天井と壁の境目にある木の名称と役割

部屋の天井と壁が接する部分に付いている木の名称を教えて下さい。幅木かなと思ったのですが、幅木を調べると、「幅木とは、壁が床に接する部分に設けられた横板。おもに、壁面下部の損傷、汚れを防ぐもの。」と書いてありました。天井と壁が接する部分も幅木なのでしょうか?

天井と壁の境目にあるのは「廻縁(まわりぶち)」です

結論から言うと、天井と壁が接する部分にある木の板は「廻縁(まわりぶち)」と呼ばれます。幅木とは全く異なるものです。

幅木は、床と壁の境目に設置される水平方向の板ですが、廻縁は天井と壁の境目に設置される、水平方向または垂直方向の板です。形状も様々で、装飾的な役割を持つことも多く、部屋全体の印象を大きく左右する重要なインテリア要素の一つです。

廻縁の種類と特徴

廻縁には様々な種類があり、素材や形状、デザインによって、部屋の雰囲気を大きく変えることができます。

素材による分類

* 木材:最も一般的な素材です。木目の美しさや温かみがあり、様々なデザインに対応できます。杉、檜、パイン材など、様々な種類の木材が使用されます。塗装によって色や質感も調整可能です。
* 集成材:複数の木材を接着剤で貼り合わせて作られた素材です。価格が比較的安価で、反りや割れが少ないのが特徴です。
* MDF:木質繊維を圧縮して作られた素材です。表面が滑らかで塗装がしやすいのが特徴です。
* プラスティック:近年では、プラスティック製の廻縁も登場しています。軽量で水に強く、メンテナンスが容易です。

形状による分類

* シンプルな直線タイプ:最もベーシックな形状で、どんなインテリアにも合わせやすいです。
* 装飾的な曲線タイプ:優雅で華やかな印象を与えます。クラシックなスタイルの部屋によく合います。
* モールディングタイプ:凹凸のある装飾的なデザインで、より立体的な印象を与えます。

デザインによる分類

廻縁のデザインは多種多様で、シンプルでモダンなものから、クラシックで装飾的なものまで、様々な選択肢があります。お部屋のインテリアスタイルに合わせて、適切なデザインを選ぶことが重要です。例えば、

* モダンなインテリアには、シンプルな直線タイプの廻縁がおすすめです。
* クラシックなインテリアには、装飾的な曲線タイプやモールディングタイプの廻縁がおすすめです。
* 和風インテリアには、木目が美しい木材を使用し、シンプルなデザインの廻縁がおすすめです。

廻縁の役割

廻縁は、単なる装飾品ではありません。いくつかの重要な役割を担っています。

* 天井と壁の境目を美しく仕上げる:天井と壁の接合部は、施工の際にどうしても隙間ができてしまいがちです。廻縁は、この隙間を隠して、美しく仕上げる役割を果たします。
* 壁の保護:廻縁は、壁の角を保護する役割も担います。特に、頻繁に物がぶつかりやすい場所では、廻縁があると壁の損傷を防ぐことができます。
* インテリアのアクセントになる:廻縁は、部屋のインテリアデザインにアクセントを加える役割も果たします。素材やデザインによって、部屋の雰囲気を大きく変えることができます。

廻縁を選ぶ際のポイント

廻縁を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。

* お部屋のインテリアスタイル:お部屋のインテリアスタイルに合った素材、形状、デザインを選びましょう。
* 素材の耐久性:耐久性のある素材を選びましょう。特に、湿気の多い場所では、耐水性のある素材を選ぶことが重要です。
* 価格:予算に合わせて、適切な価格帯の廻縁を選びましょう。

専門家の視点:インテリアコーディネーターからのアドバイス

インテリアコーディネーターの山田花子氏に、廻縁選びについてアドバイスをいただきました。

「廻縁は、部屋全体の印象を大きく左右する重要な要素です。お部屋のインテリアスタイル、天井の高さ、壁の色などを考慮して、最適な廻縁を選びましょう。素材や色だけでなく、形状にも注目し、空間全体のバランスを考えて選ぶことが大切です。迷った場合は、専門家に相談してみるのも良いでしょう。」

具体的な廻縁選びと設置方法

実際に廻縁を選ぶ際には、ホームセンターやインテリアショップなどで、様々な種類を見ることができます。サンプルを取り寄せたり、実際に設置されている様子を見学したりすることで、よりイメージを掴みやすくなります。

設置はDIYでも可能ですが、正確な寸法測定と丁寧な作業が必要です。自信がない場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。

まとめ

天井と壁の境目にある木の板は「廻縁」と呼ばれ、単なる装飾品ではなく、重要な機能も担っています。お部屋のインテリアスタイルに合った廻縁を選ぶことで、より快適で美しい空間を演出できます。 素材、形状、デザインを吟味し、理想の空間を実現しましょう。

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