多頭飼育と犬のしつけ:噛みつき癖と分離不安の克服

貰ってきた犬のしつけについて。困っています。 約1才半になる犬を三ヶ月くらい前にもらってきました。 今まで2軒の家をたらいまわしにされていて、うちで三軒目の家になります。 うちで飼うと決めた以上、これ以上たらいまわしにするのは考えられません。 しかし、しつけについて困っています。 お座り、待て、お手などはできますが、とびつき、ひっぱり、玄関の音などで吼え、噛み付きの癖が直りません。 今までの家ではほぼゲージでの生活で一日の半分以上は一人でお留守番をしていたと聞きました。 以前の飼い主さんはお子さんのアレルギーが。。という理由で手放すことになったみたいなのですが。 現在我が家では室内フリーの状態で生活しています。お留守番はほとんどありません。ハウスも置いてありますが、悪さをしたときや掃除の時などに入れるくらいです。今までのトラウマなのか、ゲージにいれても天井を突き破り脱走することもあります。 寝るときは、私の部屋で一緒に寝ています。 先日、盗み食いをしようとし、それを阻止したら思い切り噛みつかれました。 以前にも家族に噛み付き、怪我の具合はそれぞれですが、かなり深くえぐられた者もいます。 散歩中、ほかの犬とあったときなどは吼えたり噛み付いたりせず、よくおとなしいといわれます・・ トイレも部屋においてあるのですが、それにするときもあれば用事があり2、30分部屋でのお留守番の際におしっこなどあちこちにかけているときもあります(散歩の直後でもありえますので我慢していたなどはあまり考えられません) このような状態を見かねた父が、訓練所に入れなさいといいましたが、何ヶ月もいれるとなったらまた捨てられたと思ってしまわないか。。と心配です。 また、飼い主も一緒になって勉強するしつけ教室などがあるのも知っています。 それとも根気強く教えればわかってくれるのか。。 経験者の方や、詳しい方、アドバイスをいただけますでしょうか? ちなみに、犬種はボストンテリアとプードルのミックス、雄の未虚勢です。 今は、おとなしく寝ており、寝てるときは本当にかわいい犬なのですが・・切れると豹変します。

1.問題行動の原因を探る:過去のトラウマと現在の環境

1歳半のボストンテリアとプードルのミックス犬は、過去に2度も飼い主が変わり、ケージでの生活が長く、分離不安やトラウマを抱えている可能性が高いです。 噛みつき、飛びつき、吠えといった問題行動は、恐怖や不安、ストレスからの反応であると考えられます。 室内フリーになったことで、ストレスが軽減された面もある一方、過去の経験からルールや境界線が理解できていない可能性も考慮しなければなりません。 トイレの失敗も、ストレスや不安からくるものかもしれません。

過去の経験の影響

* 長期にわたるケージ飼育:犬は本来、群れで生活する動物です。常に狭い空間で過ごすことは、精神的なストレスとなり、社会化の遅れや不安定な行動につながる可能性があります。
* 飼い主の交代:何度も飼い主が変わることは、犬にとって大きなストレスです。信頼関係を築く前に別れを経験することで、人間への不信感や不安定な感情が定着してしまう可能性があります。
* 攻撃行動:噛みつきは、恐怖や不安、痛み、または資源の防衛といった様々な理由から起こります。あなたの犬の場合、過去に虐待やネグレクトを受けていた可能性も否定できません。

現在の環境の問題点

* 室内フリー:室内フリーは良いことですが、ルールが明確でないと、犬は自由に動き回り、問題行動を起こしやすくなります。
* ハウスの利用頻度:ハウスは安全な場所として認識させる必要があります。悪さや掃除の時だけ使うのではなく、ハウスに入ることを肯定的に強化する必要があります。
* 盗み食いへの対応:盗み食いを阻止した際に噛み付かれたことは、犬があなたを脅威と認識している可能性を示唆しています。

2.具体的な解決策:しつけと環境調整

問題行動を改善するには、根気強いしつけと環境の調整が不可欠です。 訓練所への預けも一つの選択肢ですが、犬の精神状態を考慮し、慎重に判断する必要があります。 いきなり訓練所に入れるのではなく、まずは家庭でできることから始めましょう。

