多頭飼育における猫のストレスと解決策:15歳猫と4歳猫のトラブル

長文です。我が家の15才オス、5才メス、4才オスの3匹の猫の中の2匹について相談です。 15才オス…体重6、3kg。10才の時に糖尿病を患いインスリン治療中。後ろ脚の筋力低下が目立つ。動物病院では麻酔をしないと採血も出来ないくらい攻撃的になるが、それ以外では基本大人しく、人間にも他の猫に対しても優しい。 1ヶ月前、元気がなくなり病院に連れて行きました。採血のために麻酔をかけたので、ついでに普段出来ない検査もしてしまおうということで、お腹辺りの毛を剃ってエコーやレントゲンも撮りました。結果、血糖コントロール不良、低カリウム血症、便秘、そしてクッシング病の疑いがあるとのことでした。 4才オス…体重6、2kg。健康状態は良好。生後1ヶ月(推定)頃に保護した。とても臆病で、神経質。自分から人間に甘えることはあまりないが、15歳オスには常にべったり。5才メスとはたまにじゃれ合って遊ぶが、最後はメスに一喝されて終わる。メスには常々遠慮がち。 上記の理由で15才オスを一泊入院させ、翌日自宅に戻ったところ、4才オスが15才の姿を見て怖がり二階に引きこもってしまいました。(現在の家に引っ越ししてきた時も環境変化に戸惑い、このようなことがありました)2日間降りてこず、15才を見かけると逃げ回っていたのですが、3日目、意を決したかのように4才が15才に襲いかかりました。争う気など無い15才は驚きと恐怖で叫び、失禁までしてしまいました。毛を剃られたお腹に、しっかりと爪跡が残されています。その後は4才が15才をつけ回して監視、隙あらば飛びかかろうとします。15才は常に姿勢を低くしながら歩き、ビククしています。私が目を離した隙に4~5回飛びかかられ、そのたび絶叫と失禁です。 我が家は家の造りが変わっており、各部屋に扉はありますが、完全に仕切ることはできず色々工夫して1階と2階に分けてもいつの間にか4才が突破してきます。 広めのケージを買い、人間が仕事の時や風呂の時などは15才をそこに入れてしのいでいます。一度4才を入れたところパニックを起こし大暴れして爪から出血させながらケージを開けようとしました。 突然このような状態になった原因がわかからず対処の仕方もこれでいいのかどうか…私がしてやるべき事は何でしょう?もう、元の仲に戻ることは無いのでしょうか。獣医さんに相談しても「どうしてだろう?」と首を傾げるばかりです。 どなたか、お知恵を貸して下さい。お願いします。補足15才をケージに入れている時も4才はじっと監視を続けています。昨日と今日はケージ越しに飛びかかろうとしてガッシャーン!驚いた15才は「シャー!」ケージを目隠しした方がいいのでしょうか…。夫も私も疲れ果てました…。でも一番きついのは15才の子ですよね。あんなに仲が良かったのに…思い出すと、涙が出てきます。

猫の行動変化とストレス:原因の特定

15歳オス猫の入院による環境変化が、4歳オス猫の攻撃的な行動を引き起こした可能性が高いです。 4歳猫は臆病で神経質な性格のため、15歳猫の容姿の変化(毛を剃られたお腹)や、普段と異なる行動(病気による衰弱)、そして入院からの帰宅という出来事が大きなストレスとなり、不安や恐怖から攻撃に転じたのでしょう。 さらに、15歳猫の病気による体調不良も、猫同士の関係性に影響を与えていると考えられます。 病気の猫は、普段とは異なる臭いや行動パターンを示すことがあり、それが他の猫に不安や警戒心を与えてしまうのです。

