天井間仕切り後の非常放送設備:倉庫以外の用途と距離の測り方

非常放送設備についておしえてください。現在別の質問中の解答いただいた解答者様にお聞きしたかったのですが補足を別の質問で使ってしまった為、新たに質問させていただきます。天井まで間仕切りした時、倉庫等の場合、30平米以下であり且つ隣接するスピーカーから8m以内であれば増設不用と解答いただきました。倉庫等とありますが、等とは他にどのような用途の部屋がありますでしょうか?また8m以内とは倉庫内の全ての場所から8m以内ということでしょうか?倉庫の入り口付近は8m以内ですが奥に入ると8m以上になる場合はアウトということですか?それとたまたま使用した間仕切壁が遮音性が高く隣接するスピーカーから8m以内であっても聞き取りにくい場合は増設が必要ですよね?補足ご解答ありがとうございました。倉庫で30㎡以内であっても隣接するスピーカーから倉庫内のどこからの距離も8m以内でないと免除されないといことですね。

倉庫以外の適用可能な部屋の用途

「倉庫等」に該当する部屋の用途は、倉庫以外にも、用途によって非常放送設備の増設が免除される場合があります。具体的には、以下の様な部屋が考えられます。

  • 事務所:広さが30㎡以下で、隣接するスピーカーからの距離が8m以内であれば、増設は不要です。ただし、間仕切り壁の遮音性によっては、聞き取りにくくなる可能性があります。
  • 作業場:製造工場や倉庫内の一部の作業スペースなど、広さが30㎡以下で、隣接するスピーカーからの距離が8m以内であれば、増設は不要です。こちらも遮音性には注意が必要です。
  • 保管庫:書類や備品などを保管する部屋で、広さが30㎡以下で、隣接するスピーカーからの距離が8m以内であれば、増設は不要です。ただし、構造によっては音が伝わりにくい場合があります。
  • 更衣室:従業員の更衣室など、広さが30㎡以下で、隣接するスピーカーからの距離が8m以内であれば、増設は不要です。ただし、個室の場合は、個々の部屋にスピーカーを設置する必要がある場合があります。

ただし、これらの部屋であっても、用途や構造によっては、消防法令の規定を満たさない可能性があります。そのため、増設の可否については、必ず専門家(消防設備士など)に相談することをお勧めします。

8m以内の距離の測り方と遮音性について

「8m以内」とは、倉庫内の全ての場所から隣接するスピーカーまでの距離が8m以内であることを意味します。倉庫の入り口付近は8m以内でも、奥に入ると8m以上になる場合は、増設が必要となります。

これは、非常放送が倉庫内の全ての場所に確実に届く必要があるためです。奥まった場所では、音が減衰したり、障害物によって遮られる可能性が高いため、8m以内という基準が設けられています。

また、間仕切り壁の遮音性が高い場合、隣接するスピーカーから8m以内であっても、聞き取りにくいことがあります。この場合は、増設が必要となります。遮音性が高い壁材を使用する場合は、事前に非常放送の到達範囲を確認し、必要に応じて増設を検討する必要があります。

具体的なアドバイス:非常放送設備の確認と専門家への相談

既存の非常放送設備が、間仕切り後の状況でも適切に機能するかどうかを確認することが重要です。以下のステップで確認を行いましょう。

1. 既存設備の確認

まず、既存の非常放送設備の状況を確認します。

  • スピーカーの数と設置場所
  • スピーカーの出力
  • 既存の部屋の広さ

これらの情報を元に、間仕切り後の状況を想定し、非常放送が適切に届くかどうかを判断します。

2. 音響シミュレーションの実施

より正確な判断を行うためには、音響シミュレーションを行うことをお勧めします。専門業者に依頼することで、間仕切り後の音響環境を予測し、増設の必要性を判断することができます。

3. 専門家への相談

間仕切り工事を行う前に、必ず消防設備士などの専門家に相談しましょう。専門家は、法令に基づいた適切なアドバイスを提供し、安全な非常放送システムの構築を支援してくれます。

専門家への相談は、後々のトラブルを避けるために非常に重要です。専門家のアドバイスを参考に、適切な対策を講じることが、安全確保の第一歩となります。

事例:遮音性の高い壁材を使用した際の対応

例えば、コンクリートブロックや特殊な吸音材を使用した遮音性の高い壁材で間仕切りを行った場合、音の減衰が大きくなり、8m以内であっても十分な音量が確保できない可能性があります。この様なケースでは、以下の対応が考えられます。

  • 追加スピーカーの設置:遮音性の高い壁の反対側に追加のスピーカーを設置することで、音の到達範囲を広げることができます。
  • スピーカーの出力アップグレード:既存のスピーカーをより高出力のものに交換することで、音の到達距離を伸ばすことができます。
  • 音響調整:専門業者に依頼して、音響調整を行うことで、より効率的に音を届けることができます。

これらの対応は、状況に応じて最適な方法を選択する必要があります。専門家のアドバイスを参考に、適切な対策を講じることが重要です。

まとめ:安全を確保するための適切な対応を

非常放送設備は、火災などの緊急事態において、人命を守る上で非常に重要な役割を果たします。間仕切り工事を行う際には、必ず既存の設備を確認し、必要に応じて増設や改修を行うことで、安全性を確保しましょう。専門家への相談を怠らず、適切な対応を行うことで、安心安全な環境を構築することができます。

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