多頭飼いの猫のストレス軽減:先住猫の異常な執着と解決策

飼っている猫についての相談です。現在、完全室内多頭飼いをしております。 その上で、1週間前に猫を保護し、怪我の静養かつ、 今後飼っていく予定で面倒をみています。 保護した猫は感染症等検査済、フロントライン済 で猫砂トイレ、ご飯、水設置のゲージに入ってもらっています。 一軒家で家族で住んでいて、主に猫の面倒は私と母がしています。 そして今回の相談の内容は、 先住猫ちゃんの中の1匹なんですが、ものすごく私に懐いてくれている子の事です。 普段からとても甘えん坊で、私の自室はもちろんの事、 お風呂やトイレまでついてくるほどの甘えたさんです。 私が、旅行やお泊りなどで家を空けると調子をくずしたり(吐く、食欲減少等) 探すようなそぶり(鳴いて徘徊)があるようでしたが、 時間のある時は極力スキンシップをとる事によって、 私が自宅にいたとしても、 その子と離れたお部屋でその子一人の時間を持つことができていました。 ですが、新しい猫が来てから 異常なほど離れたがらなくなり、常に一緒でなければ嫌な様子です。 新しい猫の事を嫌っている様子はなく、対面初日こそ警戒しておりましたが、 威嚇もなく鼻をくっつけにいったりと割と良好な関係を 作っていけそうかな?とみえました。ですが、上に書いた行動は勿論の事、 別部屋に移動すると大きな声でふりしぼった様な声で鳴き 私が少し動こうものならお腹を見せてまったりしている時であっても、 目の色を変えてついてきます。 私が仕事に出かけている時も凄く鳴いている様で、 とても心配しています。 新しい猫が来た事によってのストレスということは 私にも分かっていますが、新しい猫を手放すという選択肢はなく、 大きなストレスをどう解消させてあげれば良いのか 悩んでいます。 おもちゃなどには興味を全くしめさず、 高い所にあまりいきたがりません(キャットタワー設置済)。 またたびへの食いつきも、一番悪く、唯一食事は好きな様子ですが、 少々太っており、お菓子もあまりやることはできません。 こういった猫の精神面でお医者さんに連れて行っても良いのでしょうか? 又、ご経験がある方飼い主の立場からして どう接してあげれば良いでしょうか? 時間のある時のスキンシップは行っています。 長々とお読みくださり、ありがとうございます。 良ければ回答ください。

先住猫の行動変化と原因

新しい猫が来たことで、先住猫が異常なまでに飼い主さんに執着するようになったとのこと。これは、環境変化によるストレスが原因と考えられます。 新しい猫の導入は、先住猫にとって大きなストレス要因となります。縄張り意識、資源(飼い主さんの愛情、寝場所など)の奪い合い、新しい匂い、音など、様々な変化が猫を不安にさせます。 先住猫は、飼い主さんへの依存を強めることで、不安やストレスを軽減しようとしている可能性が高いです。 吐き気や食欲不振、鳴き声、徘徊といった症状は、ストレスの具体的な表れと言えるでしょう。

獣医への相談は必要?

猫の精神的な状態を心配されているとのことですが、獣医への相談は非常に重要です。 上記のような症状は、ストレス以外にも、病気や他の原因が潜んでいる可能性があります。 獣医は、猫の身体検査を行い、ストレスによるものか、病気によるものかを判断できます。 また、必要に応じて、適切な治療やアドバイスをしてくれます。 特に、食欲不振や嘔吐が続く場合は、すぐに獣医に診てもらうべきです。

ストレス軽減のための具体的な対策

新しい猫との関係は良好そうとのことですが、先住猫のストレスを軽減するためには、以下の対策を講じることが重要です。

1. フェロモン製品の活用

猫用フェロモン製品(フェリウェイなど)は、猫をリラックスさせる効果があります。 部屋に拡散することで、猫の不安を軽減し、落ち着きを取り戻すのに役立ちます。

2. セーフスペースの確保

先住猫にとって安全で落ち着ける場所(セーフスペース)を確保しましょう。 高い場所が苦手な猫の場合、低い位置に、隠れ家となるような場所を用意するのが効果的です。 猫が自由にアクセスでき、他の猫から隔離できる場所が理想です。 例えば、キャットタワーの一番高い場所、猫用ベッド、段ボールハウスなどが考えられます。

3. 個別ケアの徹底

新しい猫が来たからといって、先住猫へのケアを疎かにしてはいけません。 先住猫への愛情表現(ブラッシング、撫でるなど)を今まで以上に意識的に行いましょう。 特に、先住猫が安心できる時間帯に、十分なスキンシップをとることで、安心感を高めることができます。

4. 環境エンリッチメント

猫が飽きないように、様々な工夫を凝らしてみましょう。 おもちゃの種類を増やし、定期的に新しいおもちゃを与えたり、猫が遊べる場所を増やすことで、猫の好奇心を刺激し、ストレス軽減に繋がります。 例えば、窓辺に鳥の餌台を設置したり、猫じゃらしで遊ぶ時間を作るなどです。 ただし、おもちゃに興味を示さないとのことですので、猫が楽しめるものを見つけることが重要です。 猫が好む素材や形、音などを試行錯誤して探してみましょう。 猫が好む香り(猫草など)も効果的です。

5. 複数個の資源の提供

猫砂トイレ、餌場、水飲み場を複数個用意することで、猫同士の競争を減らし、ストレスを軽減できます。 特に、猫同士が資源を巡って争うことがないように、十分なスペースを確保することが大切です。

6. 徐々に慣れさせる

新しい猫との接触を徐々に増やすことで、先住猫のストレスを軽減することができます。 最初は、ゲージ越しに顔を合わせさせ、徐々に距離を縮めていくのが良いでしょう。 完全に自由にさせてしまうのではなく、段階的に接触時間を増やしていくことが重要です。

7. スプレーボトルによる注意

もし、先住猫が新しい猫に対して攻撃的な行動をとる場合は、スプレーボトルで軽く水を吹きかけることで、注意を促すことができます。 ただし、これはあくまで最後の手段として、優しく注意することが大切です。

8. 専門家への相談

上記の方法を試しても改善が見られない場合は、猫の行動療法士や動物行動学の専門家に相談することをお勧めします。 専門家は、猫の行動を分析し、個々の猫に合わせた具体的なアドバイスをしてくれます。

まとめ

新しい猫の導入は、先住猫にとって大きなストレスとなります。 先住猫のストレスを軽減するためには、獣医への相談、フェロモン製品の活用、セーフスペースの確保、個別ケアの徹底、環境エンリッチメント、複数個の資源の提供、そして専門家への相談など、様々な対策を講じる必要があります。 これらの対策を組み合わせることで、先住猫のストレスを軽減し、多頭飼いの生活を円滑に進めることができるでしょう。 焦らず、根気強く対応することが大切です。

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