多頭飼いウサギのストレスと環境:縄張り意識と安心できる空間づくり

一歳半のロップイヤー(♀)を飼っています。性格は人懐っこく甘えん坊で常に近くに寄り添っている子です。 人がいる時は基本的にリビングに放し飼いで、寝る時だけケージに戻します。 一昨日、生後1ヵ月半のアメファジ(♀)を新たにお迎えしました。 うちはリビング・寝室・衣装部屋と3部屋あり、先住ウサギの行動範囲はリビングと寝室になります(つながっているので)。衣装部屋は、先住ウサギはほとんど入ったことがありません。 アメファジちゃんはお迎えしてすぐ衣裳部屋のケージに入れ、ご飯と掃除以外はそっとしておいてます。 今回の質問ですが、離れた部屋にケージを置いても先住ウサギには分かるのでしょうか? アメファジちゃんにご飯をあげたり少しでも接触した後は手を洗っています。 しかし、昨日からいきなり、今までトイレ以外ではほとんど糞をしたことがなかった先住ウサギが、部屋の中でたくさん糞をするようになってしまったのです…。やはり動物なので匂いなどでわかるのでしょうか(^^; 2羽を同じ部屋に放牧することには期待はしていませんが、衣裳部屋は基本的に着替え以外人が入らず静かな部屋なので、このままずっとその部屋で部屋んぽの時間以外は一人ぼっちだと可哀想かなと思ってしまうのです。 当初の予定では、一週間たったらケージをリビング(お互いが見えないよう)に移動し、部屋んぽを順番に行っていこうと思っていましたが、現時点で先住ウサギが縄張り行動をしているようなので、このまま対面させたらどうなるのだろう…と不安になってます。 ウサギに詳しい方、ウサギを飼っておられる方、アドバイスを頂けたら幸いです。よろしくお願いいたします。

ウサギの多頭飼いにおける縄張り意識とストレス

先住ウサギのトイレ以外での排泄増加は、新しいウサギの導入によるストレス反応の可能性が高いです。ウサギは非常に嗅覚が鋭く、たとえ別室であっても、新しいウサギの匂い、あなたの衣服や手に付着した匂いを感知し、縄張り意識を高めていると考えられます。 これは決して珍しい反応ではなく、多頭飼いを成功させるためには、このストレスを軽減するための配慮が不可欠です。

ウサギが感じるストレスのサイン

* トイレ以外での排泄増加:縄張りマーキングとして、自分の存在を示そうとする行動です。
* 食欲不振:ストレスを感じると、餌への興味を失う場合があります。
* 毛づくろいの減少:清潔を保つことが困難になるほどストレスが強いサインです。
* 落ち着きのなさ:落ち着かずに走り回ったり、隠れ場所を探したりする行動が見られます。
* 攻撃的な行動:鼻を鳴らしたり、威嚇したり、噛み付いたりする可能性があります。

先住ウサギへの配慮と段階的な慣らし方

いきなりリビングに新しいケージを置くのではなく、段階的に慣らすことが重要です。

1. 匂いの慣れ合い

アメファジちゃんの使用済みトイレ砂や寝床の一部を、先住ウサギのケージの近くに置いてみましょう。お互いの匂いを徐々に嗅ぎ合わせることで、警戒心を和らげることができます。この段階では、直接的な接触は避けましょう。

2. ケージの位置調整

一週間後ではなく、もう少し時間をかけて、アメファジちゃんのケージをリビングに移動させましょう。ただし、先住ウサギと直接見えない位置に配置することが重要です。例えば、視界を遮る家具の後ろや、別の部屋の入り口付近などです。 この段階でも、先住ウサギの様子を注意深く観察し、ストレスサインが見られたら、再びケージの位置を調整するなど柔軟に対応しましょう。

3. 短時間の部屋んぽ

数日後、先住ウサギとアメファジちゃんを、それぞれ別々の場所で、短時間ずつ部屋んぽさせましょう。お互いの存在を感じさせつつも、直接的な接触は避け、安全な距離を保ちます。部屋んぽの時間は徐々に延長していきましょう。

4. 慎重な面会

数週間かけて、上記の段階を踏んだ後、初めて短い時間だけ、お互いの視界に入る範囲で面会させてみましょう。 この際、必ず飼い主さんがそばにいて、様子を注意深く見守りましょう。 もし、追いかけっこや威嚇などの攻撃的な行動が見られた場合は、すぐに離してください。

5. 完全な同居

完全に同居できるようになるまでには、数ヶ月かかる場合もあります。 焦らず、ウサギたちのペースに合わせて、ゆっくりと時間をかけて慣らしていくことが大切です。

インテリアとウサギの多頭飼い

多頭飼いの成功には、適切な環境づくりが不可欠です。インテリアの工夫で、ウサギたちのストレスを軽減し、快適な生活空間を演出しましょう。

隠れ家と安心できるスペース

ウサギは隠れ場所を好みます。それぞれのウサギに、十分な広さの隠れ家を用意しましょう。これは、段ボール箱、ペット用ハウス、あるいはインテリアの一部を活用しても構いません。 特に、ストレスを感じやすい時期には、隠れ家へのアクセスを容易にしてあげましょう。

ブラウン系のインテリアで落ち着きを

ブラウン系のインテリアは、ウサギにとって落ち着く効果があると言われています。 例えば、ブラウンのカーペットやソファ、木製家具などを配置することで、穏やかな空間を作ることができます。 ただし、ウサギが噛み砕いたり、飲み込んだりしないよう、安全な素材を選ぶことが重要です。

視覚的な遮蔽物

ケージや隠れ家の配置を工夫し、ウサギ同士が常に視界に入らないようにしましょう。 パーテーションや観葉植物などを活用して、視覚的な遮蔽物を設けることで、ストレスを軽減できます。

専門家の意見

獣医師や動物行動学の専門家によると、多頭飼いは、ウサギの性格や相性、そして適切な環境設定によって成功率が大きく左右されます。 問題行動が見られた場合は、早めに専門家に相談することが重要です。

まとめ

多頭飼いは、計画性と忍耐が必要です。 焦らず、ウサギたちのサインを注意深く観察し、適切な対応をすることで、幸せな多頭飼いを実現できるでしょう。 インテリアの工夫も、ストレス軽減に役立ちます。 ブラウン系の落ち着いた色調や、隠れ家となるスペースを確保することで、ウサギたちが安心して暮らせる環境を整えましょう。

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