女子高生を装った掲示板への書き込み、その罪状とは？

これって何罪なのでしょうか？友人から先日こんな話を聞きました。昔（数年前だそうです）、悪ふざけで携帯電話から掲示板に、女子高校生を装って（装ってと言ってもその人の性別は女です）、援助交際をほのめかすような書き込みをしたそうです。ちなみに何でそんな事をしたのか聞いたら、「私みたいな人でも男の人に振り向いて貰えるのか知りたかった」からだそうです。彼女は当時精神を病んでおりまして、自分を否定していたところがあるので、多分そういう精神を病んでしまっている悪い部分がそうさせてしまったのだと思います。しかし、後日突然警察から電話があり、警察署に呼ばれ、当時警察の方がその装った特長（年齢や身長など）がちょうど似ている人物を探していたそうで、それに合致してしまって、「そういう人を匿っているんじゃないの？」と取調べを受けたそうです。もちろん、彼女には前科もなくそんな事をしでかす、身体的な力もなければ、行動力もありません。すごく沈んでいて部屋から出ない様な人でしたので。そこは当時ちゃんと身の潔白が証明されたのですが、供述調書と言うものを書かされ、「私は精神がおかしくて、おかしい思考で装ってそういう旨の書き込みを何年何月に自室からしました。」と言う旨の文章を書き、署名をしたそうです。その後、検察へ呼ばれ調書の内容は事実だと認めたところ、色々事情や犯した内容を考慮し、特に刑事告訴はしないとなったそうです。その話を聞いた私は少し引っかかったのですが、それってそもそも何罪なのでしょうか？公務執行妨害だとしても別に公務の執行を妨害する事を目的とした訳ではないので、該当しないと思いますし、そもそも私は刑法にあまり詳しくないのですが、これってどういう罪に問われたのでしょうか？よろしくお願いします。

Contents

1 事件の概要と可能性のある罪状
2 検察不起訴の理由
3 具体的なアドバイスと今後の注意点
- 3.1 インターネット上での発言の注意点
- 3.2 精神的な問題を抱えている場合の対処法
4 専門家の視点
5 まとめ

事件の概要と可能性のある罪状

友人の体験談を整理すると、以下のようになります。

* 女子高校生を装い、援助交際をほのめかす書き込みを掲示板に行った。
* 警察が別件の捜査で、書き込みの記述と類似する人物を探しており、友人がその容疑者に類似していたため、事情聴取を受けた。
* 警察の捜査に協力し、供述調書を作成した。
* 検察の判断により、刑事告訴はされなかった。

このケースで考えられる罪状としては、以下のものが挙げられます。

1. 偽計業務妨害罪

偽計業務妨害罪は、人を欺くことによって、業務を妨害した際に成立する罪です。今回のケースでは、友人は女子高校生を装って書き込みを行い、警察の捜査を一時的に妨害した可能性があります。しかし、友人に妨害する意図がなかった点、最終的に捜査に協力し、業務の妨害は限定的だった点が考慮されます。そのため、この罪で起訴される可能性は低いと考えられます。

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2. 名誉毀損罪・侮辱罪

書き込みの内容によっては、名誉毀損罪や侮辱罪が問われる可能性があります。特に、書き込みによって特定の個人や団体が不利益を被った場合、これらの罪が成立する可能性が高まります。しかし、今回のケースでは、特定の個人を誹謗中傷する意図はなかったと考えられるため、この罪で起訴される可能性は低いでしょう。

3. その他の罪

他に考えられる罪としては、わいせつ電磁的記録送信罪などがありますが、書き込みの内容によっては該当しない可能性があります。

検察不起訴の理由

検察が刑事告訴を見送った理由は、以下の点が考えられます。

* 犯意の軽さ：友人は悪ふざけで書き込みを行い、警察の捜査を妨害する意図はなかったと推測されます。
* 精神状態：友人は当時精神的に不安定な状態にあったとされており、その点が考慮された可能性があります。
* 社会的影響の軽さ：書き込みによる社会的影響は限定的だったと考えられます。
* 捜査への協力：友人は警察の捜査に協力し、供述調書を作成したため、検察がその点を評価した可能性があります。

具体的なアドバイスと今後の注意点

今回のケースは、軽い気持ちで行った行為が、思わぬ事態を招く可能性を示しています。インターネット上での発言は、現実世界と同様に法的責任を伴います。

インターネット上での発言の注意点

* 事実確認を徹底する：インターネット上の情報は必ずしも正確とは限りません。発信する前に、情報の真偽をしっかりと確認しましょう。
* 個人情報の取り扱いには注意する：個人情報に関する書き込みは、プライバシー権の侵害に繋がる可能性があります。
* 他人を傷つけるような発言は避ける：誹謗中傷や侮辱的な発言は、名誉毀損罪や侮辱罪に問われる可能性があります。
* 匿名性を利用しての犯罪行為は厳罰：匿名であっても、違法行為は許されません。
* 専門家の意見を聞く：法律に関する疑問や不安がある場合は、弁護士などの専門家に相談しましょう。

精神的な問題を抱えている場合の対処法

友人のように精神的な問題を抱えている場合、適切な対処が重要です。

* 専門機関への相談：精神科医やカウンセラーなどの専門機関に相談することで、適切な治療やサポートを受けることができます。
* 信頼できる人に相談する：家族や友人など、信頼できる人に悩みを打ち明けることで、心の負担を軽減することができます。
* 自己肯定感を高める努力をする：自己肯定感を高めることで、精神的な安定を保ちやすくなります。

専門家の視点

弁護士や精神科医などの専門家の意見を聞くことで、より正確な情報を得ることができます。今回のケースでは、弁護士に相談することで、法的責任の有無や今後の対応について適切なアドバイスを受けることができます。精神科医に相談することで、精神的な問題への対処法や、再発防止策についてアドバイスを受けることができます。

まとめ

今回のケースは、インターネット上での発言の責任や、精神的な問題を抱えている場合の対処法について改めて考えさせる事例です。インターネットを利用する際には、法的責任を常に意識し、慎重な行動を心がけましょう。また、精神的な問題を抱えている場合は、一人で抱え込まずに、専門機関や信頼できる人に相談することが大切です。