多頭飼育の悩み:野良猫姉妹の仲良し作戦

1月23日に野良猫を保護しましたが、先住ねこ達とうまく仲良くなりません。先住ねこも今回保護したねこも同じ野良猫ママの子供です。どうすればいいでしょうか?うちのガレージに住み着いた野良猫ママが、余りに献身的な育児をするので母が同情し、2012年6月にママねこと子猫2匹(当時約3ヶ月)計3匹をエサで釣って保護しました。しかし、ママ猫は網戸を破って逃げ、子猫も1匹は一切懐いてくれず、1歳の時に逃げ出しました。残った1匹は懐いてくれたので去勢し、飼い続けています。その後、2013年3月にまた、ママ猫がうちのガレージで子育てを始めました。ただ、前回と異なり産後の肥立ちが悪かったのか、全ての子猫にエサをあげられなかったようで、その中でエサにありつけず弱っていた1匹を保護しました(メス、現在まだ避妊手術していません)。その後、ママ猫と他の子猫は散りじりになり、ママ猫と子猫1匹が共に行動し、うちのガレージを拠点にうろうろしていました(うちの地域は猫嫌いが多く、ママ猫達にエサをあげることはできませんでした)。今年になって、うちの周りをウロウロしていたママ猫がいなくなり、一人残された子猫(メス、保護した時点で妊娠していたので手術させました)を母がエサで手名付け1月23日に捕獲しましたが、その子が逃げ込んだ部屋から出てきません。(逃げ込んだ部屋にはトイレを置き、水もご飯も運んでいます)。そのため、母がエサを運び、先住猫が入ってこないように襖を閉めて可愛がっていますが、先に保護した姉妹猫が嫉妬からか襖を引っ掻き、中に入ろうとし、隙間からすごい目で中を観察しています。また、母の後追いをし、取りすがったりします。姉妹なので仲良くできるかと、母が新人猫が逃げ込んでいる部屋に先住猫を入れると飛びかかり襲います。(新人猫がすぐ逃げるのでケンカにはなりません)私が部屋に入っている時は、先住猫は襲いません。反対に新人猫が物陰から先住猫を威嚇し、先住猫はそっと距離をとります。ただし、逃げ込んだ場所を見張っていますが…私は母が新しい猫を隔離し、可愛がっているから先住猫が襲うんだと思いますが、先住猫がいると新人猫は物陰から出てこないので、先住猫が見張っているうちは新人猫は食事も水分補給もできません。このままだと、熱中症などの危険があるので、なんとか新人猫と先住猫をなんとか仲良くさせたいのですが、どうしたらいいでしょうか?ちなみに、最初に保護したオス猫は我関せずですが、母が新人猫と部屋に篭っていると、襖の前で物悲しく座っています。

猫同士の仲良し作戦:段階的なアプローチが重要

長年の多頭飼育経験から、そして獣医のアドバイスを踏まえて、先住猫と新しい猫の仲良しの方法を段階的にご紹介します。焦らず、ゆっくりと時間をかけて進めることが大切です。

ステップ1:徹底的な環境整備と安全確保

まず、新人猫が安全に過ごせる空間を確保することが重要です。現在、襖で隔離している状態は、新人猫にとってストレスが溜まりやすい状況です。

  • 専用の部屋を用意する:可能であれば、新人猫専用の部屋を用意しましょう。トイレ、フードボウル、水飲み場、隠れ家となる場所(段ボール箱など)を配置し、安全で快適な空間を作ります。部屋のドアは必ず閉められるようにしましょう。
  • フェロモン製品の活用:猫用フェロモン製品(Feliwayなど)を部屋にスプレーすることで、猫の安心感を高めることができます。これは、先住猫と新人猫両方の部屋に設置することをお勧めします。
  • 視覚的な遮断:襖の代わりに、完全に視線を遮断できるカーテンやパーテーションを設置しましょう。匂いは通りますが、視覚的なストレスを軽減できます。
  • 臭いの共有:新人猫の毛布やタオルを先住猫のいる場所に置き、臭いを少しずつ共有させます。逆に、先住猫の毛布を新人猫の部屋に置くのも効果的です。

ステップ2:ゆっくりとした距離の縮め方

隔離期間を経て、少しずつ距離を縮めていきます。いきなり対面させるのではなく、段階的に進めることが重要です。

  • 匂いの交換:隔離された状態でも、お互いの匂いを嗅ぎ合わせることで、警戒心を和らげることができます。例えば、お互いの毛布を交換したり、ドアの下に隙間を作って匂いを嗅がせたりする方法があります。
  • 間接的な接触:数日後、ドアを少し開けて、お互いの姿が見えるようにします。最初は、短い時間から始め、徐々に時間を延ばしていきます。この時、猫が怖がったり、威嚇し始めたらすぐにドアを閉めて、落ち着くまで待ちましょう。
  • 安全な場所で対面:数日後、広い部屋で、お互いが逃げ場のある場所で、短時間だけ対面させます。猫が落ち着いていれば、徐々に時間を長くします。この時、猫がケンカを始めたらすぐに介入し、安全な場所へそれぞれを誘導します。
  • 遊びの導入:猫が落ち着いてきたら、おもちゃを使って一緒に遊ぶことで、楽しい経験を共有させましょう。これにより、お互いの存在への警戒心が薄れていきます。

ステップ3:食事と水分補給の確保

新人猫が食事や水分補給を十分に取れるように、工夫が必要です。

  • 複数個所の給餌場所:新人猫の部屋だけでなく、先住猫がいない場所で、食事と水飲み場を用意します。これにより、新人猫は安心して食事を取ることができます。
  • 食事時間の調整:先住猫が食事をしている時間帯を避けて、新人猫に食事を与えます。これにより、食事の奪い合いのストレスを軽減できます。

専門家のアドバイス:動物行動学者の視点

動物行動学者によると、猫同士の仲良しの過程には、個体差があり、数週間から数ヶ月かかる場合もあります。重要なのは、猫のストレスを最小限に抑え、安全な環境を提供することです。無理強いせず、猫自身のペースに合わせて進めていくことが大切です。

事例紹介:成功例と失敗例

私の経験では、ゆっくりと時間をかけて、猫のペースに合わせて進めたケースでは、良好な関係を築くことができました。一方、急いで仲良くさせようとしたケースでは、猫同士の緊張関係が長引いたり、ケンカが増えたりする結果となりました。

まとめ:忍耐と愛情で多頭飼育を成功させよう

多頭飼育は、猫同士の性格や相性、そして飼い主の努力によって、成功も失敗も左右されます。今回のケースでは、姉妹とはいえ、それぞれ異なる環境で育ってきたため、警戒心が強いのも当然です。焦らず、猫のペースに合わせて、段階的に距離を縮めていくことが大切です。そして、何より重要なのは、猫への愛情と、根気強い努力です。

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