大学生の子どもの引っ越しと家賃トラブル:管理費込み・別々の謎と賢い物件選び

大学生の子どもが引っ越しを希望しているので、大学の生協を通した不動産で物件を選びました。たまたま事前に送ってくれた冊子にあった物件だったのですが、そこでは、管理費は別になっていたのに、送ってきた契約書は管理費込みの家賃になっていて、当然敷金、礼金、更新料も変わってきます。お店に確認の電話をしたら、どの部屋も管理費込みで募集してあると言われました。でもネットで他の不動産を調べたら、同じマンションなのに、やはり管理費は別で、しかも家賃も安いのです。大家さんはお店によって違う家賃にしているのでしょうか?今いるところは、姉がすんでいたところですが、借りるときに女の子ならということで値引きをしてくれました。ただ、下の子の学校には遠いので、やはり住み替えはしたいのですが、なんか腑に落ちません・・・

家賃の不一致と管理費の謎:不動産会社と大家さんの関係性

大学生の子供さんの引っ越し、そして家賃に関する疑問、大変お気持ちお察しします。 ご質問にあるように、同じマンションなのに、不動産会社によって家賃や管理費込み・別々の違いがあるのは、なぜでしょうか? これは、不動産会社と大家さん(所有者)の関係性、そして不動産会社の営業戦略が大きく関わっています。

大家さんとの契約形態の違い

不動産会社は、大家さんから物件を借り受け、それを学生さんなどに貸し出しています。この際、不動産会社と大家さんとの契約形態は様々です。

  • 専任媒介契約:大家さんは、その不動産会社だけに仲介を依頼します。この場合、家賃設定などについて、不動産会社と大家さんが協議の上決定されます。
  • 専属専任媒介契約:専任媒介契約と似ていますが、契約期間中は他の不動産会社に仲介を依頼できません。そのため、大家さんの意向が反映されやすい傾向があります。
  • 一般媒介契約:複数の不動産会社に仲介を依頼できます。競争が生まれるため、家賃設定に影響を与える可能性があります。

生協の不動産会社が、管理費込みの家賃を設定しているのは、契約形態や、大家さんとの交渉力、あるいは営業戦略による可能性が高いです。 同じマンションでも、複数の不動産会社が仲介している場合、それぞれの会社が大家さんと個別に契約し、家賃や管理費込みの有無、さらには敷金・礼金・更新料なども交渉によって異なる条件で契約している可能性があります。

不動産会社の営業戦略

不動産会社は、物件の空室状況やターゲット層に合わせて、家賃設定や管理費込みの有無を柔軟に変更することがあります。例えば、

  • 競合物件との差別化:近隣に競合する物件が多い場合、家賃を安く設定したり、管理費込みにすることで、魅力的な物件としてアピールします。
  • ターゲット層への訴求:学生向けであれば、初期費用を抑えるために管理費込みにするなど、ターゲット層に合わせた戦略を取ることがあります。
  • 空室対策:空室期間を短縮するために、家賃を下げたり、条件を緩和することがあります。

生協の不動産会社が管理費込みで募集しているのは、学生をターゲットに、初期費用を抑え、契約をスムーズに進めるための戦略の一環かもしれません。

賢い物件選びのための具体的なステップ

今回のケースから学ぶべきことは、不動産会社の一方的な情報に頼らず、複数の情報源から比較検討することです。

1. 複数の不動産会社に問い合わせる

同じマンションの物件を、複数の不動産会社が扱っている場合、それぞれの条件を比較検討しましょう。家賃だけでなく、管理費、敷金、礼金、更新料、そして仲介手数料なども比較対象とします。

2. インターネットを活用する

SUUMO、HOME’Sなどの不動産ポータルサイトで、同じマンションの物件情報を検索し、価格や条件を比較しましょう。 写真や間取り図だけでなく、周辺環境の情報も確認し、総合的に判断することが重要です。

3. 現地確認を行う

気に入った物件が見つかったら、必ず現地確認を行いましょう。 写真ではわからない部分、例えば騒音や日当たり、近隣の環境などを確認します。

4. 契約書を丁寧に確認する

契約書には、家賃、管理費、敷金、礼金、更新料、解約条件など、重要な事項が記載されています。 不明な点があれば、不動産会社に確認し、納得してから契約しましょう。 特に、管理費の内訳や、修繕積立金が含まれているかどうかも確認することが重要です。

5. 専門家への相談

どうしても不安な場合は、弁護士や不動産会社に相談しましょう。 専門家のアドバイスを受けることで、より安心安全な契約を結ぶことができます。

姉の物件での値引きについて

姉さんの物件で値引きがあったとのことですが、これはあくまで個別のケースです。 性別による差別的な値引きは、法律上問題となる可能性があります。 しかし、大家さんの事情や、空室対策などの理由で、柔軟な対応が行われることもあります。

まとめ:安心安全な賃貸契約のために

賃貸契約は、大きなお金が動く重要な契約です。 今回のケースのように、情報が不十分なまま契約を進めると、後々トラブルに発展する可能性があります。 複数の情報源から情報を集め、比較検討し、専門家のアドバイスも活用しながら、慎重に物件選びを進めることが大切です。 今回の経験を活かし、お子さんの新しい住まい選びが、安心安全なものとなることを願っています。

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