妊娠中の野良猫の出産準備と多頭飼育

妊娠中の野良猫を被災地から保護しました。猫の出産を迎えるのは初めてなので質問させてください。妊娠時期は不明で、うちには先住猫2匹がいます。 保護した子は猫回虫に感染しており(病院にて虫下しの注射をしました)、エコー検査で確認したところ仔猫の数が多いのと(少なくとも5匹以上確認できました)回虫がいた為胎内の仔猫の発育が遅いらしく具体的な出産日の目安がつかないと言われました。 押入れの中に大き目の段ボールで産箱を用意してあるのですが、昨日から産箱の底をガリガリと引っ掻くようになりました。 ネットでも色々調べたのですが、これはもうそろそろ出産日が近いという事でしょうか?産気づくと明らかにわかるものえすか? ちなみにまだ母乳は出てません。万が一に備えて哺乳瓶とペット用ミルクを用意しておいた方がいいでしょうか? 今は保護した子と先住猫を別の部屋に居させているのですが、出産後仔猫なども配慮するといつ頃からお互いを会わせても大丈夫でしょうか? 色々調べると子喰いの心配ばかりしてしまって気が気じゃありません。補足補足ですが、病院で恐らく2歳未満だろうと言われました。血液検査の結果は猫エイズ・白血病共に陰性です。 元々は飼い猫だったようで人間に馴れていて、とても甘えん坊です。 二時間ほど前から産箱のある部屋で一人にしていたら頻繁に鳴くので産箱へ誘導してあげたら今は産箱でじっとしています。

出産間近のサインと準備

猫が産箱の底をガリガリと引っ掻くのは、出産が近いサインの一つです。これは、巣作り行動の一環で、快適な出産場所を作るための本能的な行動です。 他にも、落ち着きがなくなったり、頻繁に鳴いたり、体温が下がったり、食欲がなくなったりするなどの兆候が見られます。母乳はまだ出ていなくても、出産が迫っている可能性が高いです。

出産間近の具体的なサイン:

  • 頻回な鳴き声:不安や痛みを訴えている可能性があります。
  • 体温低下:通常より体温が低くなっている場合があります。
  • 呼吸が速くなる:陣痛が始まっているサインです。
  • 陣痛の開始:お腹を強く押したり、体を震わせたりします。
  • 羊水の排出:透明な液体が排出されます。

これらのサインが現れたら、出産は間近です。すぐに獣医さんに連絡できるよう準備しておきましょう。

哺乳瓶とミルクの準備

仔猫がうまく母乳を飲めない場合や、母猫が十分な量の母乳を産生できない場合に備えて、哺乳瓶とペット用ミルクを用意しておくことは賢明です。 子猫用ミルクは、必ず獣医さんに相談して適切なものを選びましょう。市販されているミルクの種類は様々で、仔猫の年齢や健康状態に合わせたものを選ぶ必要があります。 哺乳瓶の使い方も事前に練習しておくと安心です。

多頭飼育と子猫への配慮

先住猫と保護猫、そして生まれた仔猫たちを安全に暮らせるようにするためには、慎重な配慮が必要です。出産後、すぐに先住猫と会わせるべきではありません。

先住猫との面会時期:

  • 出産後最低でも2週間~1ヶ月:母猫と仔猫が落ち着きを取り戻し、仔猫が十分に成長するまで待ちましょう。仔猫は生後数週間は免疫力が弱く、病気にかかりやすいです。
  • 徐々に慣れさせる:最初は、匂いを嗅がせる程度から始め、徐々に距離を縮めていきます。フェロモン製品などを利用するのも有効です。
  • 常に監視する:最初の面会は、必ず飼い主さんが監視する必要があります。先住猫が仔猫に攻撃的な行動を示す場合は、すぐに隔離しましょう。

子食いへの対策

子食いについては、多くの飼い主さんが不安に感じます。子食いの原因は様々ですが、ストレスや栄養不足、出産時のトラブルなどが考えられます。

子食い防止策:

  • 静かな環境を作る:母猫が安心して出産できるよう、静かで安全な環境を用意しましょう。人が頻繁に出入りする場所や騒がしい場所を避けましょう。
  • 栄養バランスの良い食事:妊娠中から授乳期にかけては、母猫の栄養状態が非常に重要です。高品質のキャットフードを与え、必要に応じてサプリメントなどを獣医さんに相談しましょう。
  • 清潔な環境を保つ:産箱を清潔に保つことは、感染症予防にも繋がります。毎日、排泄物を取り除き、必要に応じて清掃しましょう。
  • ストレス軽減:母猫に過度なストレスを与えないように注意しましょう。無理に抱き上げたり、触ったりしないようにしましょう。

専門家の意見

動物病院の獣医師は、出産に関する不安や疑問に答えてくれる頼もしい存在です。出産予定日が分からなくても、定期的な検診を受けることで、母猫と仔猫の健康状態を把握できます。 何か異常を感じたら、すぐに獣医さんに相談しましょう。

まとめ

野良猫の妊娠・出産は、多くの課題を伴いますが、適切な準備とケアを行うことで、母猫と仔猫の安全を守ることができます。 静かで安全な環境を用意し、栄養バランスの良い食事を与え、定期的な獣医健診を受けることが大切です。 先住猫との共存についても、段階的に慣れさせることで、穏やかな多頭飼育を実現できるでしょう。 不安なことがあれば、いつでも獣医さんに相談することをお勧めします。 母猫と仔猫たちが健康で幸せな日々を送れるよう、愛情をもってサポートしていきましょう。

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