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深刻な状況:夜逃げと建物明け渡し念書
ご質問の内容、大変お辛い状況ですね。ご主人のご両親の夜逃げ、そして勝手に押された印鑑、未納家賃の請求と、精神的にも経済的にも大きな負担がかかっていることと思います。特に、生まれたばかりのお子様がいらっしゃる状況下では、なおさらです。
まず、ご主人のご両親が夜逃げしたことで、ご主人に家賃の支払い義務が生じることはありません。ご主人は保証人になっていないため、法律上、家賃を支払う責任はありません。
しかし、大家さんが提示した「建物明け渡し念書」に署名・押印されたとのこと。この念書の内容と、その法的効力について詳しく見ていきましょう。
「建物明け渡し念書」の法的問題点
念書の内容を分析すると、いくつかの問題点が浮き彫りになります。
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1. 署名・押印の有効性:
ご主人が勝手に印鑑を押されたとのことですが、これは重要な問題です。本人の意思に基づかない署名・押印は、法的効力がありません。証拠として、印鑑を押された状況を記録した写真や証言などを集めておくことが重要です。
2. 所有権放棄の条項:
「2.上記建物内に残置する動産類については、所有権を放棄しますので、貴殿において、いかなる処分をされても一切異議申し立ていたしません。」この条項は、ご両親の所有物に関するものですが、ご主人に所有権放棄の権利はありません。
3. 未払い賃料の支払い:
「3.未払い賃料等の支払いについては誠意をもって、話し合いをさせて頂きます又は協力いたします。」この条項が最も問題です。「協力」とはご主人のご両親の捜索を意味するとのことですが、ご主人は家賃を支払う義務がありません。捜索に協力する義務もありません。
具体的な解決策
現状を打開するために、以下のステップを踏んでください。
1. 法律専門家への相談:
弁護士または司法書士に相談することを強くお勧めします。専門家は、念書の法的効力、未納家賃の請求に対する対応策、今後の手続きなどについて適切なアドバイスをくれます。
2. 証拠の収集:
* 念書のコピー:念書の原本とコピーを保管してください。
* 印鑑を押された状況の証拠:写真、証言など、印鑑が勝手に押されたことを証明できる証拠をすべて集めてください。
* 家賃滞納明細:大家さんから家賃滞納に関する書類があれば、コピーを保管してください。
* ご両親との連絡履歴:メールや電話の記録があれば、証拠として保存してください。
3. 大家との交渉:
弁護士または司法書士に同行してもらい、大家さんと交渉することをお勧めします。念書の無効を主張し、家賃の支払いを拒否する意思を明確に伝えましょう。
4. 警察への相談:
ご両親の夜逃げが、犯罪行為に該当する可能性があります。警察に相談し、状況を説明することで、今後の対応に役立つ情報が得られるかもしれません。
専門家の視点:弁護士からのアドバイス
弁護士に相談することで、以下のメリットがあります。
* 法的根拠に基づいた対応:専門家の知識に基づき、法的根拠を明確に示しながら交渉を進めることができます。
* 交渉のサポート:大家さんとの交渉を弁護士がサポートすることで、感情的な対立を避け、冷静に問題解決を進めることができます。
* 法的措置の準備:必要に応じて、訴訟などの法的措置の準備を進めることができます。
まとめ:冷静な対応と専門家の力を借りること
今回の事態は、非常に困難な状況ですが、慌てず、冷静に対処することが大切です。弁護士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを得ながら、一歩ずつ問題解決を進めていきましょう。ご自身の権利をしっかりと守り、お子様と安心して暮らせるように、最善を尽くしてください。