多頭飼いのMダックス、上下関係と適切な対応方法

多頭飼いについて 一歳違いのMダックスを二匹飼っています。 二匹の上下関係、喧嘩しているのか遊んでいるのかわからないのと、私がどうすべきかを教えてください。 専門的な意見が聞けると嬉しいです。 現在一人暮らしで、先住犬は私の部屋、後輩犬は別の部屋で過ごしています。 二匹をサークルから出すと、後輩犬が先住犬と遊びたいのか、先住犬の後ろをついてまわります。 先住犬は、後輩犬の目をあまり見ません。普段自分から近寄っていくこともありません。 基本的に「無視」という感じなのですが、後輩犬にマウンティングされそうになると高い声で激しく吠えたり噛んだりします。 (血が出るほど噛んだことはありません。) その度にすかさず後輩犬が先住犬に背中を見せて「敵意はないよ」と合図しています。 …が、すぐにまた追いかけるので、先住犬吠える→背中見せる→追いかける…と、同じことを繰り返します。 先住犬は後輩犬の存在自体が鬱陶しいように見えます。 後輩犬に匂いをかがれたり舐められたりしている間はじっと私の方を見つめてきます。 (※このとき私はどうするべきですか?) あまりにも後輩犬がしつこいと、先住犬がキレてかなりうるさく吠え、後輩犬と噛み合いになるので止めに入ります。 そのときは、二匹の間に割って入り両方をを落ち着かせ、お座りをさせています。 (※このとき私はどうするべきですか?) 先住犬は後輩犬に対してキャンキャン吠えますが、後輩犬は先住犬に全く吠えません。 二匹とも互いにマウンティングします。 先住犬も後輩犬も私の近くにいるのが好きですが、二匹いるときは後輩犬が私の膝元にきて、先住犬はこっちへ来ません。 怯えているようには見えません。どちらの方が上なのでしょうか? 後輩犬は遊んでいるように見えるのですが、先住犬が嫌がっているようにしか見えないので、どうしたらいいのかわからず質問しました。 後輩犬がうちに来て3年目ですが、ずっと二匹別で散歩しています。 もしかすると、先住犬は後輩犬を家族として認めていないのでしょうか?

多頭飼いの犬の行動を読み解く:上下関係とストレス

ご質問ありがとうございます。一歳違いのMダックス2匹の生活、特に先住犬と後輩犬の関係性に悩まれているとのこと、よく分かります。犬同士の関係性は複雑で、一見遊びに見える行動も、ストレスや不安の表れである可能性があります。 専門家として、状況を分析し、具体的なアドバイスをさせていただきます。

先住犬と後輩犬の現状分析

現状を整理すると、後輩犬は先住犬に遊びを求めていますが、先住犬はそれを嫌がっているように見えます。後輩犬のマウンティング行為に対して、先住犬は強い拒否反応を示し、吠えたり噛んだりします。後輩犬は「敵意はない」という姿勢を示しますが、すぐに追いかける行動を繰り返すため、先住犬のストレスは蓄積されていると考えられます。 さらに、先住犬は後輩犬に何かされると飼い主さんの方をじっと見つめるという行動も、不安や助けを求めるサインの可能性があります。

重要なポイント:犬同士のコミュニケーションは、人間とは大きく異なります。吠える、噛む、マウンティングといった行動は、必ずしも攻撃性を意味するとは限りません。遊びの誘い、注意喚起、不安の表現など、様々な意味合いを持つ可能性があります。

先住犬の行動の解釈

先住犬が後輩犬を「無視」しているように見えるのは、単なる無視ではなく、距離を置くことでストレスを軽減しようとしている可能性が高いです。後輩犬のしつこさに耐えかねて、強い拒否反応(吠える、噛む)を示すのは、その限界を超えたサインです。 キャンキャン吠えるのも、後輩犬への警告であり、距離を保つよう求める行動と考えられます。 後輩犬が飼い主さんの膝元に来るのに対し、先住犬が来ないのは、後輩犬との競争を避け、安全な場所を確保しようとしている可能性があります。 怯えているようには見えないとのことですが、ストレスを抱えている状態では、表面的な行動だけでは判断できません。

