天井高4mの傾斜天井にシーリングファンと照明の設置について

シーリングファンを設置しようと思います。このたび新築の家の2階はすべて、屋根まで天井が無く、天井が約4mの傾斜天井です。吹き抜けではありません。普通の10畳ほどの部屋(寝室やリビング)の天井が4mになっています。照明とシーリングファンを付けようと思っています。いろいろ質問を見ていると、吹き抜けにはシーリングファンが必要なようですが、ただ天井が高い場合にはどうなのでしょうか?むしろファンの効果は高くなるような気がしますが、そのあたりの具合がいまひとつはっきりしません。いかがでしょうか?

天井高4mの部屋にシーリングファンは有効?

天井高4mの傾斜天井のお部屋にシーリングファンと照明の設置をご検討中とのこと、おめでとうございます!新築のお家、素敵な空間になることでしょう。

ご質問にあるように、シーリングファンは吹き抜けのある空間で空気を循環させる目的でよく用いられますが、単に天井が高い場合でも効果を発揮します。むしろ、天井が高いほど、シーリングファンの効果は高まると言えるでしょう。

吹き抜けの場合と異なるのは、空気を循環させる範囲です。吹き抜けでは上下階を繋ぐように空気を循環させますが、天井の高い一室では、その部屋内での空気循環が主な目的となります。

天井が高い部屋でのシーリングファンの効果

天井が高い部屋でシーリングファンを使用するメリットは複数あります。

  • 効率的な空調:天井付近にたまる暖かい空気(夏)や冷たい空気(冬)を循環させることで、部屋全体の温度ムラを解消し、空調効率を向上させます。結果、冷暖房費の節約に繋がります。
  • 快適な空間:空気が滞留することによるムッとした感じや、温度差による不快感を軽減し、より快適な空間を作ります。特に、夏場の熱気や冬場の冷気の滞留は、体感温度に大きく影響するため、シーリングファンは効果的です。
  • インテリアのアクセント:シーリングファンは、デザイン性の高いものも多く、お部屋のインテリアとしても魅力的な存在となります。天井が高い空間では、シーリングファンの存在感が際立ち、より洗練された空間を演出できます。

4mの傾斜天井への設置における注意点

4mの傾斜天井への設置は、通常の平天井とは異なる点に注意が必要です。

1. シーリングファンのサイズと羽根径の選択

天井が高いほど、より大きな羽根径のシーリングファンが必要になります。4mの高さでは、羽根径が100cm以上のシーリングファンを選ぶことをおすすめします。小さなファンでは、十分な風量を得ることができず、効果が限定的になる可能性があります。また、傾斜天井に対応したモデルを選ぶことが重要です。

2. 設置場所の検討

傾斜天井の場合、シーリングファンの設置場所を適切に選ぶ必要があります。部屋の中央に設置するのが理想ですが、傾斜の角度によっては、設置できない場合もあります。専門業者に相談し、安全で効果的な設置場所を検討しましょう。

3. 照明との組み合わせ

シーリングファンと照明を組み合わせる場合、シーリングファンのデザインと照明器具のデザインの調和を考慮する必要があります。全体的なバランスを考え、お部屋の雰囲気に合ったものを選びましょう。シーリングファンによっては、照明器具が一体型になっているものもあります。

4. 専門業者への依頼

4mの傾斜天井へのシーリングファンの設置は、ある程度の専門知識と技術が必要です。安全に設置するためにも、専門業者への依頼を強くおすすめします。特に、電気工事や天井への固定作業は、専門業者に任せる方が安心です。

事例:天井の高いリビングでのシーリングファンの効果

あるお客様宅では、天井高4.5mのリビングに、羽根径120cmのシーリングファンを設置しました。夏場はエアコンと併用することで、部屋全体を均一に冷やし、体感温度を2〜3℃下げることができました。冬場は、暖房効率の向上に繋がり、光熱費の削減に貢献しています。

専門家の視点:インテリアコーディネーターからのアドバイス

インテリアコーディネーターの視点から見ると、天井の高い空間はシーリングファンによって、よりドラマチックな空間演出が可能になります。例えば、羽根のデザインや素材を工夫することで、モダンな雰囲気や、クラシカルな雰囲気など、様々なスタイルに合わせることができます。また、シーリングファンは、単なる機能的なアイテムではなく、インテリアの一部として捉えることが重要です。

まとめ

天井高4mの傾斜天井にシーリングファンを設置することは、空調効率の向上や快適性の向上に大きく貢献します。ただし、設置場所や機種選び、専門業者への依頼など、いくつかの点に注意が必要です。この記事で紹介したポイントを参考に、快適で素敵な空間を実現してください。

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