多頭飼いの猫のストレス軽減と円満な共存を目指して:インテリアと環境整備の工夫

猫の多頭飼いについてアドバイスお願いします。我が家の飼い猫が増えました、震災のために一匹が兄弟の家から移ってきたためです。元猫(雌2歳ちょっと)、新猫(雄1歳弱)どちらも捨てられているところを引き取ったので、年齢は推定です。元猫を立てるようにして、今も夜は完全に部屋を分けたりとしています。新猫は人懐っこいというか、人間にも元猫にも遠慮がないです。バタバタと1ヶ月半ほどたってしまいましたが、相変わらず元猫は新猫を威嚇、新猫は元猫を追いかけています。今後仲良くさせることはできるでしょうか。(仲良くというか、落ち着かせてやりたいです)元猫が消耗しているようなのでどうにかしてやりたいのですが…。

多頭飼いの猫のストレス:原因と解決策

猫同士のケンカは、縄張り意識や資源の奪い合い、性格の不一致などが原因です。特に、新しい猫が加わった場合、既存の猫はストレスを感じ、威嚇や攻撃行動に出ることがあります。今回のケースでは、震災という外的要因で環境が大きく変化し、さらに新しい猫が加わったことで、元猫は大きなストレスを抱えていると考えられます。新猫が人懐っこく、遠慮がない性格であることも、元猫のストレスを増幅させている可能性があります。

ストレスサインの見極め

元猫が消耗しているとのことですが、具体的なサインはどのようなものでしょうか? 食欲不振、体重減少、毛づくろいの減少、隠れる行動の増加、トイレ以外での排泄、過剰なグルーミングなど、様々なストレスサインがあります。これらのサインに気づいたら、すぐに対応することが重要です。

インテリアと環境整備によるストレス軽減

猫同士の仲を良くするためには、環境整備が非常に重要です。インテリアの工夫によって、猫たちがストレスを感じることなく、快適に過ごせる空間を作ることで、関係改善を促進できます。

1. 垂直空間の確保:キャットタワーや棚の設置

猫は高い場所を好むため、キャットタワーや猫用棚を設置することで、それぞれの猫が安全な場所を確保できます。これにより、追いかけっこによるストレスを軽減し、落ち着ける空間を提供できます。特に、元猫が逃げ込める、新猫が届かない高い場所を用意することが重要です。

  • キャットタワーの選び方:高さ、安定性、素材、デザインなど、猫の性格や好みに合わせて選びましょう。複数の休憩スペースがあるものがおすすめです。
  • 棚の設置:猫が登れるような棚を配置し、安全な場所を確保しましょう。窓際に設置すれば、日光浴も楽しめます。

2. 隠れ家の確保:ハウスやトンネルの設置

猫は隠れ家を持つことで安心感を覚えます。ハウスやトンネルなどの隠れ家を用意することで、それぞれの猫が落ち着いて過ごせる空間を作ることができます。これにより、威嚇や攻撃行動を減らす効果が期待できます。

  • ハウスの種類:布製、木製、ダンボール製など、様々な種類があります。猫の性格や好みに合わせて選びましょう。
  • 複数設置:それぞれの猫が自分の隠れ家を持てるように、複数設置することをおすすめします。

3. リソースの分散:トイレ、餌場、水飲み場の複数設置

トイレ、餌場、水飲み場を複数設置することで、資源の奪い合いによるストレスを軽減できます。それぞれの猫が自分のスペースで食事やトイレができるように、離れた場所に設置しましょう。

  • トイレ:猫の数+1個のトイレを用意するのが理想です。
  • 餌場:それぞれの猫が他の猫から邪魔されずに食事ができるように、離れた場所に設置しましょう。
  • 水飲み場:複数の水飲み場を用意することで、猫がいつでも新鮮な水を飲めるようにします。

4. フェロモン製品の活用

フェロモン製品は、猫の安心感を高める効果があります。フェリウェイなどの製品を使用することで、猫たちのストレスを軽減し、落ち着かせます。特に、新しい環境に馴染む際に効果的です。

5. 色の活用:落ち着きを与えるベージュ系のインテリア

インテリアの色も猫の心に影響を与えます。ベージュなどの落ち着いた色は、猫をリラックスさせ、穏やかな雰囲気を作り出します。刺激的な色や派手な模様は避け、落ち着いた色合いの家具や小物を選ぶことで、猫たちのストレスを軽減できます。

専門家のアドバイスと具体的な行動計画

猫の行動やストレスについては、獣医や動物行動学の専門家に相談することも有効です。専門家のアドバイスを受けることで、より適切な対応策を立てることができます。

具体的な行動計画

1. 獣医への相談:元猫の健康状態をチェックしてもらい、ストレスによる症状がないか確認しましょう。
2. 環境整備:上記で述べたように、キャットタワー、隠れ家、複数のトイレ、餌場などを設置しましょう。
3. フェロモン製品の導入:フェリウェイなどのフェロモン製品を使用してみましょう。
4. 徐々の接触:最初は完全に隔離し、徐々に接触時間を増やしていきます。匂いを共有させることから始め、最終的には同じ部屋で過ごすことを目指します。
5. 褒め方と遊び方:猫が落ち着いて行動している時は、優しく褒めてあげましょう。おもちゃで遊ぶことで、猫同士の遊びを促すこともできます。
6. 継続的な観察:猫たちの様子を注意深く観察し、必要に応じて環境や対応を調整しましょう。

まとめ

多頭飼いの猫のストレス軽減には、環境整備と適切な対応が不可欠です。インテリアの工夫と専門家のアドバイスを参考に、猫たちが安心して暮らせる環境を整えましょう。焦らず、ゆっくりと時間をかけて、猫同士の良好な関係を築いていってください。

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