多頭飼育の悩み:老猫と仔犬の共存|ストレス軽減と快適な空間づくり

先住老猫(20才♀)と新入り仔犬についての質問です。新入り犬がきてから猫の元気がありません。猫の縄張りが減少してる気がします。猫のために何かしてあげられることはありますでしょうか?犬 を手放す以外の回答をお願いします。 同猫は人間大好きで色々な人にすぐに懐きますが、他の犬猫は大嫌いで、弱虫なのか、すぐに威嚇します。 1ヶ月半前より新入り仔犬(ボーダーコリー現在4ヶ月♀)と同居をはじめ、犬がきてすぐは食欲があまりありませんでしたが、現在は少し回復してます。猫の体重の推移4.2→3.4→3.9kg 仔犬はケージ(3F)とクレート(2Fリビング)に入れたり出したりしています。犬は猫に興味があり、近寄りますが、猫に威嚇されても吠えたりはしません。猫に近づかないように言って、猫と犬の間に人が入り、犬をとめてますが、近づいてはおもちゃで遊び、また猫に近寄るを繰り返しています。 同猫は慎重な性格です。過去に引越したとき、一週間位下駄箱に閉じこもり、少しずつ行動範囲を増やしていったことがありました。忍耐強いのでたまに10円ハゲができてます。 最近のお気に入りの場所は部屋の隅の小さなテーブルの下です。少し前まではベッドの上で寝てましたが、ベッドの上も落ち着かない様です。私が寝るときはたまにベッドの上にでて寝ます。 寝室は犬と分けてますが、リビングは共用で、大抵は猫タワー(横にするとトンネルみたいになるタイプを縦置き)の一階に居て犬が近づくと威嚇して引っ掻こうとします。最近は少し慣れてきて、犬がいてもソファに上がることもあります。 インターネットで調べると猫が避難できるように高い場所を用意すると書いてありますが、猫は年寄りなので、ソファに乗るのが限界です。トイレも今までは一日に3度も4度も階段を昇り降りしてトイレに行っていたのですが、一日一回にまとめてするようになりました。年寄りで筋肉が落ちて皮がたるんでいるのに余計歩かなくなりました。散歩も以前は車で出かけると丘とか野原を歩きましたが、犬と一緒だと嫌がって、地面に座り込むようになりました。 犬が来る前は猫はソファやベッドの上でデーンと寝ていたのですが…部屋の隅やタワーが落ち着くようです。 犬をずっと閉じ込めるのも、猫が部屋の隅で不安がっているのも可哀想です。 猫の為に何かよい方法があればと思い、質問させて頂きました。よろしくお願いします。

老猫と仔犬の多頭飼育:ストレス軽減のための具体的な対策

20歳という高齢の猫と4ヶ月の仔犬という、年齢差の大きなペットたちの同居は、猫にとって大きなストレスになっている可能性があります。猫の行動変化から、環境の変化への適応に苦慮している様子が伺えます。 大切なのは、猫が安全で落ち着ける環境を確保し、仔犬との距離を適切に保つことです。犬を完全に隔離するのではなく、猫が安心できる空間と、徐々に慣れさせていくための工夫が必要です。

猫のストレスサインと原因の特定

猫の体重減少(4.2kg→3.4kg)、トイレ回数の減少、お気に入りの場所の変化(ベッドから部屋の隅へ)、そして仔犬への威嚇行動は、全てストレスのサインです。原因は、仔犬の接近による縄張り意識の侵害、生活リズムの変化、そして高齢による体力低下が複雑に絡み合っていると考えられます。

