多頭飼いの猫のストレス軽減:先住猫と新入り猫の円満同居を目指して

3.4日前にほぼ野良猫の子猫(メス生後二ヶ月ぐらい)を引き取りました。うちには先住猫(メス二歳避妊済み)がいますが、うちと外と行き来する生活をしています。新入り猫はケージ住みで、別の部屋にいますが、初日は先住猫の気配を感じるだけで新入り猫が威嚇していました。先住猫は「なんだ?」といった感じで威嚇はしていませんでした。翌日からは、新入り猫は威嚇しなくなり、先住猫が威嚇しだしました。先住猫は家の中が落ち着かないらしく、新入り猫がきてからは1日の3分の2を外で過ごしています。たまに帰ってきてもご飯を食べ、新入り猫は大人しくほとんど泣きませんが、新入り猫がいる部屋の前まで様子を探りに行き(ドアは閉まってます)またすぐ出ていってしまいます。新入り猫が来る前は3分の2は家の中にいました。ご飯も撫でるのも先住猫優先にし、いつも以上に先住猫を気にかけています。今後、どのように慣らしていけば良いでしょうか?ほとんど外に居るのをほおっておいて大丈夫でしょうか?そのうち帰ってこなくなるんじゃないかと心配です。

先住猫と新入り猫の同居:ストレスと解決策

猫同士の同居は、慎重な導入と継続的な配慮が必要です。特に、先住猫が自由に外に出入りしている状況では、新入り猫への警戒心やストレスが強まります。先住猫が外にばかりいる現状は、新入り猫への不安やストレスが原因である可能性が高いです。 大切なのは、先住猫の安心感を高め、新入り猫との関係を徐々に良好にしていくことです。

先住猫のストレス軽減

先住猫が外にばかりいるのは、新入り猫の存在によるストレスが大きな要因です。 先住猫にとって、家の中は安全な場所であるべきです。新入り猫の存在がその安全感を脅かしているため、外に逃げ込んでいると考えられます。

  • フェロモン製品の活用:フェリウェイなどの猫用フェロモン製品は、猫の安心感を高める効果があります。部屋にスプレーしたり、ディフューザーを使用したりすることで、先住猫のストレスを軽減できます。特に、先住猫がよく過ごす場所に使用する事が効果的です。
  • 安全な空間の確保:先住猫が安心して過ごせる、新入り猫から隔離された場所を用意しましょう。高い場所、隠れ家など、先住猫が落ち着けるスペースを確保することが重要です。キャットタワーや猫用ベッドなどを活用し、新入り猫から離れた場所に設置しましょう。
  • いつものルーティーンを維持:新入り猫が来たからといって、先住猫の生活リズムを大きく変えるのは避けましょう。食事時間、遊び時間、ブラッシングなど、いつものルーティーンを維持することで、安心感を与えられます。
  • 十分な愛情とケア:いつも以上に先住猫を気遣い、愛情を注ぎましょう。ブラッシングや遊びを通して、コミュニケーションを取り、安心感を与えてあげることが大切です。
  • 食事場所の確保:先住猫と新入り猫の食事場所は、離れた場所に設置しましょう。食べている最中に邪魔されることでストレスを感じることがあります。

新入り猫との距離の縮め方

新入り猫はケージの中で生活しているため、先住猫との直接的な接触はありませんが、匂いや音で先住猫の存在を感じています。 いきなり同室させるのではなく、段階的に距離を縮めていくことが重要です。

  • ケージの位置:最初は、先住猫がよく過ごす場所から離れた場所にケージを設置します。徐々に、先住猫がケージに近づきやすい位置に移動させていきます。ただし、先住猫が威嚇するようであれば、すぐに元の位置に戻しましょう。
  • 匂いの交換:先住猫と新入り猫のタオルやベッドなどを交換し、お互いの匂いを嗅ぎ合わせることで、徐々に慣れていくことができます。
  • 短い時間での同室:数日後、先住猫が落ち着いてきたら、短い時間だけ、ケージから新入り猫を出して、安全な場所で同室させてみましょう。常に監視し、先住猫が威嚇したり、逃げ出したりする場合は、すぐにケージに戻します。
  • 遊びの時間:先住猫と新入り猫が同時に遊べるように、それぞれが安全に遊べるおもちゃを用意しましょう。互いに興味を持つことで、少しずつ仲良くなれる可能性があります。

専門家の意見

動物行動学の専門家によると、多頭飼いの成功には、猫それぞれの個性とニーズを理解することが重要です。 先住猫が外にばかりいる状態は、単なる「新入り猫への警戒」だけでなく、「環境の変化へのストレス」も考慮する必要があります。 そのため、先住猫の安全な空間の確保と、十分な愛情による安心感の提供が、まず第一歩となります。 焦らず、ゆっくりと時間をかけて、猫たちのペースに合わせて関係を築いていくことが大切です。

外に出る猫への対応

先住猫が外に出入りすることを完全に制限するのは難しいかもしれません。しかし、夜間は室内で過ごすように誘導することで、新入り猫との接触機会を減らし、先住猫のストレスを軽減できます。 また、外に出る際には、首輪や迷子札を装着し、万が一の事態に備えましょう。

まとめ:時間と忍耐が鍵

猫同士の仲良くなるには、時間と忍耐が必要です。焦らず、先住猫と新入り猫のペースに合わせて、少しずつ距離を縮めていきましょう。 先住猫のストレス軽減と、安全な環境の確保を最優先し、専門家のアドバイスも参考にしながら、円満な多頭飼育を目指しましょう。 状況によっては、獣医や動物行動学の専門家に相談することも有効です。

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