大家都合の立ち退きとペット飼育問題:引越し費用と損害賠償について

大家都合でアパートの立ち退きを要求されました。ですが賃借人である私も契約違反(ペット不可なのに猫の飼育)をしています。この場合、引越し費用等はもらえますか? 私はアパートの一階に住んでおり、真隣の部屋は大家さんの部屋です。 その大家さんたちが、二年ほど前に部屋を改装してお店を開きました。当方には何の相談もありませんでした。 このアパートにはベランダというものが無いため私は部屋の裏手に洗濯物を干していたのですが、そこも店の庭にされたため洗濯物を干すスペースも無くなりコインランドリーに乾燥させに通っています。 子供向けの店なので、午前中から子供の泣き声・叫び声・走り回る音がまるで自分の部屋で起こっているかのように騒々しいです。 外に出かけて帰ってきたら自分の駐車スペースにお客さんの車が停まっていて駐車できないこともたびたびあります。 そんな生活にうんざりしていたのですが、先日大家さんのほうから「壁をぶちぬいて店舗を広げるから立ち退いてくれ」と言われました。 話は少し飛びますが、このアパートはペット不可だったのですが数年前から当方は無断で猫を飼っており、昨年それが大家さんに知れてしまいました。 その際謝罪して「ペット可のアパートを探すまで待って欲しい」と頼んだところ快く了承してもらい、それどころか「アパートの二階が空くかもしれないからそこに移りますか?もちろんペットも容認する」と声をかけていただきました(しかし二階は結局空かず、この話はご破談に) とにかくそんな感じだったので私も気楽に次のペット可のアパートを探していたのですが、急遽店舗拡大の話になったようで急いで部屋を出て欲しいとの大家さんからの要請がありました。 私が「まだ引越しの費用を貯めていない」と言ったところ「あとで返してくれるなら引越し費用を貸してあげてもいい」とのことです。 ここから質問なのですが 1)このような場合、引越し費用は「借りる」ことしかできないのでしょうか? 立ち退き費用として返却を拒否は出来ませんか? 2)また猫を飼っていたため畳と柱に傷があるのですが、店舗に改装する際に取り壊しになると思われます。 そのような場合でも契約違反としてなんらかの支払いを要求されますか? また引越し先もなかなか見つからず要求されている三ヶ月以内には無理そうなため、大家さん夫婦自体は我慢してくれているのですがその息子は腹を立てているらしく挨拶しても返事も返してくれず、また私の育てている鉢植えにタバコの吸殻を捨てる等の嫌がらせもしてきます。 隣の店舗からの連日の騒音と相俟っていまって非常に参っています。補足質問を追加させてください。 こういった問題を直接大家さんとやり取りするのはしんどいので仲介を頼みたいのですが、その場合は何処へ頼むべきでしょうか? やはり弁護士ですか? 多少はやむを得ませんが、あまり大家さんの気持ちを逆立てない形で話し合いできるようにしたいのですが…

大家都合の立ち退きと引越し費用

大家さんの都合による立ち退き要求を受けた場合、原則として引越し費用は大家さんが負担する必要があります。これは、民法615条に基づく「建物の明渡し」に関する規定に基づきます。しかし、今回のケースでは、あなたがペット飼育という契約違反を犯している点が問題となります。

契約違反がある場合でも、大家さんが立ち退きを要求する正当な理由があれば、引越し費用を負担する義務は軽減される可能性があります。しかし、完全に負担を免除されるとは限りません。 大家さんの店舗拡大という理由が、法律的に認められる「正当な理由」に該当するかどうかが争点となります。 また、大家さんが「引越し費用を貸してあげる」と言っているのは、あくまで好意的な申し出であり、法的義務ではありません。

あなたの状況における引越し費用の請求について

あなたのケースでは、以下の点が考慮されます。

  • 大家さんの店舗拡大:これは、一般的に認められる正当な理由とみなされる可能性が高いです。しかし、事前に相談がなかったこと、騒音問題など、大家さんの行為に問題点があることも考慮されます。
  • あなたの契約違反(ペット飼育):これは、あなたの不利な要素となります。しかし、大家さんが承諾していた期間があったこと、二階への転居を提案していたことなども考慮すべきです。
  • 交渉の経緯:大家さんとのこれまでのやり取り、特に二階への転居の話などが、交渉において重要な証拠となります。

そのため、「借りる」という形ではなく、立ち退き費用として交渉する余地はあります。ただし、契約違反を考慮すると、全額の負担を期待するのは難しいかもしれません。 交渉の際には、これまでの経緯を明確に示し、妥協点を模索することが重要です。例えば、引越し費用の一部負担、もしくは引越しにかかる費用の一部を貸付として受け取るなど、柔軟な対応が必要です。

畳と柱の損害賠償

猫による畳や柱の傷については、契約違反による損害賠償を請求される可能性があります。しかし、これも絶対ではありません。店舗改装で取り壊しになる部分であれば、修繕費用を請求される可能性は低いでしょう。 しかし、大家さんが修理費用を請求してきた場合、交渉によって減額できる可能性があります。 猫の飼育を承諾していた期間があったこと、また、店舗改装で該当箇所が取り壊されることを考慮すると、過剰な請求は避けられる可能性が高いです。

交渉のポイント

  • 証拠写真:猫による損傷の程度を写真や動画で記録しておきましょう。
  • 改装計画:改装計画書があれば、損傷箇所の取り壊し予定を確認できます。
  • 専門家への相談:弁護士や不動産会社に相談し、適切な対応を検討しましょう。

騒音問題と嫌がらせへの対応

隣接店舗からの騒音や大家さんの息子の嫌がらせは、深刻な問題です。これらの行為は、あなたの居住権を侵害している可能性があります。 騒音問題については、騒音計で騒音レベルを測定し、記録しておくことが重要です。 嫌がらせについては、証拠をしっかりと集めましょう。写真や動画、証言などを記録することで、法的措置をとる際の証拠となります。

仲介機関への相談

大家さんとの直接交渉が難しい場合は、弁護士や不動産会社、地域住民センターなどに相談することをお勧めします。弁護士は法的観点からアドバイスし、交渉をサポートしてくれます。不動産会社は、大家さんとの間に入って交渉してくれる可能性があります。地域住民センターは、紛争解決のための相談窓口として機能します。

弁護士への相談

弁護士に相談するメリットは、法的根拠に基づいた交渉が可能になる点です。 ただし、弁護士費用が発生します。費用を抑えたい場合は、法律相談窓口などを利用するのも良いでしょう。 弁護士に相談する前に、自分でできる限りの証拠集めをしておきましょう。これにより、弁護士への相談がスムーズになり、費用を抑えることも可能です。

不動産会社への相談

不動産会社は、大家さんとの関係性があるため、大家さんの気持ちを逆立てることなく交渉を進められる可能性があります。 ただし、不動産会社によっては、大家さん寄りの中立的な立場を取らない場合もあります。複数の不動産会社に相談し、信頼できる会社を選ぶことが重要です。

まとめ

今回のケースは、大家さんの都合による立ち退きと、あなたの契約違反が絡み合った複雑な問題です。 交渉においては、冷静に、そして証拠を元に主張することが重要です。 弁護士や不動産会社などの専門家の力を借りながら、あなたにとって最善の解決策を見つけるように努めましょう。 また、記録を残すこと、そして感情的にならずに冷静に対処することが、良好な解決への鍵となります。

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