具体的な対策:猫ファーストの環境整備

猫が安心して暮らせる環境を作るために、以下の対策を段階的に実施してみましょう。

1. 猫専用の安全空間の確保

* 高所へのアクセスを容易に:高齢でソファへの昇降が困難なため、猫が容易にアクセスできる低いステップや、猫用階段を設置しましょう。猫が自由に昇り降りできる、安定した低い場所を複数確保することが重要です。
* 隠れ家を増やす:猫が身を隠せる隠れ家を増やすことで、仔犬からの視覚的なプレッシャーを軽減できます。段ボール箱、猫用ハウス、キャットトンネルなどを、仔犬の届かない場所に複数設置しましょう。部屋の隅のテーブル下も、猫にとって貴重な隠れ家になっているようですので、そのまま活用しましょう。
* フェロモン製品の活用:猫用フェロモン製品(Feliwayなど)は、猫を落ち着かせ、安心感を与える効果があります。ディフューザータイプやスプレータイプなど、猫の落ち着きやすい場所に設置・散布しましょう。

2. 仔犬との距離の管理

* 仔犬の行動制限:仔犬をケージやクレートに入れる時間を増やし、猫と仔犬の接触時間を徐々に増やしていく方法が有効です。特に猫が休息している時間帯は、仔犬を完全に隔離しましょう。
* 視界遮断:仔犬が猫を視界に入れないように、視覚的な遮蔽物を活用しましょう。例えば、パーテーションや猫が自由に移動できる高いキャットウォークを設置するのも有効です。
* 徹底した監視:猫と仔犬が一緒にいるときは、常に監視し、仔犬が猫に過度に接近しないように注意しましょう。仔犬が猫に近づく兆候が見られたら、すぐに注意をそらし、別の場所へ誘導します。おもちゃなどで気を紛らわせるのも効果的です。

3. 老猫の健康管理

* 獣医への相談:猫の体重減少やトイレ回数の減少は、高齢による健康問題が隠れている可能性があります。獣医に相談し、健康状態をチェックしてもらいましょう。必要に応じて、適切な食事療法やサプリメントの投与を検討しましょう。
* 運動量の調整:高齢猫の体力に合わせて、無理のない運動を心がけましょう。階段の上り下りが負担になっているようであれば、トイレの位置を変更したり、トイレにアクセスしやすいように工夫しましょう。
* 快適な睡眠環境:猫が安心して眠れる場所を確保しましょう。猫が落ち着く場所を仔犬から守ることも重要です。

4. 環境の工夫

* 臭いの管理:仔犬の臭いが猫をストレスにさせている可能性があります。仔犬のトイレや寝床は、猫が通らない場所に設置しましょう。定期的な清掃と消臭も忘れずに行いましょう。
* 食事場所の確保:猫と仔犬の食事場所は離しましょう。猫が安心して食事ができるように、仔犬の届かない場所に設置しましょう。
* 遊びの時間:仔犬と猫それぞれに、十分な遊びの時間を与えましょう。猫には、安全な場所で、猫が楽しめるおもちゃで遊んであげましょう。

5. 徐々に慣れさせる

* 段階的な接触:猫と仔犬を完全に隔離した状態から始め、徐々に接触時間を増やしていきます。最初は、匂いを嗅がせることから始め、その後、遠くから様子を見せる、といった段階を踏んでいきます。
* ポジティブな経験を積ませる:猫と仔犬が一緒にいる時に、猫がリラックスできるような環境を作り、良い経験を積ませるようにします。例えば、猫が好きなおやつを与えたり、優しく撫でてあげたりすることで、仔犬の存在をポジティブなものとして認識させることができます。

専門家の意見:動物行動学者の視点

動物行動学者によると、猫の縄張り意識は非常に強く、特に高齢猫は変化に敏感です。仔犬の導入は、猫にとって大きなストレスとなり、行動の変化を引き起こす可能性が高いです。上記のような対策に加え、猫の行動をよく観察し、猫がストレスを感じている兆候(食欲不振、毛づくろいの減少、隠れる行動など)に注意深く対応することが重要です。必要に応じて、動物行動学者のアドバイスを受けることも検討しましょう。

まとめ:時間と忍耐が鍵

老猫と仔犬の共存は、時間と忍耐を要する課題です。猫が安心して暮らせる環境を整え、仔犬との距離を適切に管理することで、徐々に猫のストレスを軽減し、共存関係を築いていくことができます。焦らず、猫のペースに合わせて、一つずつ対策を進めていきましょう。

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