多頭飼育と猫のストレス:野良猫家族と既存猫の安全な同居方法

数日前に野良猫とその赤ちゃん3匹を保護しました。子どもを産む前からエサを与え続けていたので責任をとり4匹とも室内で飼うつもりです。 3段のケージの1番下に親猫のトイレ、エサ、そしてタオルを敷き詰めた段ボールをおいています。 親猫は落ち着いていて私のところに来て足をすりすりして、しばらくすると子猫の所に戻るみたいな感じです。 そして昨日4匹を動物病院に連れて行きました。 車の中では親猫が変な呼吸をしていましたが先生に緊張や怖がっているだけと言われたので気にしませんでした。体にも特に異常はなく帰宅しました。 ここからが本題です。 病院からかえってしばらくすると親猫が子猫をくわえ2階に行こうとします。戻しても戻しても繰り返します。 2階には1歳のオス猫がいます。 先生にはまだ会わせてはいけないと言われています。でもケージの中に閉じ込めるのも可哀想です どうしたらいいですか? 長くなってしまってすいません

猫の多頭飼育における注意点とストレス軽減策

保護された野良猫とその子猫たち、そして既存の猫ちゃんとの多頭飼育は、慎重な計画と配慮が必要です。特に、子猫の免疫力が未発達な時期や、既存猫との関係構築においては、ストレスを最小限に抑えることが重要です。親猫が子猫を2階に連れて行こうとする行動は、安全な場所を探し、既存猫との接触を避けようとする本能的な行動です。獣医の指示に従い、まずは段階的な慣れ合いを促すことが大切です。

既存猫との完全隔離と環境整備

獣医のアドバイス通り、当面は既存猫と保護猫を完全に隔離することが最優先です。2階への移動を阻止するために、階段や2階へのアクセスを物理的に遮断しましょう。ベビーゲートや、猫が登れないような家具の配置などを検討してください。

親猫と子猫のための快適な空間づくり

ケージ内環境の改善も重要です。3段ケージは、親猫と子猫にとって十分な広さがあるでしょうか?子猫が自由に動き回れるスペースが確保されていないと、親猫が不安になり、子猫を移動させようとする可能性があります。必要であれば、より広いケージや、安全なサークルを用意しましょう。

  • ケージの配置:静かで落ち着ける場所にケージを置きましょう。人通りの少ない場所や、直射日光が当たらない場所が理想です。騒音や振動にも注意が必要です。
  • 隠れ家:段ボールだけでなく、猫が隠れることができるハウスや、布製のシェルターなどをケージ内に設置しましょう。親猫は子猫を守るために、安全な隠れ場所を必要とします。
  • 清潔さ:トイレ、エサ、水は常に清潔に保ちましょう。ケージ内はこまめに掃除し、臭いを除去することが重要です。
  • 温度管理:子猫は体温調節が未発達なため、適温を保つ必要があります。特に冬場は暖房器具で適温を保つなど、注意が必要です。

フェロモン製品の活用

猫のストレス軽減には、フェロモン製品の活用が効果的です。フェリウェイなどの合成フェロモン製品は、猫をリラックスさせ、安心感を与える効果があります。ケージ内や、親猫が落ち着く場所にスプレーすることで、ストレスを軽減できます。

段階的な慣れ合い

完全に隔離した状態から、徐々に既存猫と保護猫を慣れさせる必要があります。

  • 視覚的な慣れ合い:まずは、ケージ越しに、既存猫と保護猫を数時間だけ見せることから始めます。お互いの存在に慣れさせることが重要です。この段階では、猫同士の直接的な接触は避けましょう。
  • 臭いの交換:それぞれの猫のタオルやベッドなどを交換し、お互いの匂いを嗅がせることで、少しずつお互いの存在に慣れていくよう促します。この方法は、猫同士が直接会う前に、お互いの存在を認識させるのに役立ちます。
  • 音の慣れ合い:既存猫が普段過ごす部屋で、保護猫の鳴き声を録音したものを、音量を小さくして再生してみましょう。既存猫が保護猫の声に慣れていくのに役立ちます。
  • 間接的な接触:十分な時間をかけて、ケージの扉を開けた状態にして、距離を保ちながら、お互いの存在を認識させます。この段階でも、猫同士の直接的な接触は避け、猫が自ら逃げられるように、十分なスペースを確保しましょう。
  • 最終的な合流:全ての段階をクリアし、猫同士が落ち着いて過ごせるようになったら、最終的に同じ部屋で過ごすことを許可します。それでも、猫同士の争いが発生する可能性があるため、常に様子を観察し、必要に応じて隔離できる準備をしておきましょう。

専門家への相談

猫の行動に不安を感じたり、多頭飼育に困難を感じたりする場合は、獣医や動物行動学者に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、安全で適切な方法で多頭飼育を進めることができます。

インテリアと多頭飼育:猫が安全に過ごせる空間づくり

猫が安全で快適に過ごせる空間づくりは、多頭飼育において非常に重要です。インテリアの工夫で、猫のストレスを軽減し、安全な環境を構築することができます。

猫が登れない家具の配置

猫は高い場所が好きです。既存猫と保護猫の縄張り争いを防ぐため、猫が登れない家具を配置することで、それぞれの猫が安全に過ごせる空間を確保できます。

猫専用のスペースの確保

それぞれの猫が落ち着いて過ごせる、専用のスペースを用意しましょう。猫タワーや、猫用ベッド、隠れ家などを設置することで、猫は安心して休息したり、遊んだりすることができます。

安全な素材の家具を選ぶ

猫が爪を研いだり、噛んだりしても安全な素材の家具を選びましょう。猫が誤って家具を破損したり、有害な物質を摂取したりするのを防ぐことができます。

ストレス軽減のためのインテリア

猫がリラックスできるような、落ち着いた色合いのインテリアを選びましょう。ベージュやアイボリーなどの自然な色合いは、猫の心を落ち着かせ、ストレスを軽減する効果があります。また、猫が安全に隠れることのできる、隠れ家のようなスペースを作ることも有効です。

まとめ

多頭飼育は、猫にとってストレスとなる可能性がありますが、適切な環境整備と段階的な慣れ合いによって、安全で快適な生活を実現できます。既存猫と保護猫の安全を最優先し、獣医や専門家のアドバイスを参考に、ゆっくりと時間をかけて進めていきましょう。

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