多頭飼いの猫の仲良し作戦:先住猫と後から来た猫の心の壁を壊す方法

先住猫(メス)が後猫(メス)を怖がってビククしています。これから後仲良くやってくれるのでしょうか? 1ヶ月ほど前に、家の軒先にやって来ていた野良猫(メス 推定2-3歳 未避妊)を諸事情により保護し、飼うことになりました。それまでに、先住猫でオス(2歳10ヶ月)、メス(1歳5カ月)の2頭を飼っていました。先住猫と後猫を、不仲にならさないように慎重に接触させ、結果、保護から1ヶ月でオスのほうとは対面しても問題なくなりましたが、先住メス猫のほうが(興味はあるようなのですが)怖がってしまっています。これから後仲良く暮らして行けるのでしょうか?仲良くなるにはどうすれば良いのでしょうか? 補足です。 ・先住メス猫は後猫より体格が一回り以上小さいです。 ・先住メス猫は生後1ヶ月から家猫として我が家で暮らしており、外出はおろか同居猫以外の他の猫との接触は初めてです。 ・先住メス猫と後猫は未だお尻や首筋の匂いを匂いあう仲ではありません。 ・今の状況は、我が家は2階がリビングなのですが、1階の部屋に後猫が寝起きしており、たまに2階に甘えにあがってきます。保護した際に、隔離する意味でそうしたのですがそれを継続しているわけです。 ・後猫が2階に上がってきた際に、先住メス猫と対面することになり、先住メス猫は警戒してか後猫を注視するのですが、それが後猫には威嚇と思えるのか突然先住メス猫に襲い掛かり追いかけます。追いかけられると先住メス猫は怖がって隅の方や3階の部屋に逃げてしまいます。・先住メス猫をだっこしたり、後猫に先住猫のお気に入りの場所を譲らせるようにして、先住猫を立ててやっているのですが、先住猫は安心しません。ソワソワして落ち着きがないのです。 最初に通るべき道なのかもしれませんが、先住メス猫が不憫に思え、また、これから仲良くなるのか不安になるのです。 皆さんの経験や知恵を頂けますでしょうか・よろしくお願い致します。

猫同士の仲良しへの道のり:段階的なアプローチが重要

多頭飼いの猫において、先住猫と後から来た猫の仲が悪くなることはよくある問題です。特に、先住猫が臆病な性格で、新しい猫との出会いに慣れていない場合は、警戒心が強く、恐怖を感じてしまうことがあります。今回のケースでは、先住猫のメス猫が後から来た猫を怖がっている状況ですが、適切な方法で時間をかけて接していけば、仲良くなる可能性は十分にあります。焦らず、段階的にアプローチしていくことが大切です。

段階1:徹底した環境整備とフェロモン対策

まずは、猫たちが安全に過ごせる環境を整えることから始めましょう。

安全な空間の確保

* 各猫専用の安全な場所を確保する:それぞれの猫が安心して過ごせる隠れ家となる場所(猫用ベッド、キャットタワー、ダンボールハウスなど)を複数用意します。これは、後から来た猫が先住猫を追い詰めるのを防ぎ、先住猫が落ち着いて過ごせる場所を提供するためです。
* 垂直空間の活用:猫は高い場所を好むため、キャットタワーなどを設置して、上下運動によるストレス軽減と、安全な場所の確保を図りましょう。
* 資源の分散:トイレ、フードボウル、ウォーターボウルを複数設置し、猫同士が資源を巡って争うことを防ぎます。場所を離して設置することで、競争を減らし、ストレスを軽減できます。

フェロモンによる安心感の醸成

* フェリウェイなどの猫用フェロモン製品を活用:フェリウェイは猫のフェロモンを模倣した製品で、猫の安心感を高める効果があります。部屋にプラグインタイプを設置したり、スプレータイプを猫の隠れ家などに吹きかけたりすることで、リラックスした雰囲気を作ることができます。
* 猫草の設置:猫草は猫のストレス軽減に役立ちます。自由に食べられるように設置しましょう。

段階2:ゆっくりとした間接的な接触

いきなり対面させるのではなく、まずは匂いを徐々に慣れさせることから始めましょう。

匂いの交換

* タオルや布の使用:それぞれの猫が使用したタオルや布を交換し、互いの匂いを嗅がせます。最初は離れた場所に置き、徐々に近づけていきます。
* 食器の交換:それぞれの猫が食べた食器を交換して、匂いを共有させます。
* ゆっくりとした距離からの観察:最初は扉越しなど、距離を置いて、互いの存在を認識させます。この段階では、無理に近づけようとせず、猫自身のペースで匂いや存在に慣れていくことを待ちましょう。

段階3:視覚的な接触

匂いに慣れてきたら、視覚的な接触を徐々に増やしていきます。

ケージ越しでの対面

* ケージを利用:後から来た猫をケージに入れ、先住猫が自由に近づけるようにします。先住猫が怖がらずに観察できる距離を保ち、無理強いはしません。
* 安全な距離の確保:先住猫が逃げられるように、逃げ道は必ず確保しておきましょう。
* おやつやご褒美:それぞれの猫におやつを与え、良い経験を結びつけるようにします。

段階4:直接的な接触

視覚的な接触に慣れてきたら、いよいよ直接的な接触を試みます。

短い時間からの接触

* 監視下での対面:最初は飼い主が必ずそばにいて、猫たちの様子を注意深く観察しながら、短い時間だけ対面させます。
* 遊びの導入:猫じゃらしなどの玩具を使って、猫たちの注意をそらし、遊びを通して自然な接触を促します。
* 褒めて安心させる:良い行動にはすぐに褒めて、安心感を与えましょう。

段階5:共存と信頼関係の構築

直接的な接触に慣れてきたら、猫たちが一緒に過ごせるように環境を整えていきます。

食事・睡眠場所の工夫

* 食事場所の工夫:複数の食事場所を用意し、猫同士が食事で争わないようにします。
* 睡眠場所の工夫:複数の寝床を用意し、猫同士が寝場所を巡って争わないようにします。

継続的な観察と対応

* 猫たちの様子を常に観察:猫たちの様子を常に観察し、喧嘩になりそうになったらすぐに介入します。
* 必要に応じて隔離:必要に応じて、猫たちを一時的に隔離します。

専門家のアドバイス:獣医師や動物行動学者の相談も視野に

猫同士の仲が悪くなった場合、獣医師や動物行動学者に相談することも有効です。専門家のアドバイスを受けることで、猫たちの状況に合わせた適切な対応策を立てることができます。

まとめ:時間と忍耐が鍵

猫同士の仲良しになるには、時間と忍耐が必要です。焦らず、猫たちのペースに合わせて、段階的に進めていくことが大切です。安全な環境を整え、適切な方法で接触を促すことで、きっと仲良くなれるでしょう。 もし、改善が見られない場合は、獣医師や動物行動学者に相談することをお勧めします。

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