子ネズミの保護と飼育:野生動物の適切なケア

子ネズミを保護したのですが、どうすれば良いでしょうか。 ネズミはヒメネズミかなぁと思いますが分かりません。 体は3、4cmほどで、目は開いていません。 猫がくわえていたのを横取りしたのですが、背中を噛まれている状態でした。 外傷は見当たりませんがヨダレまみれだったので、拭き取ってティッシュを敷き詰めた飼育ケージに寝かせています。 動き回る素振りはなく、触れると小さな鳴き声を上げてビクッとしますので、私が就寝で使う以外に人の出入りのない暗い部屋に安置しています。 野生に戻すまで、他に何かしてやれる事はありますでしょうか? また、ごはんは何をどの程度の頻度で与えれば良いでしょうか? 今の所はペットショップで小動物用のミルクを買い与えるべきかと思っています。 どうすれば良いのか、アドバイス頂ければ幸いです。よろしくお願いします。

発見された子ネズミの状態と緊急対応

猫に襲われた可能性のある、生後間もない小さなネズミ(ヒメネズミの可能性が高い)を発見されたとのこと、大変心配ですね。まずは、発見時の状況を整理し、適切な対応を検討しましょう。

* 体の大きさ:3~4cmと非常に小さく、目は開いていないことから、生後間もないことが分かります。この段階では、親ネズミからの世話が不可欠です。
* 外傷:猫に襲われたにも関わらず、外傷がないのは幸いですが、ヨダレまみれだった点は注意が必要です。感染症のリスクがあるため、清潔な環境を保つことが重要です。
* 現在の状態:動き回らず、触ると鳴き声を上げることから、弱っている可能性が高いです。暗い静かな場所に安置されているのは適切な措置です。

緊急時の対処法

1. 保温:子ネズミは体温調節が未発達です。ペットボトルに温湯を入れたカイロなどをケージの近くに置き、適温(25~30℃程度)を保ちましょう。直接熱を加えないよう注意が必要です。
2. 清潔な環境:ティッシュを敷き詰めたのは良いですが、糞尿で汚れたらすぐに交換しましょう。清潔なタオルやペットシーツを使用する方が衛生的です。
3. 脱水症状への対策:ヨダレまみれだったことから、脱水症状を起こしている可能性があります。ペットショップで販売されている小動物用のミルク(子猫用ミルクでも代用可能)をスポイトなどで少量ずつ与えてみましょう。無理強いせず、様子を見ながら与えることが重要です。

野生復帰に向けたケア

子ネズミを保護したからといって、必ずしも人間が育てる必要はありません。野生に戻せる可能性を検討し、そのためのケアを行いましょう。

親ネズミの捜索

子ネズミを発見した場所周辺を注意深く観察し、親ネズミがいないか確認してみましょう。親ネズミがいれば、そっと元の場所に返してあげるのが最善です。ただし、猫などの危険が依然として存在する場合は、安全な場所に移動させる必要があります。

人工保育の検討

親ネズミが見つからない場合、人工保育を検討する必要があります。しかし、これは専門的な知識と技術が必要なため、安易に始めるべきではありません。

適切な飼育環境の構築

人工保育を行う場合は、以下の点を考慮しましょう。

* ケージ:通気性の良い、清潔なケージを用意します。床材には、柔らかい紙製のペットシーツが適しています。
* 温度と湿度:子ネズミの体温調節能力は未発達であるため、適温(25~30℃)を保つことが重要です。加湿器を使用し、適度な湿度を保つことも大切です。
* 餌:小動物用のミルクに加え、成長に合わせて、すりつぶした穀物や昆虫などを与える必要があります。専門家のアドバイスを受けることを強くお勧めします。
* 獣医への相談:子ネズミの状態が悪化したり、異変が見られた場合は、すぐに獣医に相談しましょう。野生動物を診察できる獣医を探す必要があります。

専門家への相談と野生復帰

野生動物の保護には、専門家の知識と経験が不可欠です。

野生動物保護センターへの連絡

子ネズミの保護、飼育、野生復帰については、最寄りの野生動物保護センターや動物病院に相談することを強くお勧めします。彼らは適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。

野生復帰のタイミング

子ネズミが健康になり、自力で餌を食べ、体温調節ができるようになったら、元の場所に返したり、適切な場所に放獣する必要があります。ただし、安全性を確認し、専門家の指導に従うことが重要です。

まとめ:子ネズミの保護における注意点

子ネズミの保護は、責任と知識を要する行為です。安易な行動は、かえって子ネズミの命を危険にさらす可能性があります。専門家のアドバイスを仰ぎ、適切な対応を心がけましょう。

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