婚約者の借金発覚…結婚前に知っておくべき法律と金銭問題への対処法

婚約者の借金が発覚。同じような質問を調べましたが、その内容に派生した質問です。私は正規社員で勤務している20代半ば女性です。婚約者がおります。婚約者との婚約破棄or破棄しない、というアドバイスではなく法律的なご回答を頂きたいと思います。4年お付き合いしている彼氏がおり、同棲している部屋の棚を掃除している際に債権やら未払い料金請求など弁護士事務所からの通知手紙が見つかりました。⑴ 配偶者になった際、婚姻前の債権は妻や子どもに支払い義務はない。と他の質問で見かけましたが、本当でしょうか。⑵ 旦那が死亡した場合、婚姻前の債権を支払う義務は妻や子どもにもあるのでしょうか。⑶ 婚約者の借金がどの位ありどこからの借金なのか、第三者が調べる方法はありますか。(私が認識しているだけでE社60万、M社13万)本人は絶対に口を割らないので本人から聞き出すことは難しいです。⑷ もし旦那となる婚約者が死亡した場合、遺産放棄を選択するとします。私本人が自分名義で購入した分譲マンションも資産として回収されてしまうのですか。(謄本の所有者も私100%)⑸ 上の⑷のケース、旦那に内緒で隠したヘソクリや貯金も債権回収の為に持って行かれる可能性はありますか。⑹ 婚約者が婚姻を急ぐ理由って何かあるのでしょうか。結婚式というよりか、早く私と籍を一緒にしたい、と言います。法律に関し無知な為、分かりやすく教えて頂きたいと思います。宜しくお願いします。

婚約者の借金問題:法律的な視点からの解説

婚約者の借金発覚は、結婚を控えた女性にとって大きなショックでしょう。感情的な対応の前に、冷静に法律的な側面を理解することが大切です。以下、質問への回答と具体的なアドバイスを提示します。

⑴ 婚姻前の債権と配偶者の責任

原則として、配偶者は、婚姻前の相手の債務に責任を負いません。 これは民法上の規定に基づきます。しかし、例外もあります。例えば、婚姻後に債権者から債務の共同弁済を求められた場合、生活水準を著しく低下させるような金額でない限り、裁判所は共同弁済を命じる可能性があります。また、債務が婚姻生活のために発生したものであると認められる場合も、配偶者に責任が及ぶ可能性があります。

⑵ 配偶者死亡時の債務

配偶者が死亡した場合、婚姻前の債務は原則として相続財産に含まれます。 相続人は、相続財産を相続する際に、その債務も引き継ぐことになります。しかし、相続放棄をすることで、債務を引き継ぐことを免れることができます。ただし、相続放棄には期限がありますので、注意が必要です。

⑶ 婚約者の借金の調査方法

残念ながら、本人の同意なく、第三者が借金の額や債権者を知る方法は限られています。弁護士に依頼して、債権者への照会を行う方法がありますが、これは費用がかかります。また、個人信用情報機関への照会も考えられますが、これは本人の同意が必要な場合がほとんどです。

⑷ 遺産放棄と個人名義のマンション

ご自身の名義で購入したマンションは、遺産放棄とは関係ありません。 遺産放棄は、配偶者の相続財産を放棄することを意味し、ご自身の個人財産には影響しません。

⑸ 隠した貯金と債権回収

隠した貯金やヘソクリは、原則として債権回収の対象となります。 債権者は、相続財産の範囲内で債権回収を試みます。隠していたとしても、それが発覚すれば回収される可能性が高いです。

⑹ 婚約者が婚姻を急ぐ理由

婚約者が婚姻を急ぐ理由は様々です。債務整理をスムーズに進めるため財産を共有することで債権者からの回収を困難にするため、など、金銭的な理由が考えられます。また、単純に結婚したいという気持ちである可能性もあります。しかし、借金問題を抱えている状況を考えると、慎重に理由を確かめる必要があります。

具体的なアドバイス

1. 弁護士に相談する: 状況を弁護士に説明し、法的アドバイスを受けることが最善です。弁護士は、あなたの権利を守り、適切な対応策を提案してくれます。
2. 婚約者と真剣に話し合う: 借金の額、原因、返済計画などを明確に話し合う必要があります。話し合いが難しければ、弁護士を介して行うことも検討しましょう。
3. 冷静な判断: 感情的な対応は避け、冷静に状況を分析し、将来の計画を立てましょう。結婚は人生における大きな決断です。
4. 財産を守るための対策: 結婚前に、自分の財産を守るための対策を講じることも重要です。例えば、結婚契約書を作成するなど。
5. 信用情報機関の照会: 婚約者の同意を得られれば、信用情報機関に照会することで、借金の状況を把握できます。

専門家の視点

弁護士やファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談することで、より詳細な情報と的確なアドバイスを得ることができます。特に、債務整理や相続に関する専門知識は、自分だけではなかなか理解しにくいものです。

まとめ

婚約者の借金問題は、結婚前に解決すべき重要な問題です。法律的な知識を理解し、専門家の力を借りながら、冷静かつ慎重に対応することが大切です。 結婚は人生の大きな転換期です。しっかりと準備を行い、後悔のない選択をしてください。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)