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天井の低さを解消するインテリアテクニック
20畳の縦長LDK、天井高2400mmとのこと。広々とした空間のはずなのに、天井が低く感じてしまう、5畳ほどの空間が殺風景に感じてしまう…お気持ちよく分かります。建築済みの状態でのインテリア変更は、限られた条件の中で最大限の効果を出す必要があります。そこで、天井を高く見せるための効果的なインテリアテクニックをご紹介しましょう。
1. 垂直線を強調する家具選び
天井の低さを解消する上で最も重要なのは、視覚的な錯覚を利用することです。 縦長のラインを強調することで、空間の広がりと高さを演出できます。
- 背の高い家具:背の高い本棚や、縦長のデザインのキャビネットなどを配置することで、視線が上に導かれ、天井が高く感じられます。ただし、圧迫感を与えないよう、色や素材は軽やかなものを選びましょう。例えば、白やベージュ系の明るい色合いの家具がおすすめです。
- スリムな家具:横幅が広く、奥行きが薄い家具は、空間を圧迫しません。代わりに、高さを活かしたデザインの家具を選ぶことで、垂直線を強調できます。例えば、スリムなタイプの食器棚や、背の高いスタンドミラーなどが効果的です。
- 縦長のデザインの照明:ペンダントライトやフロアスタンドなど、縦長のデザインの照明器具を選ぶことで、視線を上に誘導し、天井の高さを強調できます。シンプルなデザインのものが、空間を広く見せる効果があります。
2. 色の効果的な活用
色の選び方も、空間の印象を大きく変えます。天井を高く見せるためには、明るい色を効果的に活用することが重要です。
- 天井の色:天井は白や淡いベージュなどの明るい色にすることで、空間が広く、明るく感じられます。濃い色は天井を低く見せるため、避けた方が良いでしょう。
- 壁の色:壁の色も天井の色と調和させることが大切です。白や淡い色をベースに、アクセントとして濃い色を使用する場合は、面積を小さく抑えましょう。例えば、一面だけアクセントカラーにするなど工夫することで、空間のバランスが良くなります。
- 床の色:床の色は、天井の色よりも少し濃い色を選ぶと、空間の安定感が増します。ただし、あまりにも濃い色は重く感じさせるため、明るめのブラウンやベージュなどがおすすめです。
3. ミラーの活用
鏡は、空間を広く見せるための強力なツールです。適切な場所に鏡を設置することで、視覚的な広がりを作り出し、天井の高さを強調できます。
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- 壁掛けミラー:大きな壁掛けミラーを、視線が集まる場所に設置することで、奥行き感を演出できます。ただし、鏡の大きさと設置場所を間違えると、逆に圧迫感を与えてしまう可能性があるため、注意が必要です。
- スタンドミラー:背の高いスタンドミラーは、垂直線を強調し、天井の高さを強調する効果があります。また、鏡に映る景色によって、空間の広がりを感じさせることができます。
4. カーテンの選び方
カーテンも、空間の印象を大きく左右する要素です。天井を高く見せるためには、丈の長いカーテンを選ぶことが重要です。
- 床に届く丈:床に届く丈のカーテンを選ぶことで、視線が自然と下に流れ、天井が高く感じられます。逆に、短いカーテンは天井を低く見せるため、避けた方が良いでしょう。
- シンプルなデザイン:柄の少ないシンプルなデザインのカーテンを選ぶことで、空間が広く感じられます。ゴージャスなデザインのカーテンは、逆に空間を狭く見せるため、注意が必要です。
- 明るい色:明るい色のカーテンは、空間を明るく、広く見せる効果があります。濃い色のカーテンは、空間を狭く、暗く見せるため、避けた方が良いでしょう。
5. 間接照明の活用
間接照明は、空間の雰囲気を柔らかく、広く見せる効果があります。天井付近に間接照明を設置することで、天井の高さを強調できます。
- コーブ照明:天井の縁に設置するコーブ照明は、柔らかな光で空間を照らし、天井が高く感じられます。また、間接照明は、空間の雰囲気を柔らかく、リラックスできる空間を演出します。
- 間接照明付きの家具:間接照明付きの家具を選ぶことで、空間を優しく照らし、天井の高さを強調できます。例えば、間接照明付きのテレビボードや、間接照明付きのベッドなどが挙げられます。
6. 5畳の空間の活用
5畳の空いている空間は、殺風景ではなく、魅力的な空間に変えるチャンスです。
- 観葉植物:観葉植物は、空間のアクセントになり、リラックス効果も期待できます。ただし、大きすぎる植物は圧迫感を与えるため、サイズに注意しましょう。背の高い観葉植物は、垂直線を強調し、天井の高さを演出する効果もあります。
- ラグ:大きなラグを敷くことで、空間がまとまり、落ち着きのある雰囲気になります。ラグの色や素材は、全体のインテリアと調和するものを選びましょう。例えば、ベージュ系のラグは、空間を広く見せる効果があります。
- ワークスペース:5畳の空間をワークスペースとして活用するのも良いでしょう。コンパクトなデスクと椅子を配置し、整理整頓された空間を作ることで、すっきりとした印象になります。
- 読書コーナー:ゆったりとくつろげる読書コーナーを作るのもおすすめです。ソファやアームチェア、スタンドライトなどを配置し、落ち着いた雰囲気を演出しましょう。
専門家の視点:インテリアコーディネーターのアドバイス
インテリアコーディネーターの視点から見ると、20畳の縦長LDKで天井高が2400mmというのは、決して低すぎるわけではありません。しかし、家具の配置や色の選び方によっては、圧迫感を感じてしまう可能性があります。上記のテクニックを参考に、空間全体を明るく、広く見せる工夫を凝らすことが重要です。特に、垂直線を強調する家具選びと、明るい色の活用は効果的です。 また、5畳の空いている空間は、単に空けておくよりも、何かしらの機能を持たせることで、空間全体がより魅力的になります。ワークスペースや読書コーナーなど、ご自身のライフスタイルに合わせた空間デザインを検討してみてください。
まとめ
天井を高く見せるには、視覚的な錯覚を利用したインテリアテクニックが有効です。家具の配置、色の選び方、照明、カーテンなど、様々な要素を考慮して、空間全体をデザインすることが大切です。 今回ご紹介したテクニックを参考に、20畳のLDKをより広く、快適な空間に変えましょう。