妻の暴行事件と今後の流れ:弁護士の視点から解説

妻が自宅で「殺す」と言いながら包丁で切り付けてきました。包丁は奪いいましたが、私の110番通報で駆け付けた警察官たちの目の前で私の顔面を殴って暴行の現行犯逮捕になりました。妻は今後どうなりますか。 妻は精神科に通院しています。ここ2~3カ月、私と中学3年生の一人娘に攻撃的な言動が激しくなってきましたが、暴力をふるうことはありませんでした。 妻の話の内容は、私や娘が妻のことを「奴隷以下のように扱ってきた」などという被害妄想めいたものです。 3日前に、妻に食事に誘われて居酒屋に行ったところ、妻が途中で外出しました。そうしたら、地元の警察署から私の携帯に「奥さんから『包丁を買って主人をやっつける』と言っているので、何か持ってきたか」と聞かれました。(私たちはたびたび警察署に相談に行っているので、携帯の番号は警察署も知っています) 確かに包丁らしき物を持っていたので、店の外に集まってきた警察官たちの方へ、電話してきた刑事の指示どおり妻を連れだしましたが、妻は警察官たちには「包丁が古く切れ味が悪くなったから新しいのを買っただけ」と言って、その場は妻も私も帰されました。 自宅には私が先に帰り、妻が後から帰りました。妻は、私のいる部屋に笑顔で入ってきたと思ったら、包丁を振りかぶって「殺す」と切り付けてきました。包丁はもみ合って奪い、なんとか110番通報をして、駆け付けた警察官の面前で私の顔面を殴り、暴行の現行犯で逮捕されました。 妻はそのまま連行されていき、地元とは別の警察に収容されました。私は地元の警察署に連れて行かれ、被害届を出さされ、調書を取られました。話の内容は、逮捕となった暴行の話はあまりなく、包丁の話が中心でした。 その後の警察の説明で、妻は今日にも送検・勾留されるとのことでした。今後は10日間は勾留、さらに10日延長される場合がある、ということまでは聞けました。 暴行であれば軽い罪だと思うのですが、妻は殺人未遂や銃刀法違反などには問われるでしょうか。その場合は新たに逮捕される形をとるのでしょうか。 今後、裁判まで行くでしょうか。また執行猶予と実刑どちらになるでしょうか。犯罪予告をしたことは、警察・検察の捜査にどんな影響を与えたでしょうか。 妻は精神科には通院していますが、強制入院にはできない程度だそうです。

事件の概要と今後の流れ

ご妻室の逮捕、大変な状況にお見舞い申し上げます。ご自身も怪我をされたとのこと、心よりお見舞い申し上げます。ご質問の状況を整理し、弁護士の視点から今後の流れを解説します。

まず、ご妻室は現行犯逮捕され、暴行罪で逮捕されています。しかし、事件の背景には包丁を持ち出し、「殺す」と発言した事実、そして数日前に包丁を購入した事実など、より重い罪に問われる可能性があります。

考えられる罪名

* 暴行罪:ご妻室は警察官の前であなたを殴打したため、この罪は確実です。
* 殺人未遂罪:包丁で切りつけようとした行為は、殺人未遂に該当する可能性が高いです。殺人未遂は、人を殺害しようとした行為で、相手を殺害する意思と、殺害に及ぶ具体的な行為があれば成立します。ご妻室の「殺す」という発言と、包丁を振りかざした行為は、この要件を満たす可能性があります。
* 脅迫罪:「殺す」という発言は、あなたに恐怖を与える脅迫に該当する可能性があります。
* 銃刀法違反:刃物を所持していたこと、そしてそれを凶器として使用しようとした行為は、銃刀法違反に該当する可能性があります。

今後の捜査と裁判

ご妻室は現在、勾留されている状態です。検察官は、証拠を収集し、上記の罪名で起訴するかどうかを判断します。起訴されれば、裁判が行われます。

* 勾留期間:通常10日間、最大20日間です。
* 起訴:検察官が証拠が十分と判断すれば起訴します。
* 裁判:裁判では、ご自身の証言や、証拠(包丁、防犯カメラ映像など)が重要な役割を果たします。
* 判決:裁判の結果、有罪判決が出れば、刑罰が科せられます。

量刑について

量刑は、犯行の態様、動機、反省の態度、精神状態など様々な要素によって決定されます。ご妻室の精神疾患の有無とその程度は、量刑に大きく影響します。

* 執行猶予:初犯で、反省の態度が見られ、再犯の可能性が低いと判断されれば、執行猶予が言い渡される可能性があります。
* 実刑:殺人未遂や銃刀法違反が成立し、犯行の態様が悪質だと判断された場合、実刑判決となる可能性があります。

犯罪予告の影響

3日前の包丁購入と「主人をやっつける」という予告は、重大な証拠となります。警察は、この予告を把握していたため、事件発生時に迅速に対応することができました。検察は、この予告を証拠として、ご妻室の犯意を立証する際に使用すると考えられます。

ご自身へのアドバイス

* 弁護士への相談:今回の事件は非常に複雑で、ご自身だけで対応するのは困難です。弁護士に相談し、法的アドバイスを受けることを強くお勧めします。弁護士は、今後の手続きをサポートし、ご自身の権利を守ります。
* 証拠の収集:怪我の治療記録、警察の調書、事件に関する写真や動画などを保管しましょう。これらの証拠は、裁判で重要な役割を果たします。
* 精神科医への相談:ご妻室の精神状態について、専門家の意見を聞くことが重要です。精神科医に相談し、適切な治療を受けてもらうよう働きかけることが必要です。
* DV相談窓口の利用:DV(ドメスティックバイオレンス)の被害にあっている可能性があります。最寄りのDV相談窓口に相談し、適切なサポートを受けましょう。

専門家の視点:精神疾患と刑事責任

ご妻室が精神科に通院されていることは、裁判において重要な要素となります。精神疾患の程度によっては、心神耗弱または心神喪失が認められる可能性があり、その場合は、刑罰が軽減される可能性があります。しかし、心神耗弱や心神喪失が認められるかどうかは、専門家の鑑定が必要となります。

まとめ

今回の事件は、ご自身とご家族にとって非常に辛い出来事でしょう。しかし、冷静に状況を把握し、適切な対応をとることが重要です。弁護士や専門機関の力を借りながら、今後の対応を進めてください。

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