具体的な原因と考察

* **環境変化へのストレス:** 15歳猫の入院と帰宅という環境の変化は、特に臆病な4歳猫にとって大きなストレス要因となりました。 新しい匂い、普段と違う15歳猫の姿、そして飼い主の対応の変化などが、4歳猫の不安を増幅させた可能性があります。
* **15歳猫の病気と衰弱:** 糖尿病、低カリウム血症、便秘、クッシング病の疑いなど、複数の病気を抱える15歳猫は、以前のような活発な行動ができず、衰弱している可能性があります。 この衰弱が、4歳猫の支配欲や縄張り意識を刺激した可能性も考えられます。
* **フェロモンの変化:** 病気やストレスにより、猫のフェロモンバランスが変化することもあります。 この変化が、他の猫に不安や攻撃性を引き起こす可能性があります。
* **ケージへの閉じ込め:** 15歳猫をケージに入れるという行為自体が、4歳猫にとってストレスになっている可能性があります。 4歳猫は15歳猫を監視し、常にその存在を意識しているため、ケージ越しであっても、15歳猫が閉じ込められている状況に不安を感じているのかもしれません。

猫同士のトラブル解決策:具体的な対策

現状を改善するためには、以下の対策を段階的に行うことが重要です。

1. 獣医への相談:継続的なサポート

まず、獣医に状況を詳しく説明し、15歳猫の治療と、猫同士のトラブル解決策について相談することが重要です。 クッシング病の疑いなど、15歳猫の病状が他の猫への影響を与えている可能性もあるため、獣医の専門的なアドバイスが必要です。 また、猫の行動を専門とする獣医や動物行動学者に相談してみるのも良いでしょう。

2. 環境の調整:安全空間の確保

* **完全な分離:** 一時的にでも、15歳猫と4歳猫を完全に分離できる環境を作る必要があります。 完全な仕切りが難しい場合は、猫よけスプレーや、猫が嫌がる音などを活用して、それぞれの猫が安心して過ごせる空間を確保しましょう。 猫専用の部屋を確保できない場合は、ケージやキャットタワーなどを活用して、それぞれの猫が安全に過ごせる場所を作ることを検討しましょう。
* **フェロモン製品の活用:** フェリウェイなどのフェロモン製品は、猫のストレスを軽減する効果があります。 それぞれの猫のいる場所にスプレーすることで、落ち着きを取り戻す手助けになります。
* **隠れ家の設置:** 猫は隠れ家を持つことで安心感を覚えます。 それぞれの猫に、安全で落ち着ける隠れ家となる場所を用意しましょう。 段ボール箱や、猫専用のハウスなどが有効です。
* **視覚的な遮蔽:** ケージに目隠しをすることは有効です。 4歳猫が15歳猫を常に監視している状態を解消し、15歳猫のストレスを軽減する効果が期待できます。

3. 行動療法:猫同士の再接近

* **徐々になじませる:** 完全に分離した後、徐々に猫同士を近づけていきます。 最初は、遠くからお互いの匂いを嗅がせることから始め、徐々に距離を縮めていきます。 この過程では、猫がリラックスできるような環境を作る事が重要です。
* **ポジティブな強化:** 猫が穏やかな行動をとった際には、褒めてご褒美を与えましょう。 このポジティブな強化によって、猫は良い行動を繰り返すようになります。
* **専門家の指導:** 猫の行動療法士に相談し、専門的な指導を受けることも有効です。 行動療法士は、猫の行動パターンを分析し、具体的な解決策を提案してくれます。

4. 飼い主の対応:ストレス軽減

* **ストレス軽減:** 飼い主自身も、猫のトラブルにストレスを感じていると思います。 適度な休息を取り、精神的な負担を軽減することも大切です。 家族や友人、専門機関などに相談することも検討しましょう。
* **一貫性のある対応:** 猫への対応は、家族全員で一貫性を持たせることが重要です。 猫が混乱しないよう、ルールを決め、全員で守るようにしましょう。

まとめ:多頭飼育の課題と解決への道

多頭飼育は、猫にとって喜びも多い反面、ストレスやトラブルが発生する可能性も秘めています。 今回のケースのように、病気や環境変化が猫同士の仲に影響を与えることは少なくありません。 早期発見と適切な対応が、猫たちの幸せと飼い主の安心につながります。 獣医や専門家への相談を積極的に行い、猫たちが安心して暮らせる環境づくりを目指しましょう。 根気強く対応することで、猫たちの関係が改善される可能性は十分にあります。 諦めずに、猫たちと向き合っていきましょう。

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