多頭飼育における猫のケンカと解決策:オス猫の豹変と仲裁

オスネコが突然豹変し、女王気質のネコを襲い、仲裁に入った私は傷だらけになりました。 対処方法を教えて下さい。 同じ部屋に4匹のネコが居ましたが、突然なにかに取り付かれたかの様に野生動物の様に変身し、メス猫の(ニャーちゃん)に遅いかかりました。ビックリして、一旦はオスネコ(チャーちゃん)をベランダに出しましたが、入れて欲しそうにこちらを伺い、いつもの可愛いチャーに戻って居たので、部屋に入れた所、ニャーちゃんが「うーー!」と一声上げた瞬間、再度ニャーちゃんに遅いかかりました。 ビックリして、ニャーちゃんを洗面所に連れて行きましたが、その時に十数カ所もひっかかれ、スゴイ傷になりました。 その後、他の2匹にも飛びかかったので、チャーをトイレに入れましたが、こんな可愛いチャーちゃんが変身するなんて! 家は大きなワンルームな為、チャーを置いてあげるスペースが無く、今洗面所でチャーは暮らしてますが、可哀想で・・・ 対処方法をご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい。 ①チャーちゃんは2ヶ月前にガリガリの所を保護した子です。去勢手術もその時にしましたが、 まだ、その辺におしっこをし、盛りの様な声で鳴きます。 去勢の効果が出るのはどの位かかるんでしょうか?チャーの性格な年齢はわかりませんがまだ、若いと思います。 ②ニャーチャンを知り合いに預け様と思いますが、又他の2匹にも飛びかかる事はあるでしょうか? ③喧嘩の仲裁の仕方を教えて下さい。 すごく困っていて、苦しいです。宜しくお願いします。

多頭飼育における猫の攻撃性:原因を探る

4匹の猫をワンルームで飼育されているとのこと、まずは環境要因から見ていきましょう。スペースの狭さ、資源の不足(トイレ、餌場、寝床など)、ストレスなど、猫同士の争いの原因は様々です。特に、2ヶ月前に保護されたチャーちゃんは、環境の変化やストレスを抱えている可能性が高いです。ガリガリだった状態から回復途上であること、去勢手術後もマーキングや鳴き声が激しいことから、ホルモンバランスの乱れや、過去のトラウマなども考えられます。

去勢手術の効果と発情期

去勢手術の効果は、猫の年齢や個体差によって異なりますが、一般的に手術後数週間から数ヶ月で落ち着いてきます。完全な効果が現れるまでには、数ヶ月かかる場合もあります。チャーちゃんの年齢が不明なため断定はできませんが、若い猫であれば、ホルモンバランスが安定するまで時間がかかる可能性があります。

猫同士の順位争い

猫は群れを作る動物であり、群れの中では順位争いが起こります。今回のケースでは、チャーちゃんがニャーちゃんに対して攻撃性を示していますが、これは順位を巡る争いである可能性が高いです。特に、新しい猫が加わった場合、既存の猫との間で順位争いが激しくなる傾向があります。

ストレスと環境要因

ワンルームという狭い空間では、猫同士が常に近接し、ストレスを感じやすい環境です。隠れ家となるスペースが不足していることも、ストレスを増幅させる要因となります。また、トイレや餌場、寝床などの資源が不足している場合も、争いの原因となります。

具体的な解決策とアドバイス

ご質問の①②③について、それぞれ具体的な解決策を提案します。

①チャーちゃんの行動について

* 獣医への相談: チャーちゃんの行動が気になる場合は、獣医に相談することをお勧めします。ホルモンバランスの乱れや、他の健康問題の可能性も考慮する必要があります。
* 環境エンリッチメント: ワンルームでも、猫が安心して過ごせる環境を作る工夫が必要です。
* 猫専用の棚やキャットタワーを設置して、垂直方向のスペースを活用しましょう。
* 隠れ家となる場所(段ボール箱、猫用ベッドなど)を複数用意しましょう。
* おもちゃや爪とぎなどを用意し、猫が遊べる環境を整えましょう。
* フェロモン製品の利用: 猫用フェロモン製品(Feliwayなど)を使用することで、猫のストレスを軽減し、落ち着かせられます。
* トイレの数を増やす: 猫の数より多くのトイレを用意しましょう。場所も分散させ、猫が自由にトイレを選べるようにします。

②ニャーちゃんを預けることについて

ニャーちゃんを一時的に預けることは、状況を落ち着かせるための有効な手段です。しかし、他の猫にも攻撃性を示す可能性はあります。預ける前に、獣医に相談し、猫の性格や状態を把握した上で判断しましょう。

③喧嘩の仲裁の仕方

猫同士の喧嘩を仲裁する際には、決して直接手を出すべきではありません。猫は鋭い爪と牙を持っているので、怪我をする危険性があります。

* 大きな音で注意をそらす: 大きな音(拍手など)で猫の注意をそらし、喧嘩を止めさせましょう。
* 水を吹きかける: 場合によっては、スプレーボトルで水を吹きかけることで、猫を落ち着かせることができます。
* 安全な場所に避難させる: 喧嘩が始まったら、それぞれの猫を安全な場所に避難させましょう。
* 猫同士を完全に分離する: 状況が改善しない場合は、猫同士を完全に分離する必要があります。部屋を仕切るなどして、物理的に接触できないようにしましょう。

専門家の視点:動物行動学者のアドバイス

動物行動学者によると、猫同士の喧嘩は、資源の競争、縄張り意識、ストレスなど様々な要因が複雑に絡み合って発生します。解決策としては、まず原因を特定し、環境改善や行動療法などを組み合わせることが重要です。

環境改善のポイント

* スペースの確保: 猫が自由に動き回れるだけのスペースが必要です。
* 資源の提供: トイレ、餌場、寝床などを十分に用意しましょう。
* 隠れ家の確保: 猫が落ち着いて過ごせる隠れ家が必要です。
* 垂直空間の活用: キャットタワーや棚などを設置して、垂直方向のスペースを活用しましょう。

行動療法のポイント

* ポジティブな強化: 猫が良い行動をした時には、褒めたりご褒美を与えたりすることで、良い行動を強化しましょう。
* ネガティブな強化: 猫が悪い行動をした時には、注意したり、嫌がることをしたりすることで、悪い行動を抑制しましょう。
* 脱感作: 猫が怖がる刺激に徐々に慣れさせることで、恐怖心を軽減させましょう。

まとめ:猫との幸せな共存のために

多頭飼育は、猫にとっても飼い主にとっても、喜びと苦労が伴います。今回のケースのように、猫同士の喧嘩が発生した場合は、まず原因を特定し、環境改善や行動療法などの対策を講じる必要があります。必要に応じて獣医や動物行動学者の専門的なアドバイスを受けることも重要です。猫と飼い主の双方にとって、安全で快適な環境を作ることで、幸せな多頭飼育を実現しましょう。

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