多頭飼いの猫のストレス軽減と円滑な共存|先住猫と新入り猫の仲良しガイド

猫についての質問です。 最近、2匹目の猫(♂生後1ヶ月)を飼い始めたのですが、先住猫(♀生後4ヶ月)が2匹目の猫に対して凄く威嚇しているのです。しかし、2匹目の猫は威嚇に対して全く動じないのです。 このままだと、先住猫も2匹目の猫にもストレスが溜まってしまい可哀想です。この場合、どうすれば良いのでしょうか? 補足 早速回答ありがとうございます。 補足なのですが、先住猫が2匹目の猫に慣れるまでの数日間、仕事等で家をあける場合はどうすれば良いでしょうか?そのままにしておくと先住猫が攻撃してしまいそうです。でも、片方を部屋に閉じ込めておいたりするのは可哀想ですし…

先住猫と新入り猫のトラブル:威嚇と無反応のケース

猫を2匹飼うことは、喜びも倍増しますが、先住猫と新入り猫の間に摩擦が生じることは珍しくありません。特に、今回のケースのように、先住猫が威嚇し、新入り猫が無反応である状況は、注意が必要です。先住猫は自分の縄張りを脅かされていると感じ、強いストレスを抱えている可能性が高いです。一方、新入り猫は幼いため、威嚇の意味を理解していないか、もしくは天性の度胸があるのかもしれません。いずれにしても、このまま放置すると、先住猫のストレスが慢性化し、健康問題に繋がる可能性があります。

先住猫のストレス軽減と猫同士の仲良し作戦

先住猫と新入り猫の円滑な関係構築には、時間と忍耐が必要です。焦らず、段階的に進めていくことが重要です。以下に、具体的なステップをご紹介します。

フェロモン製品の活用

  • フェリウェイなどのフェロモン製品:猫が安心感を覚えるフェロモンを拡散させる製品です。スプレータイプやディフューザータイプがあり、猫のストレス軽減に効果的です。特に、新入り猫が来たばかりの時期は、先住猫の落ち着きを促すために使用することをお勧めします。

環境整備による安心空間の提供

  • それぞれの安全空間の確保:猫それぞれが安全に過ごせる隠れ家を用意しましょう。猫タワー、キャットハウス、高い場所など、自由にアクセスできる場所を複数用意することで、お互いを避けられるようにします。特に、先住猫にとって安心できる場所は、新入り猫が近づけないように工夫しましょう。例えば、先住猫専用のベッドや食事場所を用意するなどです。
  • 資源の複数配置:トイレ、フードボウル、ウォーターボウルを複数個所に配置します。これにより、猫同士が資源をめぐって争うことを防ぎます。場所を分散させることで、お互いのストレスを軽減できます。トイレは、猫の数+1個が理想です。
  • 視覚的な遮蔽物:猫同士が常に視界に入ってしまうと、緊張感が高まります。パーテーションや家具などを利用して、視線を遮る工夫をしましょう。これにより、お互いに落ち着いて過ごせる空間を作ることができます。インテリアとしてもおしゃれなものを選ぶことで、お部屋の雰囲気も損ないません。

段階的な接触機会の提供

  • 最初は匂いの交換から:いきなり顔を合わせさせるのではなく、最初はタオルなどで匂いを交換させましょう。それぞれの匂いに慣れることで、警戒心が和らぎます。
  • 短い時間からの接触:数分間だけ、お互いの視界に入る範囲で接触させ、徐々に時間を延ばしていきます。この際、常に様子を観察し、猫がストレスを感じているようであれば、すぐに離しましょう。猫がリラックスしているサイン(あくび、ゴロゴロという喉を鳴らす音など)を確認しながら進めます。
  • 遊びを通しての交流:猫じゃらしやボールなどのオモチャを使って、一緒に遊ぶ時間を設けましょう。遊びに集中することで、お互いの警戒心が薄まり、良い関係を築きやすくなります。

専門家への相談

  • 獣医師への相談:猫の行動に異常が見られる場合や、ストレスが深刻な場合は、獣医師に相談しましょう。適切なアドバイスや、必要であれば治療を受けることができます。また、猫の行動学に詳しい獣医師であれば、より具体的な解決策を提示してくれるでしょう。
  • 動物行動カウンセラーへの相談:動物行動学の専門家である動物行動カウンセラーに相談することも有効です。カウンセラーは、猫の行動パターンを分析し、具体的な解決策を提案してくれます。場合によっては、家庭訪問によるサポートも受けられます。

不在時の対策

仕事などで家を空ける際は、猫同士が接触しないように工夫することが重要です。しかし、完全な隔離は猫にとってストレスになるため、できるだけ広い空間で、お互いの距離を保てるように配慮しましょう。

複数部屋の活用

  • 別々の部屋で過ごす:完全に隔離するのではなく、ドアを開けたまま、別々の部屋で過ごさせる方法です。お互いの存在を感じながらも、物理的な距離を保つことで、ストレスを軽減できます。部屋にはそれぞれ、トイレ、水、フード、隠れ家などを用意しましょう。
  • フェロモン製品の活用:不在中は、フェリウェイなどのフェロモン製品を使用し、猫がリラックスできるように環境を整えましょう。

ケージの使用(一時的なものとして)

  • 一時的なケージの使用:どうしても不安な場合は、一時的にケージを使用することも考えられます。しかし、ケージはあくまで一時的な避難場所として使用し、長時間閉じ込めることは避けましょう。ケージ内には、快適に過ごせるようにベッドやオモチャなどを用意します。ケージを使用する際は、必ず猫の様子を観察し、ストレスが溜まっていないかを確認しましょう。

インテリアと多頭飼いの関係

多頭飼いの猫にとって、快適な空間づくりは非常に重要です。インテリア選びにおいても、猫の行動や習性を考慮することが大切です。例えば、猫が登ったり隠れたりする場所を確保するために、猫タワーやキャットウォークを設置する、複数の隠れ家を用意するなどです。また、猫がストレスを感じないように、落ち着いた色合いの家具やインテリアを選ぶことも効果的です。ベージュのような落ち着いた色は、猫にとってリラックス効果があると言われています。

まとめ

多頭飼いは、猫にとっても飼い主にとっても喜びが多い反面、ストレス管理が非常に重要になります。焦らず、時間をかけて、猫同士の関係性を築いていきましょう。今回ご紹介した方法に加え、ご自身の猫の様子をよく観察し、必要に応じて獣医師や動物行動カウンセラーに相談することをお勧めします。

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