多頭飼育における先住猫への配慮:12歳猫と子猫たちの共存

二匹の子猫を迎えたことで、先住猫に負担をかけてしまっているようで悩んでいます。経験のある方のアドバイスいただきたくて投稿しました。10日前にオスとメスの二匹の子猫を引き取りました。うちには12歳のオス猫がいます。うまくやっていけるか心配でしたが、先住猫には元々きょうだいのメス猫がいてずっと一緒に暮らしていました。5月にメス猫が病気で亡くなり、オス猫一匹になってから二か月後に子猫たちを迎えました。初対面の時、先住猫は威嚇したりしないで恐る恐るケージの中の子猫たちをのぞいて見ていました。初日はおとなしかったのですが、次の日から子猫たちはケージの中で大暴れするので、先住猫もそんなに怒る様子もないから少しケージから出してあげて家の中を探検させてあげました。すると、とんでもない勢いで二匹は遊ぶようになりました。最初先住猫は同じ部屋で子猫たちが遊ぶ様子をきょとんとした顔でながめていました。オスの子猫は先住猫に興味津々でグイグイ寄っていくので先住猫が嫌がって猫パンチが出ることもあったけど、子猫たちを少し距離を置いて見ているのでそこまで心配しなくても大丈夫かな、と思っていたのですが、日が経つにつれて子猫のパワーに圧倒されたのか、キッチンに逃げたり、玄関で寝たり、二階に逃げ込むようになりました。お気に入りの場所だったキャットタワーのてっぺんにも登らなくなり、いつも寝るときに使っていたお気に入りのクッションも子猫たちのにおいがついてしまったせいか使わなくなりました。先住猫はおっとりした性格で臆病で神経質なところもあるぼーっとした猫です。5月に死んだメス猫にもよく怒られていました。若いころは網戸をぶっ壊してたびたび脱走して裏山で走り回るとても元気でやんちゃな猫でした。でももう12歳。人間でいえばもうおじいちゃんです。他の猫と暮らした経験があったといっても、生まれた時から一緒にいた相方と子猫たちとは様子がまるで違うことはわかっていたつもりでしたが、日増しに先住猫が居場所を失くしているようで申し訳なく思ってしまいます。のんびり過ごさせてあげないといけない年齢なのに、メス猫を亡くして淋しくて、新しい子たちを私の勝手で迎えてしまって、私はとんでもないことをしてしまったのではないのかと思ってしまいます。先住猫に快適に過ごさせてあげるにはどうしたらいいか、皆様のご意見、経験談など聞かせてください。よろしくお願いします。

高齢猫と子猫の同居:ストレス軽減のための具体的な対策

ご質問拝見しました。12歳という高齢のオス猫と、活発な子猫2匹の同居で、先住猫がストレスを感じている様子、大変お気持ちお察しいたします。 高齢猫は若い猫に比べて変化への対応が遅く、体力もありません。子猫の活発な行動は、穏やかな性格の先住猫にとって大きな負担になっている可能性が高いです。

大切なのは、先住猫にとって安全で快適な空間を確保し、子猫との接触を適切に管理することです。 焦らず、段階的に環境を整えていきましょう。

1. 先住猫専用の安全空間の確保

先住猫にとって、子猫から完全に隔離された、「自分の城」と言える場所を作るのが最優先です。 これは、子猫が絶対に立ち入れない場所であることが重要です。具体的には:

  • 高い場所:キャットタワーの上段や、猫が登れる棚など、子猫が届かない高い場所を確保します。 子猫が登れないように、工夫が必要です(例えば、棚の上に何かを置くなど)。
  • 隠れ家:猫用ハウス、段ボールハウスなど、子猫から隠れることができる隠れ家を用意します。 暗い場所を好む猫も多いので、薄暗い場所を用意すると良いでしょう。
  • 食事場所:子猫とは別の場所で、静かに食事ができる場所を用意します。 フードボウルを複数用意し、場所を離すことで、食事の争いを防ぎます。
  • トイレ:子猫とは別の場所にトイレを設置します。 ストレス軽減に繋がります。

これらの場所は、先住猫が自由にアクセスでき、安心して過ごせる場所であることを確認してください。 子猫が近寄ってきたら、すぐに追い払う必要はありませんが、先住猫が落ち着いて過ごせるよう、注意深く見守りましょう。

2. フェロモン製品の活用

猫のストレス軽減に効果的なフェロモン製品(フェリウェイなど)を活用しましょう。 フェリウェイは猫が安心感を覚えるフェロモンを模倣した製品で、スプレータイプやディフューザータイプがあります。 先住猫の隠れ家や、よく過ごす場所にスプレーしたり、ディフューザーを設置することで、リラックス効果が期待できます

3. 徐々に接触時間を増やす

いきなり子猫と長時間一緒にさせるのではなく、少しずつ接触時間を増やしていくことが大切です。 最初は短い時間から始め、先住猫の様子を見ながら徐々に時間を延ばしていきます。 先住猫がストレスを感じている様子(ハアハア呼吸、耳を後ろに倒す、尻尾を膨らませるなど)が見られたら、すぐに接触を中止します。

4. 遊びの時間を作る

子猫と先住猫が一緒に遊ぶ時間を作るのは、慎重に進める必要があります。 子猫は遊び好きなので、先住猫が疲れてしまう可能性があります。 最初は、子猫だけを遊んであげ、先住猫が安全な場所から様子を見ている状態から始めましょう。 先住猫が興味を示し始めたら、少しずつ距離を縮めていきます。 先住猫が嫌がったら、すぐにやめることが重要です。

5. 専門家への相談

どうしても状況が改善しない場合は、動物病院動物行動学の専門家に相談することをおすすめします。 専門家のアドバイスを受けることで、より適切な対応策を見つけることができるでしょう。 先住猫の性格や年齢、子猫との関係性などを詳しく説明することで、的確なアドバイスが得られます。

6. インテリアによる空間調整

インテリアの工夫も有効です。 例えば、猫専用の通路を作ることで、先住猫が子猫と遭遇することなく移動できるようになります。 また、垂直空間を多く確保することで、先住猫が子猫から離れて安全に過ごせる場所を増やすことができます。 キャットウォークや高い棚などを設置することで、先住猫が落ち着いて過ごせる場所を増やすことができます。 グレーの落ち着いた色合いの家具や、猫が落ち着ける素材のベッドなどを用意するのも効果的です。 落ち着いた空間は、猫のストレスを軽減するのに役立ちます。

まとめ

高齢猫と子猫の同居は、時間と忍耐が必要です。 先住猫の気持ちを第一に考え、安全で快適な環境を整えてあげることが重要です。 焦らず、段階的に進めていくことで、いずれは仲良く暮らせるようになる可能性が高いです。 それでも難しい場合は、専門家の力を借りることをためらわないでください。

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