多頭飼育の猫のケンカ!尿結石治療後の関係悪化と解決策

5歳オス猫(去勢済み)と2歳オス猫(未去勢)を飼っています。2匹が一緒に住み始めてから1年半くらいになります。仲は良くもなく悪くもなくといった感じでした。ところが先月2歳の子のほうが尿結石になり一週間程入院をしていました。ようやく退院できて5歳の子もきっと喜んでくれるだろうと思っていたのですが、首のカラーが怖いのか威嚇するようになりました。カラーが邪魔でこたつの中に入れないためそこが彼の隠れ場所になり、2歳の子が寝ている隙にこっそりご飯を食べたりトイレを済ませたり完全に顔を合わせない状態でした。そして先日やっとカラーを外してもいいと言われこれで一安心だと思っていたのですが、カラーが外れどこにでも行けるようになった2歳の子が5歳の子を追いかけ回すようになり本気のケンカをするようになってしまいました。止めに入った私もかなりザックリやられ2歳の子は顔に傷が…ワンルームで部屋を別にすることも出来ないので今は2歳の子をケージに入れて離している状態です。なぜ急にこんなに仲が悪くなってしまったのでしょうか?また前のように良くもなく悪くもない状態に戻れますか?対処の仕方は合ってますか?夜中にすごく大きな声でケンカするので眠れないしお隣りさんにも迷惑だと思うので是非相談に乗っていただきたいです。

猫同士のケンカの原因:環境変化とストレス

猫のケンカは、一見些細な出来事が原因で起こることが多く、今回のケースも、2歳猫の尿結石治療とそれに伴う環境変化が大きな要因と考えられます。

1. 尿結石治療によるストレス

2歳猫は、入院という大きなストレスを経験しました。治療による痛みや不安、そして見慣れない環境への適応は、猫にとって大きな負担となります。退院後も、首輪という新たなストレス要因が加わり、猫本来の行動パターンを乱した可能性があります。

2. 隠れ場所の奪い合いと資源の競合

こたつが5歳猫の隠れ場所になっていたため、2歳猫はそれを利用できず、さらにストレスを感じていたと考えられます。猫は縄張り意識が強く、隠れ場所や食事、トイレといった資源の確保は生存に直結します。これらの資源を巡る競争は、ケンカの原因になりやすいです。

3. カラーによるコミュニケーションの阻害

首輪は、猫同士のコミュニケーションを阻害する可能性があります。フェロモンの伝達やボディランゲージが妨げられることで、誤解が生じ、攻撃行動につながることがあります。

4. 未去勢オス猫の縄張り意識

2歳猫が未去勢であることも、ケンカの原因の一つとして考えられます。未去勢のオス猫は、縄張り意識が強く、他の猫への攻撃性が高い傾向があります。

猫のケンカの解決策:環境整備と行動修正

猫同士の仲を修復するためには、環境整備と行動修正の両面からのアプローチが必要です。

1. 環境のエンリッチメント

猫がストレスを感じずに過ごせるよう、環境を豊かにする必要があります。

  • 隠れ場所の確保:各猫が安心して過ごせる隠れ場所を複数用意しましょう。段ボール箱、キャットハウス、高い場所など、様々なタイプの隠れ場所を用意することで、猫同士の接触機会を減らし、ストレスを軽減できます。材質やデザインも様々用意することで、猫の好みや気分に合わせて選択できるよう配慮しましょう。
  • トイレ・餌場の分散:猫の数だけトイレと餌場を用意することで、資源の競合を防ぎます。場所だけでなく、高さや種類も変えてみるのも効果的です。例えば、高い場所に一つ、低い場所に一つ設置するなど、猫の個性に合わせた配置を検討しましょう。
  • 垂直空間の活用:猫は高い場所を好むため、キャットタワーや棚などを設置して、垂直空間を確保しましょう。これにより、猫同士の距離を保ち、ストレスを軽減できます。キャットウォークなども有効です。
  • 遊びの提供:猫が運動不足になるとストレスが溜まりやすいため、毎日十分な遊びの時間を確保しましょう。猫じゃらしやボール、おもちゃなどを使って、猫が楽しめる遊びを提供しましょう。狩猟本能を刺激するおもちゃも効果的です。

2. 行動修正

猫同士の直接的な接触を避ける工夫と、フェロモンを活用した環境調整を行いましょう。

  • ケージの使用:一時的にケージを使用することは、猫同士のケンカを防ぐ有効な手段です。ただし、ケージに入れている時間が長すぎると、猫のストレスが増加する可能性があるため、注意が必要です。ケージ内には、快適に過ごせるように、ベッドやトイレ、おもちゃなどを用意しましょう。
  • フェロモン製品の活用:猫用フェロモン製品(Feliwayなど)を使用することで、猫の安心感を高め、ストレスを軽減できます。スプレータイプやディフューザータイプなど、様々な製品がありますので、猫の状況に合わせて適切な製品を選びましょう。
  • しつけ:猫に「ダメ」という言葉を覚えさせることは難しいですが、スプレーなどでマーキングされた場所をすぐに清掃したり、ケンカの兆候が見られたらすぐに注意をそらすなど、行動の修正を試みることは大切です。ただし、猫の性格や状況によっては、効果がない場合もあります。

3. 専門家への相談

状況が改善しない場合は、動物病院や動物行動学の専門家に相談することをお勧めします。専門家は、猫の行動や性格を詳しく分析し、適切なアドバイスや治療法を提案してくれます。

インテリアと多頭飼育:快適な空間づくり

ワンルームでの多頭飼育は、空間の工夫が重要です。猫が自由に動き回れるスペースを確保しつつ、隠れ場所や遊び場を配置することで、ストレスを軽減できます。

グレーインテリアで落ち着きを

今回のケースでは、グレーのインテリアがおすすめです。グレーは落ち着きと安心感を与え、猫のストレスを軽減する効果が期待できます。グレーのソファやベッド、カーペットなどを配置することで、猫がリラックスできる空間を作ることができます。また、グレーは他の色とも合わせやすく、様々なインテリアスタイルにマッチします。

まとめ

猫同士のケンカは、環境の変化やストレスが原因となることが多く、今回のケースも例外ではありません。環境整備と行動修正、そして専門家への相談を組み合わせることで、猫たちの仲を修復し、穏やかな生活を取り戻せる可能性があります。焦らず、根気強く取り組むことが大切です。

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