイレは毎日清掃し、清潔に保ちましょう。猫は清潔なトイレを好みます。汚れたトイレは猫が嫌がる原因となります。
- しつけスプレーの使用:トイレしつけスプレーは、猫がトイレを使うことを促す効果がありますが、猫によっては嫌がる場合もあります。スプレーを使用する場合は、猫の反応をよく観察し、必要に応じて使用を中止しましょう。
- 成功体験を積ませる:猫がトイレで排泄したら、すぐに褒めてご褒美を与えましょう。これにより、トイレを使う行動と良い経験を結びつけることができます。
もし、数日経ってもトイレを使わない場合は、獣医さんに相談しましょう。便秘や膀胱炎などの可能性もあります。
3. 日中のゲージと部屋の解放
日中、仕事で家を空ける場合、ゲージに入れるか部屋に解放しておくか悩むのは当然です。どちらが良いかは、猫の性格やこれまでの生活環境、そしてあなたの状況によって異なります。
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日中の過ごし方
- ゲージに入れる場合:ゲージに猫ベッド、おもちゃ、水、フードなどを十分に用意し、快適な空間にしてあげましょう。ゲージの中で過ごす時間が長くなるため、ストレス軽減のために、安全で安心できる環境づくりが重要です。定期的に様子を見に行き、猫の様子を確認しましょう。
- 部屋に解放する場合:猫が自由に動き回れるように、安全な環境を整えましょう。危険な場所や物をなくし、猫が隠れることができる場所を用意しましょう。ただし、先住猫とのトラブルを防ぐため、最初は隔離した方が安心です。
どちらが良いか判断に迷う場合は、まずはゲージに入れて様子を見て、猫の反応を見ながら、徐々に部屋に解放する時間を増やす方法が良いでしょう。
4. 動物病院への通院
野良猫だった子猫は、病気や寄生虫を持っている可能性があります。そのため、動物病院で健康診断を受けることが重要です。
動物病院への連れて行き方
猫がキャリーケースを嫌がる場合は、無理強いせず、徐々に慣れさせていくことが重要です。
- キャリーケースに慣れさせる:キャリーケースを普段から部屋に置いておき、猫が自由に出し入れできるようにします。中には猫のお気に入りのブランケットやオモチャを入れて、良いイメージを持たせましょう。おやつを与えたり、一緒に遊んであげたりすることで、キャリーケースへの抵抗感を軽減できます。
- フェロモン製品:キャリーケースの中にフェロモン製品を使用し、猫の安心感を高めるのも効果的です。獣医さんに相談の上、適切な製品を選びましょう。
- タオルで包む:猫がキャリーケースに入るのが難しい場合は、タオルで優しく包んでから、キャリーケースに入れる方法を試してみましょう。暗くて狭い空間は、猫にとって安心感を与える場合があります。
- 複数人で運ぶ:猫が暴れる場合は、複数人で協力して運ぶと安全です。
どうしてもキャリーケースに入らない場合は、獣医さんに相談し、適切な方法をアドバイスしてもらいましょう。ただし、健康状態に問題がある可能性があるため、なるべく早く動物病院に連れて行くことをお勧めします。
専門家のアドバイス
動物行動学の専門家によると、新しい環境に適応するには、猫の性格や過去の経験によって大きく異なり、数週間から数ヶ月かかる場合もあります。焦らず、猫のペースに合わせて、根気強く接することが大切です。