天井埋め込み照明の活用方法:背の高い箪笥と安全な設置

天井に埋め込み式の電球が使用できずに困っています。電球の真下に背の高い箪笥が配置されている為、電球と天井の間が30㎝弱しか離れていません。父に建て替えの時から、「電球を入れると熱を持って発火すると危ないから、ここの電球は使わない。」と言われて以来、電球を入れたこともありません。それではやはり部屋が暗くて生活しづらいので、できればこの照明を使いたいと思っています。箪笥は母の嫁入り道具で処分することは全く考えていませんが、他に移動できるスペースも確保できません。今まで父の言うことを鵜呑みにしてきましたが、何か危なくない方法で照明器具を使用する方法はありませんでしょうか。よろしくお願いします。

埋め込み型照明と箪笥の距離問題:安全に使うための解決策

ご自宅の天井埋め込み照明が使えず、困っていらっしゃるんですね。お気持ち、よく分かります。大切な母の嫁入り道具である箪笥を動かすこともできず、照明器具を使えないのは不便ですし、部屋も暗くて生活しづらいですよね。お父様のおっしゃる「発火の危険性」も気になります。

しかし、結論から言うと、適切な電球と対策をすれば、安全に天井埋め込み照明を使用することは可能です。 お父様の心配は、古いタイプの白熱電球を想定されている可能性が高いです。白熱電球は熱を多く発生させるため、近接した可燃物に危険が及ぶ可能性があります。しかし、現代のLED電球は発熱量が非常に少ないため、その心配は大幅に軽減されます。

LED電球の安全性とメリット

まず、LED電球は白熱電球と比べて発熱量が圧倒的に少ないことを理解しておきましょう。白熱電球は消費電力のほとんどを熱として放出しますが、LED電球は消費電力のほんの一部しか熱になりません。30cmの距離であれば、適切なLED電球を使用すれば、発火の危険性はほとんどありません。

LED電球を選ぶ際のポイント

LED電球を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

  • 消費電力:低い方が発熱量も少なく安全です。5W~7W程度のものがおすすめです。
  • 色温度:電球の色味です。オレンジがかった暖色系(2700K~3000K)や、自然光に近い昼白色(5000K~6500K)など、好みに合わせて選びましょう。オレンジ色の照明は、落ち着きのある暖かな雰囲気を演出します。
  • 密閉型器具対応:天井埋め込み型照明は、密閉されていることが多いです。密閉型器具対応のLED電球を選びましょう。パッケージに「密閉型器具対応」と明記されているものを選んでください。
  • メーカー保証:信頼できるメーカーの製品を選び、万が一の故障にも備えましょう。

安全性を高めるための追加対策

LED電球を選んだとしても、さらに安全性を高めるための対策を施すことをお勧めします。

1. 温度センサー付き照明器具の使用

もし予算に余裕があれば、温度センサー付きの照明器具への交換を検討しましょう。温度センサーが異常な高温を検知すると、自動的に電源を遮断する機能がついているため、万が一の発火リスクをさらに低減できます。

2. 箪笥の材質と状態の確認

箪笥の材質が木製の古いものの場合、特に乾燥している状態だと発火リスクが高まる可能性があります。箪笥の表面に、耐熱性の高いシートなどを貼ることも有効な対策です。

3. 定期的な点検

LED電球であっても、定期的に点灯状態や周囲の温度を確認しましょう。異常を感じたら、すぐに使用を中止し、専門業者に点検を依頼してください。

専門家の意見

電気工事士の視点から、この問題についてアドバイスを求めてみました。

「LED電球であれば、30cmの距離でも発火の危険性は非常に低いと言えます。ただし、密閉空間での発熱は注意が必要です。密閉型器具対応のLED電球を選び、定期的な点検を怠らないことが重要です。万が一、不安が残るようであれば、温度センサー付きの照明器具への交換をおすすめします。」

まとめ:安心安全な照明環境を実現するために

お父様の心配は、古いタイプの電球を想定したものであり、現代のLED電球であれば、適切な選択と対策によって安全に天井埋め込み照明を使用できます。LED電球への交換、温度センサー付き照明器具への交換、定期的な点検などを組み合わせることで、安心して照明を使用できる環境を実現しましょう。 大切なのは、不安を解消し、快適な生活空間を手に入れることです。

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