後輩犬の行動の解釈

後輩犬は、先住犬との遊びを一方的に求めているように見えます。 背中を見せる行動は、服従や敵意のないことを示す行動ですが、すぐに追いかけることから、遊びと認識している可能性が高いです。 しかし、先住犬がそれを嫌がっていることを理解できていない、もしくは理解していてもそれを無視している可能性があります。

飼い主さんがすべきこと

現状を改善するために、以下の点に注意して行動を変えてみましょう。

具体的な改善策

1. 空間と資源の管理

* 完全分離をやめる:完全に別々の部屋で生活させるのではなく、徐々に接触時間を増やしていくことをお勧めします。最初は短い時間から始め、先住犬が安心できる距離を保てるようにします。
* 安全な場所の確保:先住犬が後輩犬から逃げ込める、安全で落ち着ける場所(クレートやベッドなど)を用意しましょう。後輩犬は、この場所には入れないようにします。
* 資源の分離:餌やり、水飲み場、トイレなどを別々に設置し、競争を減らします。

2. 行動の修正とトレーニング

* 無視するのではなく、仲介する:後輩犬が先住犬に執拗に近づこうとする場合、完全に無視するのではなく、後輩犬を優しく別の場所へ誘導します。 先住犬が後輩犬に噛み付こうとする前に、介入して注意をそらすことが重要です。
* ポジティブな強化:先住犬と後輩犬が一緒にいる時、お互いに穏やかな行動をとった時に褒めてご褒美を与えます。 例えば、一緒に座っている時、お互いを気にせず落ち着いて過ごしている時などです。
* 専門家への相談:状況が改善しない場合は、動物行動学の専門家や獣医に相談することをお勧めします。

3. 散歩方法の見直し

* 一緒に散歩する:3年間別々に散歩させているとのことですが、徐々に一緒に散歩する練習を始めましょう。最初は短い距離から始め、お互いにストレスを感じないペースで進めます。 リードはそれぞれ別々に持つようにし、犬同士の距離を調整します。

4. 飼い主さんの行動

* 後輩犬に匂いをかがされたり舐められたりしている間はじっと私の方を見つめてきます。(※このとき私はどうするべきですか?) この時は、先住犬を優しく抱きしめたり、撫でたりして安心させましょう。 言葉で「大丈夫だよ」と優しく語りかけるのも効果的です。
* あまりにも後輩犬がしつこいと、先住犬がキレてかなりうるさく吠え、後輩犬と噛み合いになるので止めに入ります。(※このとき私はどうするべきですか?) この時は、まず両犬を物理的に離し、それぞれ落ち着かせてから、個別に褒めてご褒美を与えます。 決して、どちらかを叱らないようにしましょう。

5. 家族として認めるには

先住犬が後輩犬を家族として認めていないというよりも、ストレスや不安から適切な関係を築けていないという可能性が高いです。 上記の改善策を通して、先住犬が安心安全に過ごせる環境を整え、後輩犬との適切な距離感を保てるようにサポートすることで、徐々に良好な関係を築いていくことができるでしょう。

専門家の視点

動物行動学の専門家によると、多頭飼いの成功の鍵は、各犬の個性を理解し、それぞれのニーズに応えることにあります。 先住犬と後輩犬は、年齢や性格が異なるため、同じように扱うのではなく、それぞれの犬に合った方法で接することが重要です。 無理強いせず、ゆっくりと時間をかけて関係性を築いていくことが大切です。

まとめ

多頭飼いは、喜びもあれば、課題も多いものです。 しかし、適切な理解と対応によって、犬たちが幸せに暮らせる環境を作ることができます。 焦らず、一つずつ改善策を試み、犬たちの様子をよく観察しながら、最適な方法を見つけていきましょう。 専門家のアドバイスを積極的に活用することも、成功への近道です。

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