信頼関係の構築

* ポジティブな強化:良い行動にはすぐに褒めてご褒美を与えましょう。おやつや撫でるなど、犬が喜び、求める行動を強化することで、良い行動を促せます。
* アイコンタクト:犬とアイコンタクトを頻繁にとり、信頼関係を築きましょう。
* 穏やかなコミュニケーション:怒鳴ったり、叩いたりせず、常に穏やかな態度で接しましょう。
* 遊びの時間:十分な遊びの時間を取り、犬のストレスを軽減しましょう。ボール遊びや引っ張りっこなど、犬が楽しめる遊びをしましょう。

しつけ方法

* 専門家への相談:動物行動学の専門家や、経験豊富なドッグトレーナーに相談することをお勧めします。プロのアドバイスを受けることで、犬の行動を理解し、適切なしつけ方法を学ぶことができます。
* しつけ教室:飼い主も一緒に学ぶしつけ教室に参加することで、正しいしつけ方法を学び、他の犬との社会化を促進できます。
* 基本的なコマンド:「おすわり」「待て」「お手」などの基本的なコマンドは、日常生活で活用することで、犬の行動をコントロールしやすくなります。
* 噛みつき防止:噛みつきそうになったら、すぐに「ダメ!」と声をかけ、犬の注意をそらすようにしましょう。おもちゃを与えたり、違う行動を促すことで、噛みつきを抑制できます。
* ハウストレーニング:ハウスを安全で快適な場所として認識させることが重要です。ハウスの中でリラックスできるよう、おやつや玩具を入れてあげましょう。最初は短時間から始め、徐々に時間を延ばしていきます。脱走を防ぐため、ハウスのサイズや素材なども検討しましょう。

環境調整

* ストレス軽減:玄関の音や来客に過剰に反応する場合は、事前に音を聞かせて慣れさせる訓練を行いましょう。徐々に音量を上げていくことで、犬の恐怖心を軽減できます。
* 安全な空間の確保:犬が落ち着いて過ごせる、安全な空間を確保しましょう。ハウスだけでなく、犬が自由にリラックスできる場所を用意することが重要です。
* トイレトレーニング:トイレシートの位置を固定し、トイレで排泄したら必ず褒めてご褒美を与えましょう。失敗した場合は、叱らずに、すぐに片付けましょう。
* 散歩の頻度:散歩の頻度を増やし、犬の運動不足を解消しましょう。散歩中は、他の犬との接触を避け、犬が落ち着いて歩けるように配慮しましょう。

3.訓練所への預けについて

訓練所への預けは、最後の手段として検討しましょう。 短期間の預けであれば、犬が捨てられたと感じる可能性は低くなります。 しかし、長期間の預けは、犬に大きなストレスを与える可能性があります。預ける場合は、信頼できる訓練所を選び、犬の様子をこまめに確認することが重要です。 訓練所を選ぶ際には、しつけ方法や犬への対応について、事前にしっかりと確認しましょう。 評判の良い訓練所を選ぶことも大切です。

4.専門家の視点

動物行動学の専門家によると、犬の問題行動は、過去の経験や現在の環境が複雑に絡み合って引き起こされることが多いです。 そのため、一概に訓練所が良いとは言い切れません。 まずは、家庭でできることを試み、それでも改善が見られない場合に訓練所を検討するのが良いでしょう。 また、犬の性格や年齢、問題行動の内容によって、適切なしつけ方法も異なります。 専門家のアドバイスを参考に、犬に合った方法を見つけることが重要です。

5.まとめ

あなたの犬は、過去の辛い経験から、不安や恐怖を抱えている可能性が高いです。 問題行動を改善するには、時間と根気が必要です。 信頼関係を築き、適切なしつけと環境調整を行うことで、徐々に改善が見られるはずです。 焦らず、犬のペースに合わせて、一歩ずつ進めていきましょう。 それでも困難な場合は、必ず専門家の力を借りましょう。 あなたの努力と愛情で、犬との幸せな生活を取り戻せることを願っています。

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