夜、布団の中で聞こえる「パキッ」という壁や天井からの音…その正体と対策

夜、寝ようと思い布団に入ってぼーっとしていると、部屋の壁や天井からパキッという音がなります。昼間は聞こえない(気付かないだけ?)のですが夜になり静かになると気になります。10秒に1回はなるのですがなんなんでしょうか?

夜に聞こえる「パキッ」音の原因:家の呼吸、そしてその対策

夜、静かな室内で聞こえる「パキッ」という音。これは、多くの場合、建物の「乾燥収縮」によるものです。昼間は生活音など様々な音が存在するため気になりませんが、夜静かになると、この小さな音が耳に突いてくるのです。

乾燥収縮とは?

建物の構造材である木材や合板は、湿度によって伸縮します。特に、日本の気候のように季節によって湿度が大きく変化する環境では、この伸縮が顕著になります。昼間は湿度が高く、木材は水分を含んで膨張しています。しかし、夜になると室内の湿度が下がり、木材が乾燥し収縮します。この収縮によって、建物の構造材同士が摩擦を起こし、「パキッ」という音が発生するのです。これはまるで家が「呼吸」をしているかのような現象で、特に冬場や乾燥した時期に多く発生します。

他の可能性も考慮する

もちろん、乾燥収縮以外に「パキッ」という音を発生させる原因が考えられるケースもあります。

  • シロアリなどの害虫:木材を食い荒らすシロアリの活動音の可能性も考えられます。もし、音が特定の場所から頻繁に聞こえる場合は、専門業者に点検してもらうことをお勧めします。
  • 配管の伸縮:給湯器や水道管などの配管も温度変化によって伸縮し、音が発生することがあります。特に、古い建物では配管の劣化によって音が大きくなる可能性があります。
  • 地震:微小な地震による音の可能性もわずかにあります。地震計などで確認してみましょう。

「パキッ」音を軽減するための具体的な対策

では、この「パキッ」音を軽減するために、具体的にどのような対策ができるのでしょうか?

湿度管理が最重要

最も効果的な対策は、室内の湿度を適切に保つことです。乾燥を防ぐことで、木材の収縮を抑制できます。

  • 加湿器の使用:乾燥が気になる季節には、加湿器を使用して室内の湿度を40~60%に保ちましょう。加湿器の種類は、超音波式、気化式、ハイブリッド式など様々です。お部屋の広さや好みに合わせて選びましょう。特に、就寝前に加湿器を稼働させることで、夜間の乾燥による「パキッ」音を軽減できます。
  • 洗濯物の室内干し:洗濯物を室内に干すのも、湿度を上げる効果的な方法です。ただし、カビの発生を防ぐため、換気には十分注意しましょう。
  • 観葉植物の活用:観葉植物も、室内の湿度を保つのに役立ちます。見た目にも美しく、リラックス効果も期待できます。
  • 窓の開閉:適切な換気も重要です。ただし、乾燥した季節は、短時間の換気に留めましょう。

インテリアによる工夫

インテリアの配置や素材を選ぶことで、音の反響を軽減する効果も期待できます。

  • カーテンやラグの活用:厚手のカーテンやラグは、音を吸収する効果があります。特に、ベージュなどの落ち着いた色合いの素材は、空間にも馴染みやすくおすすめです。
  • 家具の配置:家具の配置を変えることで、音の反響を抑えることができます。例えば、壁際に大きな本棚を置くことで、壁からの音の反射を軽減できます。
  • 壁や天井の吸音材:どうしても音が気になる場合は、壁や天井に吸音材を取り付けることも検討しましょう。吸音材には様々な種類があり、デザイン性も高いものも数多く販売されています。専門業者に相談してみるのも良いでしょう。

専門家への相談

もし、上記の方法を試しても改善が見られない場合、または音が大きすぎる場合は、建築業者や不動産管理会社などに相談することをお勧めします。原因を特定し、適切な対策を講じる必要があります。特に、シロアリなどの害虫被害が疑われる場合は、早急に専門業者に点検を依頼しましょう。

まとめ:安心できる睡眠のために

夜に聞こえる「パキッ」という音は、多くの場合、建物の乾燥収縮によるものです。しかし、他の原因も考えられるため、まずは室内の湿度管理を徹底し、それでも改善が見られない場合は専門家に相談しましょう。快適な睡眠環境を確保し、安心できる夜を過ごせるように、適切な対策を講じてください。 ベージュのインテリアは、落ち着いた雰囲気を作り出し、リラックス効果も期待できるので、睡眠の質を高める上でもおすすめです。

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