多頭飼いの猫:先住猫と仔猫の仲良し作戦!ストレス軽減と安全な環境づくり

先住猫3歳メス(避妊済)がいます。このたび、一か月未満くらいのメスの仔猫を譲り受けました。新入りは部屋を隔離してケージに入れています。一回目のワクチンが済むまでは隔離するつもりでしたが、不注意から仔猫のいる部屋に入ってしまいました。(仔猫はケージの中)その時は少しだけシャーと言いましたがすぐに別の部屋へ連れて行き、そのあとは先住猫を遊んだりしてあげました。子供たちにも先住猫が第一優先だと言い聞かせていますし、これ以上にかまっています。ただやはり私や子供が新入りを触った手で先住猫を触っていると、突然シャーと言います。娘は先住猫に威嚇されてかなりショックを受けてしまいました。仔猫を世話した後は必ず手を洗ってニオイを消してから先住猫を触ったほうがいいのでしょうか。それともニオイから慣れさせていくほうがいいのでしょうか?

多頭飼いの導入とストレス軽減:猫の気持ちと行動を理解する

猫を多頭飼いする際に、最も重要なのは先住猫と新入り猫のストレス軽減です。特に、成猫と仔猫の場合、性格や生活リズムの違いから、摩擦が生じやすい傾向があります。今回のケースでは、先住猫が新入り仔猫の匂いを嫌がり、威嚇行動を示していることがわかります。これは、猫にとって非常にストレスの多い状況です。

先住猫のストレスサイン

先住猫がストレスを感じているサインは様々です。シャーという威嚇以外にも、以下の様な行動が見られる場合があります。

  • 食欲不振
  • トイレ以外で排泄する
  • 過剰なグルーミング
  • 隠れる
  • 攻撃性が増す
  • 鳴き声が変わる

これらのサインに気づいたら、猫のストレスを軽減するための対策を講じる必要があります。

仔猫と先住猫の同居:段階的な慣れさせ方

仔猫の匂いを完全に消すことは不可能です。しかし、先住猫へのストレスを最小限に抑えるために、以下の手順で段階的に慣れさせていくことが重要です。

1. 匂いの徐々の慣れ

  • 仔猫のタオルやブランケットを、先住猫が普段過ごす場所に置く:最初は離れた場所に置き、徐々に先住猫に近づけていきます。匂いに慣れさせることで、警戒心を和らげることができます。この時、先住猫が嫌がったらすぐに撤去しましょう。
  • 仔猫のケージを、先住猫の視界に入る場所に置く:最初は遠くに置き、徐々に距離を縮めます。お互いの存在を認識させることで、警戒心を和らげることができます。ただし、先住猫が過度にストレスを感じているようであれば、距離を離しましょう。
  • 食事場所を離す:食事中は縄張り意識が強くなるため、それぞれの猫が落ち着いて食事ができるよう、十分な距離を確保することが大切です。

2. 視覚的な慣れ

  • ケージ越しでの接触:ワクチン接種後、仔猫と先住猫をケージ越しに接触させます。最初は短い時間から始め、徐々に時間を延ばしていきます。お互いの様子を観察し、落ち着いていれば成功です。喧嘩になりそうな場合はすぐにケージを離しましょう。

3. 触れ合い

  • ゆっくりとした接近:仔猫と先住猫が落ち着いてから、ゆっくりと距離を縮めていきます。最初は、先住猫が仔猫を警戒しないように、十分な距離を保ちましょう。仔猫を触った後は必ず手を洗い、先住猫に触る前に、匂いを完全に消すためにハンドクリームなどで匂いを中和するのも効果的です。
  • 遊びの時間:猫じゃらしなどで、先住猫と仔猫が一緒に遊べるように促します。遊びを通して、お互いの存在に慣れていくことができます。ただし、無理強いは禁物です。

4. 同室生活

  • 段階的な同室:仔猫と先住猫が落ち着いてから、徐々に同室時間を延ばしていきます。最初は短い時間から始め、様子を見ながら時間を調整します。安全な場所(猫タワーやベッドなど)を複数用意し、猫たちが自由に移動できるようにしましょう。

専門家のアドバイス:獣医師や動物行動学者への相談

猫同士のトラブルが解決しない場合は、獣医師や動物行動学者に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、より適切な対応策を見つけることができます。

獣医師への相談

獣医師は、猫の健康状態をチェックし、ストレスによる病気の有無を診断してくれます。また、適切なワクチン接種や予防策についてもアドバイスしてくれます。

動物行動学者への相談

動物行動学者は、猫の行動パターンを分析し、問題解決のための具体的な方法を提案してくれます。猫の性格や環境を考慮した、最適な解決策を見つけることができます。

インテリアと多頭飼いの猫:快適な空間づくり

多頭飼いの猫にとって、快適な空間づくりは非常に重要です。それぞれの猫が安心して過ごせるように、十分なスペースと隠れ家を用意しましょう。

隠れ家の確保

猫は、ストレスを感じた時に隠れる場所が必要です。猫タワー、ベッド、ダンボールハウスなど、複数の隠れ家を用意することで、猫たちが自由に落ち着ける場所を選べます。

トイレの数

猫の数より一つ多くトイレを用意しましょう。トイレが不足すると、トイレの奪い合いになり、ストレスの原因となります。

給水器と餌入れ

猫の数だけ給水器と餌入れを用意しましょう。場所を離すことで、食事の際のトラブルを防ぎます。

垂直空間の活用

猫は高い場所を好みます。猫タワーや棚などを設置することで、垂直空間を利用し、猫たちが自由に動き回れる空間を作ることができます。

安全な空間の確保

仔猫が先住猫に襲われないよう、安全な場所(ケージやサークルなど)を用意しましょう。

まとめ:愛情と時間をかけて、猫たちの幸せな多頭生活を

多頭飼いは、猫同士の性格や相性、そして飼い主の努力によって成功するかどうかが決まります。焦らず、ゆっくりと時間をかけて、猫たちに十分な愛情とケアを与えましょう。今回のケースのように、問題が発生した場合は、専門家のアドバイスを受けることを検討し、猫たちの幸せな多頭生活をサポートしてください。

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