多頭飼育における猫同士の相性と、保護猫との生活：具体的な解決策と注意点

保護した野良ちゃんの事で相談にのって下さい。猫を複数飼育されていてる方にお聞きします。 (出来れば拾ったり貰ったりして、だんだんと増えて行ったケースの方) 2週間ほど前、会社に住みついていた野良ネコ（メス・5～6歳）を保護しました。健康診断、避妊手術を終え、隔離部屋でケージ（扉は開放）飼育していましたが、健康状態も安定してきたため、先住猫と今日発対面させました。（新入りはキャリーバッグの中で） A猫オス13歳我関せず。もともと温厚で鷹揚な性格なので問題なし。 B猫メス11歳コタツに隠れて出てこず（知らない猫がいるのは知っている模様） C猫オス6歳少し威嚇。目を大きくして、近寄らず、警戒している。 D猫オス6歳ビビリまくり。怖くて怖くて仕方ながない様子で、部屋から出て行ったきり戻らず。新入り猫は、野良時代に他の猫に追いかけられていた経験があるため、（お尻にケガもしてました）うちの猫たちを初めて見て、かなり怖かったようで、自分の隔離部屋に戻ってからも、ゴハンを食べる以外は、ケージの中から出てきません。ケージが気に入っているというのもあるのですが、もともと臆病な性格のようです。もと野良ちゃんで大人猫の場合、折り合いをつけるのは難しいでしょうか。新入りちゃんは、妹と母が飼ってくれるとは言っていますし、大切にしてくれるのは間違いないのですが、この子もこの部屋に慣れてき始めていますし、私も手放したくない、という気持ちに傾きつつあり、出来たら我が家で暮らして欲しいと思い始めました。新入りちゃんにとっては、やはり新しい家で（猫のいない家で）生活した方が良いのか。。。選択肢は2つ ① 先住猫と、少しずつ対面させ、どうしても共生が難しい場合は、このまま隔離して飼う。 ② 実家で飼ってもらう。ちなみに、新入り猫は、誰かに飼われた経験があるような感じがします。人懐っこいですが、かなり臆病。部屋の中で生活した事がないような感じです。ドアの開け閉めの音、外の車の音に怖がって、物音がするとすぐケージに入ってしまいます。最近やっと、部屋の中で生活することに慣れてきた様子です。別部屋で先住猫が鳴く声には特に反応しませんが、聞き耳は立てています。窓を開けると怖がりますが、外を見るのは好きみたいです。人間には警戒心はあるようですが、隠れてしまうような事はありません。外に出たいという素振りはあれません。以上、よろしくお願いします。

Contents

1 多頭飼育における猫の導入と社会化：保護猫の場合
- 1.1 先住猫の反応と新入り猫の状況
2 保護猫と先住猫の共存のための具体的なステップ
3 専門家の意見：獣医師や動物行動学者のアドバイス
4 ケーススタディ：成功例と失敗例
5 まとめ：保護猫との幸せな多頭飼育を目指して

多頭飼育における猫の導入と社会化：保護猫の場合

複数匹の猫を飼育する場合、特に保護猫を新たに迎える際には、猫同士の相性や社会化に細心の注意が必要です。今回のケースでは、野良猫出身で臆病な性格の新入り猫と、先住猫4匹との共存が課題となっています。新入り猫は、過去のトラウマから警戒心が強く、新しい環境に適応するのに時間がかかっているようです。

先住猫の反応と新入り猫の状況

先住猫たちの反応は様々です。A猫は温厚な性格で問題なさそうですが、B猫、C猫、D猫はそれぞれ異なる反応を示しています。これは、猫それぞれの性格や、新入り猫に対する警戒心の強弱によるものです。特にD猫のように、恐怖で部屋から出て行ってしまうケースは、ストレスが非常に大きいことを示唆しています。

