多頭飼いの猫とキャットタワーの共有:猫同士の仲と安全な環境づくり

いま飼っている猫とは別に、もう一匹の猫を飼い始めました。初めは喧嘩ばかりしていましが、今は追いかけっこをしたりジャレて遊んだりしています。その場合、昔から飼っていた猫のキャットタワーを共有にしても良いものなんでしょうか?今は部屋を分けているので、新しい猫がキャットタワーに登ることはほとんどありません。

猫同士の仲良し度とキャットタワー共有の可否

猫を2匹飼う場合、キャットタワーの共有は、猫同士の関係性と安全性の両面から慎重に検討する必要があります。質問者様の場合、最初は喧嘩ばかりしていたものの、現在は追いかけっこやじゃれ合いをするまでに仲良くなっているとのこと。これは大変良い兆候です。しかし、完全に仲が良いと断言できる段階ではありません。

猫は縄張り意識が強く、自分の安全な場所を確保したいという本能を持っています。特に、新しく来た猫に対して、元々飼っていた猫は警戒心を抱いている可能性があります。キャットタワーは、猫にとって安全で落ち着ける高所であり、縄張りの象徴でもあります。そのため、共有を始める際には、猫たちの反応を注意深く観察することが重要です。

キャットタワー共有:段階的な導入が重要

いきなりキャットタワーを共有させるのではなく、段階的に導入することで、猫たちのストレスを軽減し、安全な環境を確保することができます。

ステップ1:匂いの共有

まずは、それぞれの猫が使用したタオルやベッドなどを、互いの近くに置いて匂いを共有させます。これにより、お互いの存在に少しずつ慣れていくことができます。この段階では、直接接触はさせず、距離を保ちながら匂いを嗅がせることが大切です。

ステップ2:視界の共有

次に、キャットタワーを部屋の同じ場所に置き、お互いが視界に入るようにします。最初は、それぞれの猫が自分の安全な場所(隠れ家など)から、キャットタワーにいる相手を観察できるようにするといいでしょう。この段階で、威嚇や攻撃的な行動が見られた場合は、すぐに距離を離し、ステップ1に戻りましょう。

ステップ3:時間制限付きの共有

猫たちが比較的落ち着いてお互いを観察できるようになったら、時間制限付きでキャットタワーの共有を始めます。例えば、最初は15分程度、片方の猫がキャットタワーを使用させ、その後、もう片方の猫に使用させます。この際、常に猫たちの様子を観察し、必要に応じて休憩を入れましょう。

ステップ4:自由な共有

時間制限付きの共有が問題なく行えるようになったら、自由にキャットタワーを使用できるようにします。それでも、猫同士の喧嘩や追いかけっこが頻繁に起こる場合は、再度時間制限を設けるか、別のキャットタワーを用意することを検討しましょう。

複数のキャットタワーを用意するメリット

猫同士の仲が良くても、複数のキャットタワーを用意することは、猫のストレス軽減に繋がります。

  • 縄張り争いを防ぐ:複数のキャットタワーがあれば、それぞれの猫が自分の縄張りを確保でき、資源をめぐる争いを減らすことができます。
  • ストレス軽減:複数の場所から景色を見渡せることで、猫は安心感を高め、ストレスを軽減することができます。
  • 快適な休息:猫は、休息場所を好みによって変えることがあります。複数のキャットタワーがあれば、猫は自分の気分や状況に合わせて最適な場所を選ぶことができます。
  • 多様な遊び場:異なるデザインや高さのキャットタワーを用意することで、猫はより多様な遊び方を楽しむことができます。

専門家(獣医)の意見

獣医の先生によると、「多頭飼いの場合、猫同士の性格や相性によって、キャットタワーの共有の可否は異なります。まずは、猫たちの様子を注意深く観察し、ストレスを感じているようであれば、共有を避けるべきです。複数のキャットタワーを用意することで、それぞれの猫が安心できる空間を確保し、共存しやすい環境を作ることができます。」とのことです。

まとめ:猫の気持ちに寄り添うことが大切

キャットタワーの共有は、猫同士の関係性と安全性を考慮して、段階的に進めることが大切です。猫たちの反応を常に観察し、必要に応じて調整することで、ストレスのない快適な環境を作ることができます。複数のキャットタワーを用意することも、猫のストレス軽減に有効な手段です。 猫の気持ちに寄り添い、安全で快適な生活空間を提供しましょう。

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