夜逃げされた借家の対応と家賃滞納問題の解決策

夜逃げされて困っています。借家の大家です。家賃を3年間も滞納した家族(大人4人・幼児1人)に夜逃げされてしまいました。他の物件の家賃はすべて管理会社におまかせしてあるのですが、夜逃げされた物件だけは昔からある古い一軒家で大家である母親が管理しておりました。もう何度も催促に行っていたのですがその都度「息子がお金を管理してるから今は払えない」「今日は手持ちがなく今から出掛けなければいけないからまた今度」などと言われていたそうです。2週間ほど前に再度催促に行ったところもぬけの殻・・・というかカーテンの隙間から見える部屋はゴミの山で庭にも粗大ゴミがいっぱいでした。家もボロボロです。しかし、いくら自分が大家で、相手が滞納者であっても無断でその家に入るのは不法侵入になるとのこと。しかも鍵がかかっており入りたくても入れません。このままでは手がつけられず綺麗にして新しく貸すこともできません。幸いなことにその借家の隣の人が引越し先を知っていて住んでいるアパートも見つけだしました。母親が訪ねたところ、「なんでここがわかった?」と悪びれた様子もなく酒を飲み出す始末。母親が、今から借家に一緒に行って家の中のものを片付けて欲しいと言うと「今日は借家の鍵を持っていない」「今から保育園のお迎えに行かなければならないので○日に鍵を持って借家に行く」と言われ、約束した日に待っていましたが案の定来ませんでした。引越し先にも行きましたが出てこなかったそうです。弁護士にも相談しましたが、とにかく一緒に行って「もうここを出ます」と書面に書かせて(そうでないと母親が入ることができない)片付けさせることが先決と言われたそうです。しかしそうしたくてもできる相手ではありません。もちろん、滞納した家賃も払って欲しいですが、まずは鍵を返してもらい、書面にサインしてもらうにはどうしたらよいでしょうか。今までは母親ひとりで催促に行っていたのでちょっとなめられてるのかもしれません。今日、そこの息子や娘達が帰宅しているであろう夜に私も一緒に行くつもりですが(我が家には男手がないので・・・)同じことですかね。ちなみにいつも出てくる相手は50代の女性でその子供3人と孫1人と住んでいるようです。

夜逃げ後の対応:法的措置と具体的な手順

3年間もの家賃滞納、そして夜逃げという事態は、大家様にとって非常に辛い状況です。しかし、冷静に対処することで、状況を改善することができます。まず、弁護士のアドバイス通り、書面による合意を得ることが最優先です。しかし、相手が協力的でない場合、次のステップを踏む必要があります。

1. 内容証明郵便による催告

まずは、内容証明郵便で滞納家賃の請求と鍵の返還、物件の明け渡しを正式に請求しましょう。内容証明郵便は、送達記録が残るため、証拠として有効です。この段階で、具体的な支払計画や明け渡し期限を提示することが重要です。以下のような内容を含めましょう。

* 滞納家賃の総額
* 遅延損害金(発生している場合)
* 鍵の返還期限
* 物件の明け渡し期限
* 期限までに応じない場合の法的措置(訴訟など)

2. 弁護士への依頼と訴訟

内容証明郵便を送付しても応答がない、もしくは約束を守らない場合は、弁護士に依頼して訴訟手続きを進める必要があります。訴訟では、明け渡し請求と滞納家賃の請求を同時に行うことができます。裁判所が明け渡し命令を出せば、強制執行によって物件を明け渡させることができます。

3. 警察への相談

夜逃げは、民事上の問題だけでなく、不法占拠に当たる可能性があります。特に、物件内に大量のゴミが放置されている場合などは、警察に相談し、状況を説明することで、対応を促すことができます。警察が介入することで、相手側に圧力をかける効果も期待できます。

4. 鍵の開錠と立ち入り

裁判所の許可を得れば、鍵を開錠して物件に立ち入ることができます。弁護士に相談し、適切な手続きを踏むことが重要です。立ち入り後は、現状を写真や動画で記録し、証拠として残しておきましょう。

物件の現状回復と再賃貸

物件を明け渡させた後、現状回復工事が必要になります。ゴミの撤去、修繕、清掃など、費用は高額になる可能性があるため、事前に見積もりを取っておきましょう。また、今後の再賃貸に向けて、物件のリノベーションも検討するのも良いでしょう。

現状回復工事の費用

現状回復工事の費用は、物件の損傷状況によって大きく異なります。ゴミの量、建物の老朽化、修繕が必要な箇所の数など、様々な要素が費用に影響します。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。

物件のリノベーション

古い一軒家であれば、リノベーションによって魅力的な物件に生まれ変わらせることができます。例えば、最新の設備を導入したり、デザイン性の高い内装にしたりすることで、より多くの入居希望者を集めることができます。リノベーション費用は高額ですが、長期的な視点で見れば、家賃収入の増加や空室期間の短縮につながるため、投資効果が高いと言えるでしょう。

夜逃げ防止のための対策

今回の経験を踏まえ、今後の夜逃げ防止策を講じることが重要です。

1. 賃貸契約の厳格化

* 保証人の確保:連帯保証人を立てることで、滞納リスクを軽減できます。
* 収入証明書の提出:安定した収入があることを確認することで、滞納リスクを減らせます。
* 家賃保証会社への加入:家賃保証会社に加入してもらうことで、家賃滞納のリスクを軽減できます。
* 契約書の厳格な作成:明確な条項を盛り込むことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

2. 定期的な家賃の督促

家賃の滞納を早期に発見し、対応することで、事態の悪化を防ぐことができます。定期的な連絡を取り、滞納があればすぐに対応しましょう。

3. 管理会社の活用

今後、古い一軒家も含め、全ての物件を管理会社に委託することを検討しましょう。管理会社は、家賃の督促、滞納対応、修繕対応など、大家様の負担を軽減してくれます。

まとめ

夜逃げ問題は、大家様にとって大きな負担となります。しかし、適切な手順を踏むことで、解決に導くことができます。弁護士への相談、内容証明郵便の送付、訴訟手続きなどを検討し、法的措置を講じることも視野に入れましょう。また、今後の夜逃げ防止策を講じることで、同様の事態を防ぐことができます。

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