多頭飼いの猫、マーキングポーズの謎と発情期の対処法

自宅で飼っている猫についての質問です。4匹多頭飼いで、3匹はオス(5歳、4.5歳、2.5歳)、1匹はメス(1歳)で全匹、去勢避妊済みです。その内のオス1匹(4.5歳)が今日の夜になって、何度もマーキングポーズの様な姿勢を部屋の至る所でしています。実際にスプレーをしたりはしていないようなのですが、何度も行っていて落ちつかない様子です。もしかしたら、オシッコが出ていないのではないか?とも疑ってはいるのですが、多頭飼いのためトイレも4個あり、全猫が共有しているため確認ができませんでした。お腹は張っていません。あと、子猫の排尿を促す方法でおちんちんを軽く刺激したら、数滴のオシッコはすぐに出ました。これまで、オシッコの粗相もスプレー行為もしたことがない子なので何か不調を訴えるのでは?と心配です。同じように去勢しているのに、一晩で何度も何度もマーキングポーズをしている症状を体験された方がいらしたら教えて下さると助かります。ちなみに同居している避妊済みの1歳のメス猫は発情期のせいか毎晩30分ほど、窓から外へ向かって鳴いています。今回のスプレーポーズも発情期ならではなのでしょうか?どうぞよろしくお願いします。

猫のマーキングポーズの原因を探る

ご心配ですね。4匹の猫ちゃんたちの多頭飼育、大変ですが、賑やかで楽しい日々を送られていることと思います。しかし、オス猫が何度もマーキングポーズをするとなると、飼い主さんとしては不安になりますよね。まずは、考えられる原因をいくつか見ていきましょう。

1. 膀胱炎や尿路結石などの泌尿器系の疾患

マーキングポーズと同時に、頻尿、血尿、排尿困難などの症状が見られる場合は、膀胱炎や尿路結石などの泌尿器系の疾患の可能性があります。 数滴の尿が出たとはいえ、完全に排尿できていない可能性も考えられます。 猫が痛みを訴えている場合、普段と異なる行動をとることがあります。 猫がトイレに行く回数が異常に増えたり、トイレで長時間過ごしたりする場合は、すぐに獣医さんに相談しましょう。

2. ストレス

多頭飼育では、猫同士の順位争いや、環境の変化によるストレスが原因で、マーキング行動が起こることがあります。 4.5歳のオス猫は、他の猫との関係性、あるいは環境の変化にストレスを感じているのかもしれません。 新しい家具の導入、家族構成の変化、他の猫とのトラブルなど、最近何か変化があったか思い出してみましょう。

3. 他の猫の発情期の影響

同居する1歳のメス猫の発情期が、オス猫の行動に影響を与えている可能性も否定できません。メス猫の発情期の鳴き声やフェロモンは、オス猫を興奮させ、マーキング行動を促すことがあるのです。 メス猫の発情期対策として、フェロモン製品の使用や、獣医さんと相談して適切な対応を検討しましょう。

4. 去勢手術後遺症

まれに、去勢手術後もマーキング行動が残る場合があります。これは、手術が完全に成功しなかった、あるいは他の要因が重なった可能性が考えられます。

具体的な対処法と獣医への相談

まずは、動物病院を受診して、猫の健康状態をきちんと検査してもらうことが最優先です。 尿検査や血液検査で、膀胱炎や尿路結石などの病気の有無を確認しましょう。 獣医さんは、猫の症状を詳しく聞き取り、適切な診断と治療法を提案してくれます。

具体的なアドバイス

* トイレの数を増やす: 猫の数より多いトイレを用意することで、トイレ争いを減らすことができます。場所も分散させ、猫が落ち着いて排泄できる環境を作りましょう。
* ストレス軽減策: 猫が落ち着ける隠れ家を用意したり、猫同士の遊び時間を増やしたりすることで、ストレスを軽減できます。 また、環境エンリッチメントとして、猫が遊べるおもちゃや爪とぎなどを設置するのも効果的です。
* フェロモン製品の使用: 猫のフェロモンに似た成分を含む製品を使用することで、猫を落ち着かせ、マーキング行動を抑える効果が期待できます。獣医さんと相談の上、適切な製品を選びましょう。
* 生活空間の見直し: 猫が落ち着いて過ごせる空間を確保しましょう。 騒音や人の出入りが多い場所を避けるなど、猫にとってストレスの少ない環境づくりを心がけましょう。
* 食事の見直し: 猫の食事内容も、健康状態や行動に影響を与える可能性があります。 良質な食事を与えることで、健康状態を維持し、ストレスを軽減する効果が期待できます。

インテリアとの関連性:猫が落ち着ける空間づくり

猫が落ち着いて過ごせる空間づくりは、インテリアにも大きく関わってきます。 例えば、猫が自由に登ったり隠れたりできるキャットタワーや、猫専用のベッドを配置することで、猫にとって安全で快適な空間を提供できます。 また、落ち着いた色合いの家具や、猫が引っかきやすい素材の家具を避けることも重要です。 グレーの壁や、落ち着いた色のカーペットは、猫にとってリラックスできる空間を作り出すのに役立ちます。

専門家の視点:動物行動学者からのアドバイス

動物行動学者の視点から見ると、猫のマーキング行動は、単なる排泄行為だけでなく、縄張り主張やストレス発散、コミュニケーション手段としての側面も持っています。 そのため、マーキング行動の原因を特定し、適切な対策を講じるためには、猫の行動を詳細に観察し、猫の個体差を考慮することが重要です。 獣医さんだけでなく、動物行動学者に相談することも有効な手段です。

まとめ

猫のマーキングポーズの原因は様々です。 まずは獣医さんに相談し、健康状態を確認することが大切です。 その上で、ストレス軽減策や環境整備を行い、猫が安心して過ごせる空間づくりを心がけましょう。 インテリアにも配慮することで、猫と飼い主さん双方にとって快適な生活を実現できます。 今回のケースでは、メス猫の発情期もオス猫の行動に影響している可能性があるので、その点も考慮した対策が必要です。 焦らず、一つずつ解決策を試みていきましょう。

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