新入り猫は、ケージ内での生活に慣れてきたものの、依然として臆病で、音に敏感に反応します。これは、野良時代や保護直後のストレスが原因と考えられます。人懐っこい面もある一方で、部屋での生活経験が少ないため、戸惑っている様子が伺えます。

保護猫と先住猫の共存のための具体的なステップ

保護猫と先住猫の共存を実現するためには、段階的なアプローチが重要です。焦らず、猫たちのペースに合わせて進めることが成功の鍵となります。

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フェロモン製品の活用

猫のストレス軽減には、フェロモン製品が有効です。フェリウェイなどの合成フェロモン製品は、猫を落ち着かせ、安心感を与える効果があります。新入り猫のケージ周辺や、先住猫のいる部屋にスプレーすることで、環境を穏やかにすることができます。

視覚的な遮蔽

猫同士が直接顔を合わせなくても、お互いの存在を感じることでストレスを感じることがあります。そのため、視覚的な遮蔽物を活用しましょう。例えば、パーテーションやキャットウォークなどを設置することで、猫たちが距離を保ちつつ、お互いの存在を意識することができます。

嗅覚の共有

猫は嗅覚でコミュニケーションをとります。新入り猫と先住猫の布製品を交換することで、お互いの匂いを共有させ、徐々に慣れさせていくことができます。例えば、新入り猫が使用したタオルを先住猫の寝床に置き、逆に先住猫のタオルを新入り猫のケージに置くなどです。

音声によるコミュニケーション

猫同士の鳴き声は、コミュニケーションの重要な手段です。新入り猫と先住猫が別々の部屋にいる場合でも、お互いの鳴き声を聞かせることで、存在を意識させることができます。ただし、過剰な鳴き声はストレスとなるため、注意が必要です。

徐々に対面させる

完全に隔離した状態からいきなり対面させるのではなく、徐々に距離を縮めていくことが重要です。最初は、ケージ越しに短時間だけ対面させ、様子を見ながら時間を延ばしていきます。猫同士が威嚇し合ったり、攻撃的な行動が見られた場合は、すぐに隔離し、再度試みる前に、上記の方法で環境を整え直しましょう。

食事場所の工夫

食事は猫にとって重要な行動です。新入り猫が安心して食事ができるように、先住猫から離れた場所に食事場所を確保しましょう。また、食事中に先住猫が近づいてこないように、注意深く見守ることが重要です。

安全な隠れ場所の確保

猫は、安全な隠れ場所を求めます。新入り猫だけでなく、先住猫にも十分な隠れ場所を用意しましょう。これにより、猫たちはストレスを感じずに、自分のペースで環境に慣れていくことができます。

専門家の意見：獣医師や動物行動学者のアドバイス

猫同士の相性や社会化については、獣医師や動物行動学者に相談することも有効です。彼らは、猫の行動や性格を専門的に理解しており、具体的なアドバイスをしてくれます。特に、問題行動が発生した場合は、専門家の助けを借りることをお勧めします。

ケーススタディ：成功例と失敗例

多くの多頭飼育のケースでは、時間と忍耐、そして適切な環境整備が成功の鍵となります。例えば、ゆっくりと時間をかけて、上記の方法を実践することで、数ヶ月かけて徐々に仲良くなったケースもあります。一方、いきなり対面させたり、猫たちのストレスを無視したまま放置することで、関係が悪化し、結局別々の部屋で飼育することになったケースもあります。

まとめ：保護猫との幸せな多頭飼育を目指して

保護猫と先住猫の共存は、決して簡単なことではありませんが、適切な方法で対応することで、必ず成功する可能性があります。今回のケースでは、新入り猫の臆病な性格や過去の経験を考慮し、段階的に社会化を進めることが重要です。焦らず、猫たちのペースに合わせて、時間をかけて取り組んでいきましょう。そして、必要に応じて専門家のアドバイスを求めることも忘れずに。最終的には、猫たちが安心して暮らせる環境を作ることで、幸せな多頭飼育を実現できます。