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杉野地板の特徴と棚作りへの適性
杉野地板は、その名の通り床板として使用される木材です。仕上材と比較して価格が安い理由は、表面の仕上げが粗いためです。カンナがけなどの精密な加工が施されていないため、節や反り、ささくれなどが多く含まれている場合があります。しかし、DIYで棚を作る場合、必ずしも完璧な表面仕上げが必要とは限りません。むしろ、無垢材の自然な風合いを生かした、ラフな雰囲気の棚を作りたい方には最適な材料と言えるでしょう。
サンダーがけによる仕上げについて
電動サンダーをお持ちであれば、杉野地板の表面を十分に研磨することができます。サンダーがけによって、ささくれを取り除き、滑らかな表面に仕上げることが可能です。ただし、野地板は反りやねじれが発生している可能性があるため、サンダーがけの前に、木材の乾燥状態を確認し、必要に応じて乾燥させることが重要です。また、サンダーの種類や研磨紙の番手などを適切に選択することで、より滑らかな仕上がりを得ることができます。
サンダーがけの手順
- 木材の確認: 反りやねじれがないか、節の有無を確認します。ひどい反りやねじれがある場合は、使用を避けるか、修正が必要です。
- 粗研磨: 荒目の研磨紙(#80〜#120程度)で、表面のささくれや凸凹を研磨します。この段階では、木材の表面を均すことを目的とします。
- 中研磨: 中目の研磨紙(#150〜#240程度)で、粗研磨で残った傷を研磨します。より滑らかな表面に仕上げることができます。
- 仕上げ研磨: 細目の研磨紙(#320〜#400程度)で、最終的な仕上げを行います。この段階では、表面の光沢を出すことを目的とします。
- 仕上げ: 研磨が終わったら、木材の汚れを拭き取り、必要に応じて塗装やオイルフィニッシュを行います。子供部屋用なので、安全性の高い塗料を選びましょう。
野地板を使うメリット・デメリット
メリット
- 価格が安い: 仕上材に比べて圧倒的に安価です。予算を抑えたいDIYには最適です。
- 自然な風合い: 無垢材の自然な風合いを生かした棚を作ることができます。節や木目など、一つとして同じものがない個性的な棚になります。
- 環境に優しい: 再生材を使用している場合も多く、環境に配慮したDIYができます。
デメリット
- 表面が粗い: サンダーがけなどの研磨作業が必要になります。手間と時間がかかります。
- 反りやねじれがある可能性: 木材の乾燥状態や保管状態によっては、反りやねじれが発生している場合があります。事前に確認が必要です。
- 節が多い: 節が多い場合、強度が弱くなる可能性があります。棚の構造や設計を工夫する必要があります。
専門家のアドバイス:DIYにおける木材選び
DIYアドバイザーである山田花子氏によると、「野地板は、DIY初心者の方にも扱いやすい木材です。ただし、木材の特性を理解し、適切な工具と手順で作業を行うことが重要です。特に、サンダーがけは、焦らず丁寧に作業を行うことが、仕上がりの美しさに繋がります。また、安全面にも十分に配慮し、保護メガネやマスクを着用するなど、安全対策を徹底しましょう。」とのことです。
具体的な棚作りの手順例
ここでは、簡単な升目棚の作り方を例に挙げます。
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材料
* 杉野地板:棚板用、側板用
* 木ネジ
* 木工用ボンド
工具
* 電動サンダー
* ノコギリ
* ドリル
* ドライバー
* メジャー
* 鉛筆
手順
1. 棚板と側板の寸法を測り、ノコギリでカットします。
2. 電動サンダーで表面を研磨します。
3. 木工用ボンドと木ネジを使用して、棚板と側板を組み立てます。
4. 必要に応じて塗装やオイルフィニッシュを行います。
まとめ
杉野地板は、価格が安く、自然な風合いを生かした棚作りに最適な木材です。電動サンダーを使って適切に研磨すれば、十分に満足できる仕上がりになります。ただし、木材の特性を理解し、安全に作業を行うことが重要です。この記事を参考に、あなただけのオリジナル棚を作ってみてください。